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第七十八話 仲間

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「こいつを助けに来たのか?だが、もう遅いぞ。こいつはすでに私の駒となった。……ふむ、貴様らの相手をこいつにさせてみようか。やれ。」


 ぎこちない動きで、シェードがこちらを向き、刀を取り出した。今ここにいるのは俺、ブレイブとアミとアーヤの三人だけ。相手はシェードだ。今まで勝ったことは一度もない。けど、ここで初めて勝つしかない!


「やるしかねぇのか。『陣形統率(リーダーシップ)』!『オールアップ』『ディフェンスアップ』『パワーアップ』。あとはこいつだ。食らえ!能力簒奪(パワースナッチ)強奪技能(スティールスキル)!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プレイヤーシェードからスキル【雷電魔法】を奪いました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 くっ、力が漲ってはいるが体が軋むような感覚がある。俺も、ここからさらに本気を出すぞ。ふっ!

 ブレイブも翼を展開する。


「「能力簒奪(パワースナッチ)強奪技能(スティールスキル)!」」


 アミとアーヤも恩恵を発動する。目に見えてシェードの動きが変になる。いきなり三人から力を奪われればそうもなるだろう。しかも、スキルも三つ奪われている。なんのスキルを奪ったかはわからないが。


「『魔刀』炎魔剣紅蓮!『剣の舞』『ソードムーブ』『ファイアスラッシュ』!」


「『魔弓』雷魔弓・天羽々(あまのはばや)!『聖なる矢』『速射』『連射』『チャージショット』『サンダーアローレイン』!」


「『ダークエンチャント』『マジックシェア』『ホーリーレイ』『ホーリークロス』!」


 俺は上がった力と素早さによって一気に距離を詰めた。シェードがまだステータスに慣れてない今がチャンスだと思ったからだ。しかし、予想に反してシェードはほんの数秒で減少したステータスに慣れて見せた。これが、シェードの本気。いや、今まで本気を出してなかったってわけじゃない、封じられてた本質ってとこか。なぜそう思うかって?あいつは手を抜くような奴じゃない。これだけの戦闘のセンス、隠してたなんてことあるはずがない。


「『ウィンドカッター』『バレットレイン』『フレアバースト』」


 刀アーツを使ってこない。奪えてるのか?


「アミ!アーヤ!どっちか【刀剣士】スキルを奪えたのか!?」


「はい!私が奪いました!」


 答えたのはアミだ。


「私は【結界】!」「俺は【雷電魔法】だ!」


 全員が有用スキルを奪えてるな。よし、これで!っ!ぐっ!力が、抜ける……まさか!


能力簒奪(パワースナッチ)強奪技能(スティールスキル)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プレイヤーシェードにスキル【魔力操作】を奪われました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 すんっ……と剣から炎が消える。そして一部ではあるが奪われたステータスがシェードに戻る。さらに、俺はいきなりのステータスの変化に戸惑っている。


「『ブリザード』」


 複合魔法!くそ、警戒が薄れて、隙が……


「『鋼化』!耐えろ!ぐぅぅぅぅぅぅ!!!」


 大会で食らったっきりだったけど、俺の防御力も上がってるはずなのに受けるダメージが増えてる……!このままのペースじゃ死ぬ!


「『ハイ・ヒール』!『ハイ・ヒール』!『ヒール』!」


 受けきれ!受けきらないと負けなんだから!

 ブリザードの終了をじっと耐えているブレイブだが、シェードは突っ込んできた。


「お前、ここでくんのかよ!『パワーアップ』!オラァ!」


 やっぱりつえぇ!どうにかできないのかよ!この洗脳を解く方法が!……まてよ?これならいけるかも!?


 

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