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第七十四話 恩恵

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「教えてくれてありがとう。お礼にすぐ、終わらせる。」


 シェードが見せた物、それは、憤怒。敵国に対する怒りだった。シェードにとって、ここはもう一つの故郷、そのくらい大事な場所となっていた。NPCと言えどもこの世界のNPCには高性能の自立志向型AIが積まれているため、人間とほとんど変わりがない。そんな人と接してきたシェードの中には仲間意識のようなものが生まれつつあった。そんな感情をぶっ壊しにきた輩が目の前にいる。しかも、報酬を出し、クエストとして攻めさせてる人物もわかった。なら、乗り込むのが筋ではなかろうか。


「ん?……ははっ、この戦いにお誂え向きな恩恵だな。あんたも、いや、あんたの方が怒ってんだろ?なにしろ、あんたは強欲の魔王。人一倍欲が強いはずなんだ。そんなやつの国の住民が攻撃されたってなっちゃあ黙ってられねぇよな。いいぜ、俺がその気持ちも一緒にぶつけてきてやるよ。」


「恩恵発動、権能【強欲】スキル4、魔族解放(デビルリリース)ッ!」


 バサッ!っとシェードの背中から翼が生えた。これは魔族の中でも高位の証、魔族の翼(デビルウィング)だ。空中戦闘+高速移動が可能になったシェードだが、流石になかったものをいきなり動かすのは苦戦するようで、戸惑っていた。


「うおっ、っと、こんな感じか。まだ飛ぶのは無理そうか。まああいつらを蹴散らすだけだ。なくても行けるだろ。さぁーて、第二ラウンドと行こうか、2万人のみなさん?」


 色欲軍の軍勢は今の言葉で背筋に悪寒が走る。先ほどとの力の差を感じたのか。はたまた他の何かに影響されたのかはわからないが、2万対1という圧倒的数の有利のはずが、今にも覆されてしまいそうな感じがする。


「そっちからはこない感じ?なら、こっちから行かせてもらおうか!」


 一瞬にして、距離を詰めた。先ほどまでとはあり得ない速度の差。だが、なぜか体になじむ力。おかしい。能力簒奪(パワースナッチ)はいきなりのステータス上昇によるデメリットがあるためにあまり使用してこなかった。これもステータスが上昇しているはずが、デメリットがない。まさか、これは基礎能力を上昇させる?それなら理論上はデメリットはないはずだ。そんなことが……


「うわぁぁ!やめろぉ!」


 ザシュッ!


「くそ!蒼炎(ファイア)!」


「おせぇ。じゃあな、お前には感謝してるぜ。『抜刀・彗星』」


 走って、斬る。走って、斬る。走って、斬る。走って、斬る。……

 それを続けていくと、さすがに無抵抗で殺されたくはないので、向こうも反撃に出る。NPCを中心として、全員が一箇所に集まる。密集陣形というやつだ。これでは、一人一人倒すってのは出来ない。だが、密集してしまうのも俺の思うつぼだ。


「死ね。『ブリザード』!」


 氷・風複合範囲攻撃魔法、ブリザード。バラバラの状態だと当たらなかったが、今なら全員に当たる。


「ダメ押しでもう一発。『ハリケーン』!」


 水・風複合範囲攻撃魔法、ハリケーン。スキル覚醒チケットを使用した暴風魔法をベースに組んでいるので火力は相当。殲滅、完了だ。


「行こう、色欲の魔王のいる国へ。」







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