第四十九話 本選ペア予選part4
お久しぶりですおはようございます。夜桜アイスと申します。今回、完全三人称視点からの解説のような形で描いたのですが感想などいただけると嬉しいです。
「よぉ、まただな。お前と戦えるのはここが最後だからな。全力を尽くすぞ。」
「もちろんだ。」
「絶対にさっきの借りを返してあげるから待ってなさい、アミ。」
「受けて立つよ。アーヤちゃん。」
俺たち四人のそれぞれに対する思いを口にだす。この四人に司会者の言葉など聞こえてはいない。挑戦する者と迎え撃つ者、双方は次々に武器を構える。次の戦いでは四人はパーティメンバーだ。戦うことはできない。決着は今ここで、その思いだけはこの場にいる全員が同じ思いであろう。それぞれの思いを胸に、決勝戦が開幕する。
『3,2,1、それでは~スタートです!』
「『ウィンドカッター』!」「『フレアボム』!」「『サンダーボルト』!」「『ホーリーレイ』!」
開幕と同時に放たれる魔法、魔法力とスキルレベルの差が顕著に出たか、シェードのウィンドカッターとアミのホーリーレイがそれぞれぶつかった魔法に打ち勝ち、相手へと向かっていく。
「そうだとは思っていたがやはり魔法では負けるか。」
早々魔法の処理に追われるブレイブチーム。それぞれ盾で防いだり矢で打ち消したりと防御には成功した。しかし、シェードチームはそこに追撃を加える。
「『納刀・光閃』!」「『ホーリーレイ』!」
シェードが詰め、アミが後方からの攻撃、シェードチームの黄金パターンだ。しかし、ブレイブたちもその黄金パターンを対策しないわけがない。先ほどの試合でシェードとぶつかったのはブレイブだった。しかし、今回シェードの目の前に立ったのはアーヤであった。
弓を使うアーヤがなぜ?という思いはあるが油断なく攻撃を加えに行く。それが罠だと知らずに。
「『サンダーボルト』!」
発動から発射までを少し遅らせることでシェードに逃げ場がない状況を作り出した。急いでそれに対処しようとするシェード。しかし、目の前には切るべき敵がいる。そんななか、別のことに意識を向けるのはいかがなものだろうか?想像通り、アーヤの一撃はシェードへと見事に突き刺さる。ここでアーヤが聖なる矢という溜めのある技を選択しなかったのは英断と言えるだろう。
「クソッ……『結界』っ!『抜刀・居合』!」
攻撃を食らったと判断したシェードはすぐさま大きめの結界を張った。そこから落ち着いての抜刀・居合。自分が負ける可能性を考慮してブレイブにもちょっかいをかける作戦に出たのだ。とはいってもシェード自身に負けるつもりなど毛頭ない。ここからは度々ブレイブへの攻撃を狙いながら戦闘をすることになるだろう。っと、ここで一旦アミVSブレイブに移ってみよう。
♢♢♢♢♢♢
「『ホーリーレイ』!」
あちらではシェードとアーヤが対峙したころ、こちらでもアミとブレイブが対峙していた。魔法は全て受け流される、アミが不利な展開で始まったこの対面。仕掛けたのはブレイブだった。
「『身体強化』!」
「『リ・タイム』!」
発動した身体強化をピンポイントで打ち消すアミ。さらっとこなしたが、かなりの高等テクニックだ。
「『クラックウェーブ』!」
剣を叩きつけて地割れを引き起こすアーツだ。足元が不安定になるのは不利になる展開なのだろうがアミにはあのスキルがある。
「『結界作成』」
このスキルで安全に床を作って避難したアミだったが残念ながらそれはブレイブの掌の上だった。
「『フレアボム』!」
先ほどアーヤも使用した高等テクニック。発動から実際の起動までを遅らせる、という技、技術だ。魔法防御力が高めとはいえ、大ダメージには変わりなかった。
この期間で、二人は連携ではなく個人技を、もっと言うならテクニックを猛練習してきた。その成果がこの状態だ。敗北の危機、それがシェードチームへと近づいて行った。
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