第三十話 試運転
設定集に追加してほしいもの募集してます!
ここに来るのも久しぶりだな。いや、久しぶりってほどでもない……のか?
まあ昔より強くなったしな。それに今回は二人もだけどうちのワン公であるハクの試運転でもある。
ん?ああ、ハクってのは召喚した従魔のことだ。名前を決める必要があるようだったからな。
ととと、話してたら早速一匹目か。こいつは……ミニスネークデビルだったかな?二匹だしいいだろう。
「来たぞー、構えろ。」
俺の言葉を皮切りに二人が戦闘態勢に入る。二人はどちらも遠距離タイプなため近づけないことが肝となってくるのだが……アーヤさんの方はもう射撃準備出来てるな。お、撃った。
ヒュンッ!バシュッ!
当たったな。一発目から当ててくるか。相当上手いな。しっかりと敵の真ん中に当たってるし体の重心もブレてない。やっぱり弓がよかったな。
「『ダークエンチャント』」
これはアミさんの魔法だな。闇魔法か。ミニスネークデビルが黒い靄をまとった瞬間動きが目に見えて遅くなった。闇魔法はデバフ魔法か。使い勝手のよさそうな魔法だな。
ヒュンッ!ヒュンッ!バシュッ!バシュッ!
動きの鈍ったところを弓で仕留める。なかなかいいコンボだな。この辺でダメージを受けることはなさそうだな。じゃあ俺はちょっと離れてハクの試運転でも行こうかな。
「よし、大丈夫そうだから俺はこいつのレベル上げにでも行ってくるよ。」
ひょこっとハクが姿を現す。そして俺にスリスリしてくる。かわいいなぁ。
「え!?ちょっと、なんですか!この子!めちゃくちゃかわいいじゃないですか!!写真撮っていいですか!!」
「わ、私も撮りたい……です。」
「い、いいけど……」
ハクを見せた瞬間女子メンツの顔つきが豹変する。獲物を狙う肉食獣のようだ。
そして数十枚の写真を撮られたあと俺たちは移動を開始した。
「えーっと、『探知』こっちだな。『身体強化』」
身体強化を発動し敵の方へ全速力で向かう。ものの数秒で着いた。
狼の魔物だな。レベルは……3か。ちょうどいいかな?
「ハクー、手伝うからこいつ倒してみ?」
コクリと頷いたハクはてくてくと歩き出して狼の前に立った。すると狼の魔物が少しおびえたような動作を見せた。そこにすかさずハクは噛みつきに行った。ダメージは入ったがそこまで食らっている様子はない。
次にハクが繰り出したのはウィンドカッターだ。それにギリギリで気づいた狼は避けようとする……が顔をウィンドカッターが掠める。ステータスが軒並み負けているであろうハクが勝つにはこうするしかないだろう。連続でウィンドカッターを放つ。当たったもののHPはあと三割も残っている。狼は連撃が切れたタイミングで突っ込んできた。
「おっと、やらせないよ?」
そこは俺がカバーする。接近戦だと勝てないだろう。けれどMPも有限ではない。あと二発撃てばなくなるだろう。すると、ハクが一気に駆け出した。細かな動きで避けて噛みつくとそのままウィンドカッターを放つ。残りのHPを全て削り切ってハクが無事勝利した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハクがレベルアップしました。従魔用スキルポイント100、従魔用ステータスポイント10を獲得しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんだなんだ?従魔用スキルポイントにステータスポイント?これは俺が獲得してるのか。
多分ハクのスキルを取ったりできるんだろうな。特に今はないかな?ハクも今のスキルを使いこなさないとだろうし。あと最初狼がおびえてたがあれ【威嚇】じゃないんだよな。あれ自分よりもレベルの低い相手にしか効果ないし。となると考えられるのは……【狼王[制限]】だよなぁ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【狼王[制限]】
・狼支配[制限] ・狼鼓舞[制限]
・眷属召喚[制限] ・自然支配[制限]
・使役者への加護 ・神殺しの魔狼[制限]
狼の王であるフェンリルに与えられるスキル。このフェンリルが真のフェンリルとなったとき、すべての力が解放されるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんだこれ。チート中のチートかよ。使役者への加護ってのと神殺しの魔狼ってのがよくわからないな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・使役者への加護
フェンリル、又はその幼体の使役者に対して加護を与える。
戦闘時、職業進化時に効果を受ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
く、職業進化ぅ?そ、そんなものが……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・神殺しの魔狼[制限]
神、又はその眷属に対して与えるダメージが増加する。
神、又はその眷属がフェンリル、又はその使役者を見たとき、『威圧』状態になる。
……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
神キラーみたいな能力だな。まず神族がいるんだな。ここ魔界だしいないと思ってたよ。
多分レベルを上げて行けば進化するはずだからな。俺も、ハクも。とりあえずレベル上げとスキルレベル上げに勤しむとしましょうか。
気に入っていただけたらブックマークと評価、感想お願いします!




