表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
訳あり魔王の怠惰者!  作者: お鈴さん。
1/3

第1話 新魔王誕生?

僕はルナ=グロー。 突然だけど僕は魔族を統べる魔王なのだ。けど、 別に王族の1人だとか、特別な力を持つ者とかそういうのじゃないんだ。まず、僕は魔族じゃなくて人間だし。

"いきなり"魔王にされた。いきなりだ。それは今から一年くらい前の話だった……

「いたぞ!!」 「つかまえろー!」 「逃がすな!」

「はぁ…はぁ…なんなんだよあいつら……」

僕は大きな建造物を見つけて、つい好奇心でその建物に入ってしまったんだ。 でも、そこは……魔王の持つ城だった。

「なんとか逃げ切った…のか?」

僕は柱の陰に隠れてやすんでた....そしたら

「侵入者...か」

おぞましい気配とともになにかの声が聞こえた。

恐る恐る僕は振り返った...そこには......

「あんた...誰なんだよ!一体僕をどうするつもりだ!」

後ろには鎧を身につけた恐ろしい魔族がいた。

その風格と気配を見ればどう考えてもわかる....コイツが 全ての魔族を統べる者の......

「魔王だ。」


「ウソ...だろ...はは......」 僕は相手の恐ろしさでまるで身体を縛り付けられるように、動けなかった。

相手は武器を持っているが、こちらは素手だ。

勝ち目なんてありっこない。その事実を受け入れられないまま、意識が失った......


目が覚めた。 明るい光が降り注いでる。

「はは...ここ 天国だよな...... やっぱり僕死んだんだな...」 絶望してると、あの悪魔の声がした。

「死んでるわけがないだろう。貴様に消えてもらっては困るぞ。」

あの魔王だ。 周りには他の魔物が沢山いる。

僕に消えてもらうと困る?何を言ってるんだ?この怪物は......

「は? なんなんだよそれ......さっぱり意味がわかんねえよ!!」

するといきなりまわりがザワザワし始めた。

「本当にあいつがなるのか?」「なんか弱そうだな... 」 「でも魔王様が決めたから仕方が無いよ!」


「は? どういうことだよ? 僕はなにかされるのか!? 火炙りか? ギロチンか!? 」

すると、魔王が呆れたように言った。

「そんなつまらないことするものか... あのな......君には魔王の座を引き継いでもらう。」


「は?」

何を言ってるんだ?この怪物は....僕が魔王?冗談じゃない! 魔物でもないし、魔族に何も関わりがない!! どういうことなんだ....

「......言ってる意味が解らない なんで僕が魔王にならなければいけないんだ! 僕はスーパーパワーを持ってるわけでもない!! 魔族でもない!! それに......憎き魔族の味方になるだなんて冗談じゃない!」

すると、魔王は少しニヤついた。


「そういうと思ってたぞ...... そのために今から貴様を拘束し、無理矢理魔王になってもらう。 理由ならちゃんとあるぞ? .....ここ最近、色々な種族から攻撃を受ける。 前までは魔族の圧勝だった...... だが彼奴らはどんどん力を増して、魔族が滅ぶのも時間の無駄になってきたのだ。

でも、主将である私の魔力が日に日に弱くなってきている。 だから新しく魔王の座を継承することになった。 」


「そんなことが..... って、だからって僕にする必要ある!?

わかってると思うけど僕人間! 魔族は宿敵なの!! なのにどうしてほかの魔族じゃなくて僕なの!? 」


「知らなかったのか....? 人間は他の種族より魔力を蓄えられる量が多いんだぞ? だが、その分魔力のエネルギーに耐えられなくなり、爆発する。 でも最近、 器の強さを増強する装置ができたんだ。」


「と、いうと? 」

「つまり、君は次期魔王兼、実験台ってことだな!」

魔王は笑いながら説明した。

「じゃあ始めようか。」

「は!?僕はまだ心の準備が....」

僕は例の装置に入れられた。とてつもなく膨大なエネルギーが流し込まれてるのがわかる。

そして意識が飛んだ。


はっと気がついた。 ここは....

「魔王の玉座か。」


皆が僕に服従する。 めちゃめちゃ気持ちがいい。

ゾクゾクしてきた。



僕は魔族を許した気もないし、人間たちを敵だとは思うつもりもない。 けど、

「案外楽しそうじゃん?王サマっていうのはさ、」


ちなみに本当に自分の身体にありったけの魔力を注ぎ込んだらしく、本気出せば街一つ破壊するくらい容易いみたい。 自分の力に自分でビビってた。怖すぎ......



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ