用語解説
これまでに出た用語についてまとめました。
あくまでまとめただけなので、飛ばしても可です。
《基本設定関連》
『魂魄』
生命エネルギーの根源。精神を司る「魂」と肉体を司る「魄」が合わさったもので、どちらかを欠いては生命は保てず、どちらかのエネルギーが余剰に存在することで、その者の「戦士」型や「魔法士」型の適性を決める。
『魂』
精神を司り、外界(自分以外)に干渉するエネルギー「マナ」を生み出す。「マナ」は「プラーナ」と相反する性質を持つ。
『魄』
肉体を司り、内界(自分自身)に干渉するエネルギー「プラーナ」を生み出す。「プラーナ」は「マナ」と相反する性質を持つ。
『魔法士』
「魂」より生み出される「マナ」が余剰に存在し、魔法を操る適性を持つ者。
『戦士』
「魄」より生み出される「プラーナ」が余剰に存在し、武技を操る適性を持つ者。
『魔法戦士』
「魂」と「魄」両方のエネルギーが余剰に存在し、「魔法」と「武技」の双方を行使する適性を持つ者の総称。
※適性の割合は「魔法士」と「戦士」が4割ずつ、残り2割を「魔法戦士」とされている。
『エーテル』
全ての根源とされる不可視のエネルギー。大気中に普遍的に存在し、生物はこれを食事や呼吸などを介して吸収しプラーナとマナに変換し活用している。
霊脈の関係などによってエリア毎に濃度差があり、それが魔物の生息域に関係する。
《武技関連》
『武技』
「プラーナ」を用いて己の肉体や武器の力を引き出し、限界を超える御技の総称。
肉体や武器の性能を強化するものと、それを攻撃や防御の技に昇華したものが存在する。後者に関しては複数の強化の併用とそれを活かした技術をもって成り立つため、前者に比べ使える者は少ない。
プラーナを感覚的に操作することで武技を行使する性質上、魔法以上に熟練度がものを言う。
魔法のような多様性を持たないが、その分シンプルで応用が利くため戦闘面に秀でている。
『身体強化』
強化の武技。プラーナで全身の機能(主に運動能力)を強化する。最初に習得する武技であり、最も利用される武技。
一方、普段の1〜3割増し程度の強化のため、元々の身体能力が重要となる。
『局所強化』
プラーナを一部に集中することで、その部位の身体能力を強化する武技の総称。「身体強化」よりも強化される(下位のものでも普段の3〜5割増し)。
ただし、身体の一部分のみを強化する性質上、全身の運動能力に差が生じるため、習得して間もない段階は上手く動けないことが多い。又、肉体の耐久性も強化した部位以外は脆いため、戦闘時に局所強化を使い熟せる者はその実力の高さを示すことにつながる。
『俊足』
下位の局所強化の一つ。下半身(特に脚力)を強化する。使い熟せない内は満足に走れず転倒することがしばしば。
『韋駄天』
最高位の局所強化の一つ。下半身(特に脚力)を強化する。作中ではクロスがこれを使い壁を走ってみせた。
『剛力』
下位の局所強化の一つ。上半身(特に腕力)を強化する。
『頑健』
下位の局所強化の一つ。肉体の耐久性のみを強化する。
『鋭刃』
強化の武技。刃物にプラーナを纏わせることで切れ味を高める。刀剣や槍など刃物全般に使える性質上、「身体強化」に並んで習得する者が多い。
『十字牙』
十字の軌道を描く高速の斬撃を繰り出す双剣術の武技。首などの急所に対し確実に致命傷を与える目的で開発された暗殺術の一種でもある。
『空蝉』
肉体からのプラーナやマナの漏れを自身のプラーナをもって抑制することで、プラーナやマナに由来する気配を消す。
性質上、暗殺や諜報に用いられる。
『岩砕撃』
プラーナを武器と武器を扱う肉体の一部に集中させてから重量級の一撃を叩き込む。
性質上、斧やハンマーなどの重量級の武器や打撃武器と相性がいい。
『獅子奮迅』
プラーナを操作し、脳内の興奮物質を増加させることで肉体を強化すると共に痛覚耐性を高める強化の武技。
ただし、「身体強化」と比べてあまり強化されないため他の強化と併用するのが一般的であり、ダメージからの早期回復目的で利用されることが多い。
《魔法関連》
『魔法』
「マナ」を用いて自然界に干渉し、引き起こした奇跡の総称。脳内にある「クオリア」という未知の領域で形作られた使い手のイメージを顕在化させたものと言われる。
自然現象を起こす「元素魔法」、肉体の傷を癒す「治癒魔法」、精神に干渉して幻を見せる「幻術」などと分類分けして存在する。
かつては戦闘目的で利用されるも、現在では文化面での技術的活用がなされており、生活水準向上に活かされている。
魔法の行使には基本、各魔法ごとの詠唱と専用の素材で作られた杖や装飾品などの触媒が必要とされている。触媒はマナの操作や増幅装置としての役割を持つため、触媒がないと魔法の発動速度低下や規模の減退などが生じてしまう。
ただし、触媒なしで使える魔法のレベルが高ければ高いほど、触媒ありの時の魔法の精度は高まるため、修行法として触媒なしでの魔法の行使が推奨されている。
魔法は基本の「初級」、「下級」、「中級」、「上級」と段階分けされる。現象の複雑さや規模などにより以上の段階分けがされ、階級の高いものほど難易度、魔力の消費量が増し、詠唱も長くなる(名称を除いて初期は一節、下級は二節、中級は三節、上級は四節と)。
個人かつ汎用的に使える魔法は理論上「上級」までであり、複数人で行使する「超級」や個人の特性を利用した汎用性のない「特級」など階級分けされないものもある(便宜上は上級の上とされる)。
『元素魔法』
自身のマナで自然環境下における条件を整えることで発火や放電などの現象を起こす魔法の総称。
階級が低いものは単純な現象を起こすものが多く、上位になるほど現象が複雑なものとなる。
※作中では名称は未登場。分類分けのため記載。
『治癒魔法』
自身のマナをもって他者のプラーナを活性化させることで傷の治癒や解毒などの回復をもたらす。魔法の中でも使い手のセンスが重要となり、使える魔法士は非常に少ない。
一方、自分自身に効果が及ばないため、治癒魔法使いは自分の治療のために回復薬などのアイテムを用意していることが多い(原因は自身のプラーナとマナの性質が完全に相反しているため受け付けない)。
回復の対象は魄のみで、魂は対象外である。魂を含めて回復する「蘇生魔法」とは下位互換に当たる。
『蘇生魔法』
治癒魔法の上位互換に当たる魔法の総称。
魄のみならず魂を対象に回復させることで死の淵にいる者すら蘇らせることが出来る。
ただし、治癒魔法の才能が前提であり、尚且つ素質の有無が求められる魔法である。
そのため、歴史上において使える者は限られている。同時に研究が最も進んでいないため、最終目標である「死者の復活」自体は達成出来ていないため、最も難解な魔法とされている。
『幻術』
主に人の感覚や魂(精神)そのものに影響を及ぼし、幻や誤認識などを生じさせる魔法の総称。直接的な攻撃力を持たないが、上級クラスの幻術ならば精神を死に至らしめることも可能であり、魂を回復できない治癒魔法の天敵とも言える。
『結界魔法』
一定領域において効果を発揮する魔法の総称。領域内の守護で用いられるものが代表的である。刻印魔法など他の魔法と組み合わせて使われる場合も。
『刻印魔法』
魔導師ソフィアが開発した魔法の総称。魔力によって生み出した術式の刻印を回路とすることで様々な効力をもたらす。回路が無事ならば半永久的に使用できる。
この魔法を用いることで様々な魔法道具が開発され、人々の生活水準向上に大きく貢献した。
刻印は大気中に存在するエーテル、使用者のプラーナ・マナを消費することで効力を発揮する。
『詠唱要略』
魔法の応用技術。
詠唱を省くことで魔法の発動速度を速め、魔法発動の短縮を図る。
詠唱によって魔法のイメージが補完されるため、詠唱要略には使い手の魔法に対する理解やイメージの明確さが重要となる。
詠唱の一部を省く「略式詠唱」、魔法の名称のみで発動する「詠唱破棄」、名称も含めて詠唱を完全に省く「無詠唱」とある。
欠点は省く詠唱の量に応じて難易度が高まる点、本来の詠唱を全て唱える「完全詠唱」に反しているため魔力の消費率の増加や威力の減退が挙げられる。
『詠唱改変』
魔法の応用技術。
従来の詠唱を用いず異なる詠唱で魔法を行使する。
「詠唱要略」と違い詠唱は唱える分習得しやすく、魔力の消費率の増加や威力減退も少ない(あくまで詠唱要略と比べて)。
詠唱によって手の内が読まれるという問題を逆手にとるため、戦時中に開発された。
『座標指定』
魔法の応用技術。
魔法の発動地点を任意に設定する技術。一般的に魔法は杖などの触媒を起点に発動するのが従来であるため、相手の意表を突く、離れた場所への遠隔操作を目的に行使される。
発動地点の座標指定に集中力を要するため、距離が遠いほど困難となる。
『魔法連唱』
魔法の応用技術。
同じ魔法を連続で行使する高等技術であり、「詠唱要略」同様戦時における魔法の効率的な運用を目的に開発・実践された。
「第一射」、「第二射」、「第三射」と専用の詠唱を組み込むことで連射する。
魔法の回転率が高まるが、習得難易度は高い。他の応用技術と併用することで更に強力な力となり得る。
『生命の向上』
治癒魔法。下級。
対象のプラーナを活性化させ自己回復力を強化する。
治癒魔法の入門編とも言うべき魔法であるため、筋肉痛や疲労、小さな傷(擦り傷や薄皮程度の切り傷など)程度にしか効果がない。
詠唱は、
【命よ、高まれ、生命の向上】
『治癒』
治癒魔法。中級。
裂傷や切創、軽度の骨折などの負傷の治療が可能であり、治癒魔法士はこれが出来て一人前とされる。
ただし、欠損などは治せず傷口を早く塞ぐのみとなる。
詠唱は、
【安らぎの御手、彼の者を癒し給え、助け給え、治癒】
『即急処置』
治癒魔法。下級。
鎮痛・止血といった応急処置レベルの魔法。
詠唱は、
【快方の光よ、其の身を駆け巡れ、即急処置】
『抗毒』
治癒魔法。下級。
非致死レベルの毒物までの解毒を可能とする。一方、致死性の高い毒に対しては進行を少し遅らせるのが関の山であるため、実用性は低い。
詠唱は、
【蝕みし異物よ、立ち去れ、抗毒】
『復活』
蘇生魔法。上級。
対象の魂を活性化させ死の淵にいる者を蘇らせる。
膨大な魔力の消費と複雑な操作が求められる。蘇生魔法の中では魂のみを対象にして行使するため、簡単な方であり、技術体系化された数少ないものである。
詠唱は、
【深淵に眠りし者よ、大いなる者の声を聞き、一条の光に従い、黄泉より帰還せよ、復活】
『疾風の礫』
元素魔法。下級。
空気を圧縮し弾丸として放つ。威力はさほど高くないが、速度と目視し難い点が利点。
詠唱は、
【疾る風よ、敵を撃て、疾風の礫】
『突風』
元素魔法。下級。
気流を操作し強風を起こす。「疾風の礫」の様に空気を圧縮しない性質上、攻撃向きではない(至近距離で人一人くらいなら吹き飛ばせる)。
詠唱は、
【猛る風よ、吹き荒べ、突風】
『明かり』
元素魔法。初級。
周囲の光を集約し、小さな光球を作り出す。刻印魔法でこの魔法を利用することで照明器具が開発されている。
詠唱は、
【照らせ、明かり】
『火』
元素魔法。初級。
大気を燃焼することで小さな火の玉を作り出す。主に火種として利用される。
詠唱は、
【灯せ、火】
『痺電の稲光』
元素魔法。下級。
生体に帯電しやすい電流を放つ。殺傷力はないが、電流は脳から肉体への運動指令である電気信号を狂わせ動きを奪うため、対人制圧に優れている。
詠唱は、
【駆け抜けよ、蒼き電光、痺電の稲光】
『穿つ雷槍』
元素魔法。中級。
凝縮した電気の力線を放ち、軌道上にあるものを貫通する。人体や金属鎧程度なら容易く貫けるため殺傷性は高く、軍役の魔法士が好んで使う。
詠唱は、
【紫電の雷光よ、一振りの槍となりて、刺し穿て、穿つ雷槍】
『対魔法防御』
下級の防御魔法。
自身のマナを障壁状の力場として展開することで、他のマナの影響を遮断する。
純粋な物理攻撃(武技など)は一切防げない代わりに、魔法に対する防御能力は高いため対峙する魔法士間の力量差に開きがなければある程度の中級魔法までは防げる。
詠唱は、
【我が魔力よ、他が魔力を阻め、対魔法防御】
『隠れん坊』
幻術。中級。結界魔法。
展開した結界内部に対する外部からの認識を阻害する(見ようとすると目が逸れ、聴こうとすると他の音に耳が傾くという風に)。
ただし、大勢の人間がいる場所では認識阻害の効果が弱まり見破られ、写像機のような俯瞰的にものを見る方法では欺けない。
詠唱は、
【危機はあちら、我はこちら、人目を逸らし欺け、隠れん坊】
『当て外れ』
幻術。下級。
対象の距離感を狂わせる。視覚、聴覚、触覚、嗅覚と複数の感覚を対象に総じて狂わせるため、ズレは数センチ程度である。
詠唱は、
【壊れた計りに、計れるものなし、当て外れ】
『囮替え』
幻術。下級。
事前に設定した座標に自身の姿などの幻を投影する。幻は身動きを取らず、触れるとすぐに消える。
上位の幻術なら動きや質感なども再現出来る。
詠唱は、
【虚空の姿見、切り抜いた光景、囮替え】
『不可視』
幻術。中級。
光の屈折を操作し、指定した領域内(自身を中心した周囲など)を不可視化する。視覚的に姿を消すのみなので音や匂いは消せない。
【光よ歪め、姿を隠せ、影すら残すな、不可視】
『断絶結界』
結界魔法。刻印魔法。上級以上。
内部を外部から守る結界を展開する。一度展開されれば並大抵の手段では突破出来ない。消費する魔力は膨大だが、刻印魔法による外部からの魔力の確保が出来たことで、現在では王城などの重要施設の殆どに設置されている。
『騒霊の遊戯』
刻印魔法。上級。
専用の術式を刻印として物体に刻み、マナを送ることで遠隔操作する。刻印を介してマナを送り離れた物質を操ることは可能だが、刻印のある領域内でしか使えない方法のため、刻印のない領域外では事前に送ったマナのみでの操作となる。
詠唱は、
【騒霊よ舞い降りろ、見えざる児戯を以て、歌い躍り、遊び尽くせ、騒霊の遊戯】
『自壊刻印』
刻印魔法。規模などにより下級〜上級。
刻印を刻んだ対象を介して吸収・蓄積したマナを基に対象に自己崩壊をもたらす。規模の大きいものが対象の場合、周辺にまで被害を及ぼす可能性がある。
『障壁刻印』
刻印魔法。規模などにより下級〜上級。
刻印魔法の解呪防止のために付随される。罠系の刻印魔法に施した「障壁刻印」だと解呪を誤ることで防護していた刻印が作動するという効果が付随されること多々あるため、解呪者には些細なミスも許されない。
『刻印解体』
刻印魔法。中級。
刻印魔法専用の解呪魔法。
血液や専用のインク(魔力を伝播しやすい特殊な素材由来。血液も魔力の伝播に優れている)を触媒に、刻印に適切な上書きをすることで対象の刻印魔法を無効化する。
ただし、刻印の術式に対する理解と造詣の深さが求められ、規模の大きい刻印だと一度に消せるのは一部のみとなる。
詠唱は、
【理の頸木、我が命脈の印をもって、解き放たれん、刻印解体】
『魔導法壊』
特級魔法。
術者を中心とした一定範囲内の魔法を消し去る対魔法用の魔法。
特級に分類されるが、実際は術者がマナを放出することで一定範囲内を術者の高密度のマナが占領することで他の魔法士のマナを妨害し、結果魔法が掻き消されるというもの。
マナの放出は魔法士にとって初歩であるが、他人のマナを妨害するレベルの放出はほぼ不可能であるため、特級に分類されている。
厳密には、魔法で起きている「現象」を消すため、刻印魔法のように「結果」として残っている魔法は一時的に(刻印魔法の効果を)無力化は出来ても(刻印魔法そのものを)無効化は出来ない。
マナを放出するだけのため、詠唱はない。
《魔法道具関連》
『超金属』
高濃度エーテルの影響により従来の金属が変質し特異性を有した物質。
総じて従来の金属を上回る剛性や靭性を有するため、加工できる人間は国家公認の者のみとされる。
採掘量の少なさや採掘地の過酷さなどから非常に希少。
『ミスリル』
超金属の一つ。マナに対する絶対的なまでの絶縁性を有する。外部からはマナは遮断し、生体(内部)からは血液など体液を介してマナを外気に拡散させるため、魔法士泣かせの超金属として知られている。
『触媒』
魔法行使の補助に使われる道具の総称。マナの伝導率に優れる植物や鉱物(宝石類など)を芯に用いることで魔法の発動を補佐する。長杖、短杖のような代表的なものがあれば、手袋や指輪、腕環のような装身具や宝珠などの設置物も触媒として用いられる。
『魔法薬』
魔法による特殊な加工が施された薬品類の総称。従来の薬品よりも効果が強いため価値は高く、それを利用して粗悪品を売り捌く闇ルートも存在している。
『治癒水薬』
魔法薬の一つ。傷を治す効果を持つ。下級、中級、上級とあり、上位のものほど強力である。
専用の素材で作った薬湯に治癒の魔力を込めるため、調合した薬湯に治癒の魔力を保存したとも言える。
当初は治癒魔法の才を持つ者のみにしか作れないため非常に希少だったが、リュアデス王国で開発されたポーション用の錬金刻板の誕生により製造コストが下がり、流通がある程度安定した。
『錬金刻板』
錬金術に用いられるアイテム。主に魔力の伝達を補佐するために用いられる。板に刻まれた魔法の刻印が製作を補助している。
基本的に各魔法道具毎にある専用の錬金刻板を用いないといけない。
例として、治癒水薬用の錬金刻板は刻印の術式によって治癒魔法の素質がない者の魔力を擬似的に治癒の魔力に変換し、プラーナは自身の生命力を活性化させる効果を「自身」以外にも及ぼす様にすることで魔力を使えない戦士型でも製作出来るようにしている。ただし、錬金刻板で製作出来る治癒水薬は中級が限界となる。
『錬金釜』
錬金術に用いられる調合鍋。加圧・減圧、加熱・冷却などの様々な調合過程をこのアイテム一つで行えるため、錬金術におけるアイテム製作で重宝される。
『霊薬』
魔法薬の一種。不死性を有する(生命力の高い)魔物の一部(肝や心臓など)、又はそれ等を用いて開発された魔法薬が該当する。
服用した者に半不死性を与えるため、時の権力者達はこぞって探し求めてきた。
ただし、何らかの副作用をもたらすために完全な不死とはなれずかえって早逝させる要因になってもいる。
『エリクシール』
「神薬」の名を冠する伝説の魔法薬。霊薬の持つ副作用が一切なく、完全な不死性を与えるとされる。
その強力過ぎる効果故にエリクシールの研究・開発は国際法で禁じられている。
『即効魔術杖』
刻印魔法の技術を応用して開発された軍事用魔法道具。
内部に仕込んだ刻印の術式は魔力を込めることで自動的に術式に応じた魔法を発動させる。これによって誰でも無詠唱で魔法を行使出来るという利点がある。
開発された後、「中級魔法までしか仕込めない」、「一つの魔法しか仕込めない」、「内部の術式が阻害して他の魔法を行使出来ない」、「威力が一定で調節不可」といった欠点が発覚し、最終的には「魔法士の技量低下」を招いてしまうという弱点が現れたのを機に開発は中断された。
『刻印魔法核宝珠』
刻印魔法管理用に用いられる宝珠の一種。
大型設備などに仕込まれた膨大な刻印魔法とリンクすることで、宝珠を介して統括・管理をすることが出来る。
刻印魔法の急所でもあるため、使用出来る人間は限定されている。




