仕事終わったー!
「さて、この邪魔なものを片づけるぞ。石からいくぞ」
いやだー。このデカい石を片づけるとか鬼か!
「何してる?この石に手を当てて土魔法を使え。イメージは砂になるようにだ。」
言われたように石に手を当ててイメージする。砂、砂・・・
イメージをしていると手の感触が消えた。気が付くと石はなくなっており、砂の山ができている。
「できたな。今回は開墾の後にやってもらったが、これ以上はやらせないから安心しろ。どうせこの砂の山と木を片づけるので1日は終わるからな。」
石は粉々になった。でも大変なのはここかららしい。砂になった石と木を運ぶ。
「行くぞー!腰を入れろー!フンッ!!!」
暑苦しいし重い!!!これを1日置き!?気絶する魔法を使って次の日は肉体労働!あれ?スローライフはどこ行った?
・・・疲れたー!!石は砂になってそれを台車で運んだ。木はノコギリで切ってから運んだ。ノコギリなんて使ったことないから肩と腰が痛い!
「お疲れー!!ってめっちゃ疲れてるな。まぁそりゃそうか。今日はここまでだ。汗を流しに行くぞ。ついてこい!」
へいへい、水浴びですね。風呂は家に帰って浴びるが。でもとりあえず汗を流したい!気持ち悪いんだよ!
ついていくとデカい建物。
「ここは銭湯だ。家でも風呂には入れるがたまにはいいだろ?」
さっそく入ると代金はシゲルが払ってくれた。服を脱いで中に入るとデカい風呂が2つ。
「水風呂と普通の風呂だ。まずはかけ湯で洗い流すぞ。」
あ、そこらへんは同じか。言われた通りに洗い流し、風呂に入る・・・気持ちいい!!こんなに風呂が良いと思ったのはいつぶりだろう?
「良いだろ風呂は?さ、長湯もいいがさっさと出るぞ。この後がお楽しみだ!」
この後はまさか・・・
来ましたビール!!!風呂から出た後につれてこられたのは酒場。そして出されたのはキンキンに冷えたビール!
「って、お疲れさん!まずは飲もう!乾杯!」
グラスをぶつけ飲む・・・このために生きてきたと思う爽快感!!生きててよかった!
「ずっと昔・・・転移者がいないときは冷やしてなかったそうだ。で、転移者が来てからは水魔法で冷やして出すようになったそうだ。先人に感謝だな!」
ビールを冷やして飲むのは世界的にもあまりいない。まぁそんなことはどうでもいい。美味い!
「おまちどうさま!注文のソーセージとジャガイモです!」
いつのまにか注文してくれたみたいだ。さっそくソーセージにかぶりつきビールを飲む。ドイツさいこー!
「俺の分まで食うなよ?ここのソーセージは絶品なんだ。あとこのジャガイモも美味いぞ!」
そう言うとシゲルはジャガイモをジャガイモを齧った。どうやら蒸しただけだ。俺も食べてみる。
・・・ビックリした!なにこの美味さ!少し塩が振ってあるのか。微かなしょっぱさを感じる。それ以上に感じる甘味!これはいったい!?
「これはだな、土魔法で耕した土で育て、風魔法で切り、火魔法と水魔法で蒸し、錬金で作った塩で味付けたジャガイモだ。どうだ?ビックリしたろ?」
確かにビックリだがそんなに魔法を使ったのが驚きだよ!でも俺なら育てるのに水魔法も使えるな。これはもしかして・・・
「気づいたか。このジャガイモを育てるのに水魔法は使ってない。だがタダシならできるだろ?どうだ。燃えてこないか?」
こんなに美味いのにさらに上を目指せる・・・これでやらなきゃ男じゃない!
「やります。やらせてください!この美味さを超えてみせます!」
「よく言った!それでこそ日本男児だ!さぁ今日は飲もう!明日の英気はここで充電だ!」
「はい!」
その後、飲みすぎてシゲルの奥さんに迎えに来てもらうまで飲み続けた・・・