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暗殺者は今日も女装をする。  作者: 木陰の蛇
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潜入二日目……ささやかな仕返し

おひさしぶりです。プロットは、余り出来ていませんが、投稿です。

「チャシャネコが、私の暗殺に?。それは、きっと元老院(げんろういん)の馬鹿の所意だろう。

私が報復を与える組織の中に、元老院の一人が偉く気に入ってる組織があるから。私を消して、報復を阻止しようとしたんだろうな」

ももちゃんに、チャシャネコが暗殺に来たことを言うと。ももちゃんは、椅子に座り、溜め息を吐きながらそう答えた。

「元老院か。…そいつも、組織を潰すついでに、消してやろうか?」

そう言うと、ももちゃんは、リアクション芸人かと思うぐらいに、盛大に椅子から転けた。

机の上に置いてあった紙が、空を舞うなか。

「いやいや、いくら君でも元老院は、無理だろう!。君も知ってる筈さ。

相手は、裏社会を統べる者達の集まりだ。それに、元老院の連中どもは、其々が組織の(おさ)であり、元二つ名持ちだ。

そして、元老院を守る為に作られた。二つ名持ちだけの組織〔三本脚の烏〕(ヤタガラス)がある。

構成員の数は、正確には知らないが。10人は、越えるだろう。

いくら君でも二つ名持ちを10人相手にし、元老院の小飼の連中に守られた、元二つ名持ち(ターゲット)を殺すのは、無謀を通り越して不可能さ」

ももちゃんは、空を舞った紙を拾い、椅子に座り直すと、一度大きく深呼吸をする。

「それに、もし不可能を可能に変えられる方法があっても、無理さ。元老院には、あの死神(・・・・)が力を貸してるらしい」

ガシャァーン

何かを叩き壊す音で、我に返る。

音がした方を見ると、無残に破壊された掃除用具入れだった物があった。

それを確認した後、ももちゃんの方を向くと、驚きと恐怖が入り混じった顔をしていた。

(ああ、俺がやったのか)

記憶に無いが、掃除用具入れを壊したのは、ももちゃんの反応から自分だろう。

「悪い、掃除用具入れ壊した。後で、他の先生にも、俺が壊したって言っておくよ」

出来る限り、普段に近い感じで言う。ももちゃんは、咳払いをした後、白衣のポケットから小型の水筒を取り出し、中身を勢い良く飲む。

「ふぅー………」

吐いた息は、少し酒の臭いがした。

「学校で酒飲んで良いのかよ?」

「残念ながら駄目だ。ただ、今は、飲んで落ち着かなきゃいけない状況だからな。それに、君が告げ口しなければ大丈夫さ」

ももちゃんは、酒の入った小型の水筒を、白衣のポケットに入れ直す。

「告げ口する気は、無いから。安心して良いぜ」

「そうして貰えると助かるよ。まあ、告げ口されても、私なら減給程度ですむがな」

「減給ですむのかよ」

その後、ももちゃんと何気無い会話が続いた。

この後、行われる。一年生と二年生の合同授業をどうすれば良いか。

それ以外にも、そういった授業等が無いか。等の自分に関わる事から。

最近の、裏社会の出来事。それに対する、聖騎士の動き等、色んな事を話した。

(大部戻ってきたな)

会話する事が、無くなって来た頃、普段の自分に戻れた感覚があった。ももちゃんも気付いたのか、軽く笑みを浮かべる。

「君が何故掃除用具入れを壊したのか………いや、今のは聞かなかった事にしてくれ。地雷を踏みたく無いからね」

「そこまで言っておいて、聞かなかった事にしてくれは、無理があると思うんだが?…………解った、話せば良いんだろ」

「察しが良いと、助かるよ」

ももちゃんは、自分から聴くと地雷を踏む可能性があるので、俺から話させようとしていた。

「死神が力を貸してるって言ったのは、その元老院で良いのか?」

「そうだ。確か二つ名は、確か無かった筈さ。ああ、ついでに言うなら、私を殺そうとした元老院でもある」

そこで、疑問が生まれた。元老院は、実績が無ければ為れない。

二つ名を持たない暗殺者が、元老院に為る事は、不可能だった。

「そいつが、元老院に入れた理由が、[俺には、死神が力を貸してくれる。だから、元老院に入れろ]だったかな。

もちろん、元老院の連中は、証拠の提出を求めたさ。死神の名を勝手に語れば、本当の死神に殺されるからね。

『死神は、暗殺者を縛る掟であり。暗殺者を守る、掟でもある。死神は、誰の上にも立たず。誰の下にもつかず。ただ、掟を破るものに死を与える者なり』

裏社会の最初のルールであり、裏社会で生きるもの、全てが知っている事さ。

ただ、そいつは、何かしらの証拠を提出したんだろう。元老院の連中が、認める物を」

それが何かは、知らないけど、と。ももちゃんが、続けた時、保健室に向かって来る気配があった。

「人が来るみたいだから、俺は、出てくよ」

窓から出ようとすると、ももちゃんに呼び止められた。

「元老院に本当に死神が力を貸しているなら、報復は、諦める事になる。

私も、小飼の連中を無駄に喪いたくないからね」

ももちゃんの声には、怒りと優しさが混じっていた。

怒りはきっと、元老院とそれに力を貸している死神に対してだろう。

「『死神は、暗殺者を縛る掟であり。暗殺者を守る、掟でもある。死神は、誰の上にも立たず。誰の下にもつかず。ただ、掟を破るものに死を与える者なり』

死神の名が、彼女の名で有る限り。死神は此までも、此からも、この誓いを守る。

………報復の日時が決まったら、教えてくれよ」

「なっ!?。君は、死神に会った事があるのか!」

ももちゃんは、驚きの余り大声で叫んでいた。急いで外の気配を探り、聞こえたか確かめる。

気配は、何事も無く保健室に向かって来ていた。

「ももちゃん声大きすぎ」

「すまない、つい驚いて大きくなった。……君は、本当の死神にあった事があるのか?」

「あった事あるけど、それが、どうした?」

「それが、どうしたって。死神にあった者は、裏の者でも、表の者でも、全員が死ぬ筈だろ?」

気配がかなり近付いていたので、慌てて逃げる前に一つだけ言っておく。

「死神を見た者を殺す、確かに死神の掟さ。ただ、あっても殺されない方法が、一つだけあるけどな」

「それは、どういう意味だ?。…おい!、……答えて行け!」

後ろから、ももちゃんの声が聞こえるが、無視して薄紫 朝実の元に戻る。

「全く、謎を残して行ったか。…もう、出て来て良いぞ」

無残に壊れた掃除用具入れから、忍び装束の男が出てくる。

「骨が折れてるか、そこのベットで休んでいけ。今、治療してやる」

忍び装束の男の左腕は折れ、変な方向に曲がっていた。

男がベットに座ると、ももちゃんが近寄り手を折れている腕に当てる。

その手が、緑色の光を生むと。その光が、折れている腕を覆っていく。そして、数分後には、男の腕は折れておらず、元に戻っていた。

「さて、治した所で聴きたい。死神にあった事があるのは、本当の事だと思うかい?」

「気配からは、嘘はついていませんでした」

「嘘はついていないか、お前もそう感じたか。なら、彼は、死神に会って、唯一生き残った人物になるな」

ももちゃんは、盛大に笑った。ひとしきり笑った後

「それにしても、さっきの一瞬。お前が隠れていた掃除用具入れを、攻撃する瞬間。私も知らない顔が、出ていたな。

亡霊(ファントム)とは、永くは無いが短くも無い付き合いだが、あの殺気に似ているが、全く違う感じは、何だったんだろうな」

呟く様に言う。その肩は、僅にだが震えていた。

「頭、我等は何時でも、頭の為なら死ねます。例え亡霊(ファントム)が、相手でも必ず、頭を守ります。我等全員の命を喪っても」

ももちゃんは、そっと、男の頭に手を置く。

「さっきも言ったが、お前らを無駄に死なせは、しないさ。

亡霊(ファントム)が、相手だろうと、だ。まあ、そうならないように、情報収集は、大事だからな。此からも、頼んだぞ」

その肩は、もう、震えていなかった。

「解りました。ですが、お忘れ無き様に。我等は、頭が危険な時は、この命を散らす事もい問わないと」

「解った、覚えておく。さあ、結界を解いて結構だ。生徒が入れずに、そろそろ困ってる頃だからな」

男は、了解し頷くと、音をたてずに消える。直後、勢い良く保健室の扉が開く。

入って来たのは、紅 琴音と三條 美和だった。

二人は、入ってくなり。詩音ちゃんにふられたー。だとか、私の誘いを断るなんて、信じられませんわ。等、影霧 詩音について色々喋る。

ももちゃんは、そこで良いことを思い付いた。

(私のの部活を怪我させられたからな、これは、些細な仕返しさ)

ももちゃんは、何気無い会話の時に聞いた、影霧 詩音の居場所を二人に教え、次いでにあるものを渡した。

渡された二人は、御礼を言いながら、保健室を凄い勢いで出ていった。

「まあ、部下の前で、みっともない姿をさらしてしまったからな。その、恨み付きだがな」

ももちゃんの顔は、いたずらっを仕掛けた子供の様に笑っていた。



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