雨女
初めまして、ハルクと申します。
小説家になろう初投稿作品ですヾ(*´∀`*)ノ
オリジナルということで学校の帰り道に思いついたネタでまずは書いていこうと思います。
全くの初心者なので変なところ等ありましたら言って頂けると幸いです!
拙い文章ですが温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
「……また雨」
今月何回目だろう。まあ梅雨の時期だから仕方ないのだけれど。
「また雨〜?」
「雨女のせいじゃない?」
私に聞こえるようにわざと大きな声で言ってくる。
好きでこんな体質なんじゃないよ。そう言いたいのに言えない。
「帰ろ」
傘を開けて、一歩進もうとした時、恐れていた出来事が訪れた。
「よう小雨野。一緒に帰ろうぜー。また傘忘れちゃってさ」
そう言ってにこりと笑う彼を無視して歩を進める。進め、ようとした。
彼は私の通学鞄を掴んでいた。
彼は風成桧扇。私と同じ、名条高校2年4組の生徒だ。
一言で言うと人気者というやつだ。休み時間にはいつも誰かが近くにいた。
そして最近、彼は何かある度に私に話しかけてくる様になった。
理由はよく分からない。ただ変わった人だと思っている。それと同時に、面倒臭い人だなとも思う。