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vol.6-diary1 ゲームセンターで…

これは私が初めて書いた作品です。当時はvol.1~5を書こうとおもっていませんでした。ちょっとだけ修正してメイン作品の第1話とさせていただきます。

この日、明奈と翔はゲームセンターに遊びに来ていた。


12時に待ち合わせをして、ファミレスで昼食を食べ終えると、明奈が「ゲーセン行きたい」と言いだしたのだった。


「でもなんか意外。明奈ってゲーセン好きなんだ~。」


「うん!割と行くよ。小学生の時は、あれ大好きだったな。ほら、銃で敵をどんどん撃ってくヤツ…。でも、いっつも第2ステージの直前でやられちゃってさ~。あと、救急車を運転して患者さんを病院に運ぶゲームがあったんだけど、私全然上手に運転できなくて、通行人轢きまくっちゃってたな……」


「明奈…」


また、明奈の新たな一面を知った翔であった…。



* * *



「見て!あのピカチュウかわいい!私あれほしい!!」


少し離れた場所にあるUFOキャッチャーに20センチほどの大きさのピカチュウが並べられているのを見て、明奈が明るい声で言う。


「ホントだ~。僕もほしいな~」


2人ともポケモンが大好きなので、一気にテンションが上がる。


「一緒に取ろうよ!」


「よし!頑張ろう」


まずは、翔が100円を入れた。


このUFOキャッチャーは透明な板の上に景品が乗っていて、すぐ手前が景品口になっているので、景品をつかむというよりは落とす形式のものであるようだ。


翔はアームを慎重に目的のピカチュウの上に動かした。


アームが下りてピカチュウの後方を掠める。


ピカチュウが前方に押し出された。


「やった。いける!」


…と、明奈が言ったものの景品口に落ちる直前でピカチュウが止まってしまった。


「あ~、惜しかったのに…」


少し残念そうな翔。


明奈はちょっとがっかりしたものの、すぐに元気を取り戻す。


「よーし、次で絶対取るよ!」


明奈が100円を入れる。


翔と同様、慎重にアームを動かす。


が、


「あっ…ミスった…」


アームをピカチュウのやや前方で止めてしまったため、再びピカチュウが後方に下がってしまった。


「翔…ごめん…今の絶対取れてたよね…」


ちょっと落ち込み気味の明奈。


「気にしなくていいよ、明奈。せっかくカワイイの見つけたんだし、もうちょっと頑張ってみよう」


「うん、ありがとう」


明奈は何だか心が温かくなるのを感じた。


その後、翔が再度チャレンジするものの手ごたえはなく、今度は明奈がピカチュウを前方に移動させることに成功したが、翔が再び後方に戻してしまった。


「明奈、ごめーん。」


「ううん、もう少しだけ頑張ってみよう」


2人はこんな調子で緩い会話を続けながら交代でチャレンジし続け、ついに翔の6回目の挑戦で無事にピカチュウをゲットすることが出来た。


「やったー、ピカチュウゲットだぜ!」


明奈がポケモンの主人公サトシの真似をしてガッツポーズをすると翔も嬉しそうに笑った。



* * *



ゲームセンターから出ると、雨が降っていたので、2人は翔の部屋で過ごすことにした。


のんびりおしゃべりしているとやがてUFOキャッチャーで取ったピカチュウの話題になる。


「ピカチュウ取れてよかったね。2人で1000円も使っちゃったけど…」


明奈が翔が取ったピカチュウの頭を撫でながら言う。


「でも、1000円以上の価値はあるんじゃない? ほら、その共同作業っていうか…」


翔の頬が少しだけ赤く染まっているような気がした。


「うん、そうだね!」


明奈は、特に照れる様子はなく嬉しそうに答える。しかし、


「あっ…」


急に悲しそうにそうつぶやいた。


「どしたの?」


すぐに翔が聞くと、


「ピカチュウ2つ取ればよかった…。私の分がない。」


明奈がそう言うと翔もすぐにそのことに気づく。


「あっ…ホントだ…。…でも、これは明奈にあげる…っていうかもともと明奈のだよ!!」


「でも、せっかく翔が取ったのに…」


遠慮がちな表情の明奈…。


「そうだ!大丈夫。ちょっと待って…」


そういうと翔は急に部屋から飛び出してしまった。


明奈は何が何だか分からず、呆然と翔を待つ。


5分ぐらいたっただろうか。


翔が部屋に戻ってきた。


明奈は翔の姿を見て目を見開く。


「ほら、僕にはこれがあるから」


冗談めかした笑顔でそう言う翔はピカチュウの着ぐるみを着ていた。


最初は戸惑っていたような表情の明奈だったが、おなかを抱えて笑いだした。


「アハハハッ…めっちゃ似合ってる。翔、何それ…何でそんなの持ってるの…!? それなら、単位落として退学になっても、遊園地とかでいくらでも雇ってもらえるよ…アハハッ」


「最後の一言は余計だよ… これは弟と遊ぶのに買ったの。プーさんとガチャピンのもあるんだよ」


「へぇ~相変わらず仲いいね」


「だから、ぬいぐるみは遠慮せずに持って帰って^^」


「ありがとう」


翔は優しくうなづき、明奈に訪ねた。


「ねぇ、お腹すかない?」


「うん、お腹すいた!」


時計を見るとまだ4時だったが、2人はお昼に入ったファミレスへ再び向かった。



* * *                               



(店員:いらっしゃいま…)

(翔:あっ、着替えるの忘れてた!)

(明奈:ごめん!あまりにも似合いすぎてたから私も全然気にしてなかった!!)

私の初めての作品…やはり、なんだこれ?という感じですね。

vol.7以降で文才を得たいものです…。

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