精霊ハイテンションギャル、エルナ爆誕☆評価とかマジ、ダルくね?
「ネオくん、ちょっと森まで来てくれる?」
ミミ(脳スキャンロリ科学者)に脳内バラされかけた翌朝、
白鐘メルティア(自己肯定感の監査官)に連れられて、俺はでっかい森に来ていた。
「なんでこんな“緑の暴力”みたいなとこ連れてこられたんですかね!?」
「……この森には、“評価に縛られない少女”が住んでいるの。あなたと似てるわ」
「ちょ、こわ……その紹介なんかめっちゃ地雷臭する!」
──そのとき。
パン! って軽い破裂音と一緒に、目の前に金髪ギャルが降ってきた。
⸻
「イエーイ☆ 地上の男、拾ったーっ!」
「何この人!? 元気が殺意レベル!!」
「ちょーウケる、マジ顔ヤバくない? 評価ゼロ? え、逆にアリじゃね?」
彼女の名前は──
エルナ・リフレイン
・金髪ストレート&アホ毛
・トンチキすぎる服(露出高め)
・ギャル口調の精霊魔法使い
・【評価ゼロを“逆にイケてる”と崇める音楽系ハイテンション娘】
「アタシさ、精霊の加護で“空気読まない魔法”使えるの」
「てことで──ネオ!アンタ、うちらのバンド、ボーカルね!」
「どんな魔法!?てかバンド!?」
話が意味不明すぎてついていけない。
が、次の瞬間──
「はぁ~~い精霊たちィ、ネオに音を降らせてぇ☆」
──空が、踊り出した。
リズムに合わせて雷が走り、風が鳴り、木々がステップを踏む。
これは……世界全体がライブ会場になる精霊魔法──ッ!!
「アタシの魔法って、“評価されてない感情”としかシンクロできないのよ」
「でもネオ、アンタだけは……**“誰にも評価されてない感情の塊”**じゃん?」
「えっ、今めっちゃ傷ついた!?」
「だから好き☆ マジでアンタ、ヤバくて尊いッ!」
──気づけば周囲の人々が、エルナと俺のパフォーマンスに評価を送りまくっている。
「ネオ様、また評価上がってます!」
「新スキル、また出たぞォ!」
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【NEWスキル解放!】
名称:感情ハーモナイズ(Lv.1)
効果:誰かと感情シンクロすると、評価が連鎖バーストする。
※ただし本人に自覚なし
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「えっ、俺またなんもしてないよ!?ギャルと会話しただけだよ!?」
そして、エルナは言い放った。
「──評価とかマジだるくね? 自分でテンアゲしてこーぜ☆」
「てことで、アタシ、ネオの仲間になるわ!この世界の評価、ぶっ壊そっ☆」
こうしてまた、トンチキなヒロインが仲間になった。
ネオ評価バグ、爆進中!!