国家勲章とネオ教誕生の巻
聖王国の王都ルミナリア。王宮の大広間は豪華絢爛。そこに、緊張気味のネオが呼び出された。
「なんだかまた面倒くさいイベントに巻き込まれたな……」と内心ぼやきつつ、彼は玉座の間へと足を運ぶ。
玉座には白髪の老国王が威厳たっぷりに座っていた。
「ネオよ、異端者よ。お前の評価バグはこの国の危機となっている。だが、同時に可能性でもある。よってこの勲章を授けよう!」
国王はネオの胸に金色の勲章をピンと輝かせて付けた。
周囲の廷臣や兵士たちからはどよめきと称賛の声が響く。
「え、俺が勲章?なんか恥ずかしいんだけど…」ネオは照れ隠しに顔をかく。
すると、突如として王宮の中庭に巨大な映像が映し出された。
「ネオ、これより評価バトルを開始する!」
画面には巨大なエグゼク・バリューシステムの象徴的なAI神の姿が現れ、挑戦的に宣言。
内容はネオに対する「評価の試練」だ。
ネオの脳裏にヒロインたちの声が蘇る。
「評価に縛られるな。自分の価値は自分で決めろ。」
「無評価でも、俺は俺だ。」
バトルは言葉と心のぶつかり合い。ネオが評価を受けるたびに、体内で謎のエネルギーが覚醒し始めた。
「このバグが俺の力……!」
やがてAI神の評価攻撃が収束し、ネオの評価は「未知の領域」に突入。システムの制御が崩れ始めた。
王宮は大混乱。だが民衆は歓喜し、いつしか「ネオ教」の信者が急増。
「おお、救世主よ!」「ネオ様の教えを守らねば!」
ネオは困惑しつつも、どこか誇らしげにその騒動を見守っていた。