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ネオ、初めての評価バトル!無意識の勝利

「なんだこれ……?」


ネオの目の前に現れたのは、真っ赤な警告マークと共に浮かび上がる巨大な戦闘UI。

「バトル開始。相手:国家評価監査官部隊。」


状況が飲み込めないまま、ネオは周囲を見渡した。数人の聖王国のエリート監査官たちが、敵意むき出しでこちらを睨んでいる。

「え、なんで俺が戦うの?話し合いでいいじゃん……」


しかし、彼らの目は冷たく、譲る気はまったくなかった。


「評価ゼロの異端者は排除対象。命令に従え」


厳しい命令が飛び、ネオは思わず後ずさる。


だが、その瞬間――


ネオの体に奇妙な力が流れ込んだ。


見えない評価ポイントがグングン跳ね上がり、彼の能力が一気に覚醒していく。


「うわ、何これ?急に強くなってるし!」


だがネオ本人は何もしていない。意識はぼんやり、ただ驚いているだけ。


バズポチライトが暴走し、周囲の評価が勝手に集まり、ネオに力を注ぎ込んでいたのだ。


一撃でエリート監査官の剣を弾き返し、次々と攻撃をかわす。


戦場は混乱の渦に飲み込まれる。


「なんで……こいつ、評価ゼロのくせに……!?」


敵も仲間も、全員が呆然としながらネオの無意識の無双を目撃する。


やがて、最後の敵が膝をつき、


「排除できませんでした……」


とつぶやいた。


ネオはふと我に返り、照れ臭そうに頭をかいた。


「いや、マジで俺何もしてないって……」


メルティアがニヤリと笑う。


「さすがネオね。無価値なんて誰が言ったのかしら?」


リュシアも腕を組みながら、興味深そうに見つめていた。


「まだまだこれからだな。騎士長として、しっかり見届けるぞ。」


ネオは、心の中で呟いた。


「この世界の評価システム、完全にバグってる……でも、それを利用してやる。」


――こうしてネオの初めての評価バトルは、無意識の勝利で幕を閉じたのだった。


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