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後悔、海中にて

作者: rêve

嫌なことがあって悲しくなったので、その感情に任せて小説を書いてみました。

初投稿です。今この文章を読んでいるあなたに読んでもらえると僕が大喜びします。

海の前には僕がいる。夢を見ていたのだ、薄く暗い夢。

僕は君に見つけて欲しかったのだ。光のない部屋で、ずっと遠く、誰もいない宇宙の果てで。

僕には希望が無いのだ。だからただ夜空を眺めてため息を着くだけで、どうせ明日は来るから下を向いていたのだ。

僕を照らす月光は語りかける「君はなぜ生まれてきたのか」と

僕は何も言葉が出ない。分からないのだ。

今思えばそうだった、僕は生きる理由が分からなかったのだ。理由もなく生きる生活はただただ退屈だった。

だから僕は夢を語ったのだ。愛が知りたかったのだ。美しい物を知りたかったのだ。

だから今、僕は海の底にいるのだ。この退屈な人生を終わらすために身を投げたのだ。結局、僕には何が残ったのだろうか。

今更僕は、美しいもの知った。息絶える前のこの数秒。これは、走馬灯に違いないだろう。でもそんなことはどうだっていい。今この瞬間、考えているのは最期まで君のことばかりだ。我儘で傲慢で、情けのない自分の横にいて小説を読んでいた君。僕は君の大切さを知った。僕の人生に欠かせないものだと知った。我儘な自分を恥じてもいい、今更君に逢いたいと思った。もう一度だけ逢いと思った。最後まで我儘な僕を君は許してくれるだろうか。許してくれないだろうな。いつかきっと生まれ変わったら逢いに行くだろう。その時はまた、好きな小説でも教えて欲しいと思うよ。

視界がゆっくりと狭まる。夢は崩れる。君を想う。愛を知る。僕は海に溶けゆく。僕はもう、ここにはいない。

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