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テレポートできるようになったので我が国は発展するでしょう

作者: トースト

テレポート技術それは日本のとある大学で開発された技術である。


距離制限があるとはいえほぼ質量問わずに様々な物を運べ、理論的には人をも運べるこの技術は世の中に多大な影響をあたえると考えられ、すさまじい価値を持った。


そんな技術が他国や反社会組織いわゆるテログループや暴力団にわたってでもみたら日本,日本国民にとてつもない被害をもたらす可能性があるので、厳重な管理が必要であった。


そのために設立されたのが全国空間転移技術管理庁,俗にいうテレポート庁は国が運営する国土交通省の下に属する政府機関である。


この機関が設立されたのが10年前であり幾度もの実証実験を重ねた後5年前ついに民間でも利用できるようになったのである。


マイナンバーカードを保有する日本国民に限り利用可能であり日本全国ほとんどの地域で利用可能である。


いまだ未完成の技術であるためいまだ事故の危険性があり、テレポートできるものは2m四方のものでありいまだテレポートできるものには制限があった。


またテレポートの同時大量使用によってサーバーがパンクするのを防ぐため一日回数制限が存在した。


友好国であるアメリカにさえいまだ公開されていない技術であり全国空間転移技術庁から技術を盗み出そうと多くの国のスパイが躍起になっていた。


技術庁の警部体制は防衛相なみに厳しく、現代の要塞といえるほど厳重の警備、堅牢なつくりをしているこの建物は他の省庁と比べたら一目瞭然である。


配属しているもの公務員も優秀なエリートで固められており、質のいい公務員だけをあつめることで情報漏洩を最低限抑えようとしてるのだ。


また危険物をテレポートすることを防ぐためテレポート技術の派生型である高性能スキャナーによって爆発物,凶器,毒物をテレポートしようとしていたら即刻マイナンバーカードを通して通報される。


またテレポートをしようとしている人物とマイナンバーカードの人物が一致しなければそれ時もまた通報される。


このような多くの制限,規制があってもなおこの技術は生活に大きな革新をよぶのであった。


動物をつかった実証実験,サーバーの拡張を経て、一年前の冬ついに一般市民のテレポートが解禁された

冬という寒くて移動が面倒な季節に簡単に遠くにまで一瞬で行けるようになったことは素晴らしく便利であった。


多くの交通機,運送機関が大打撃を受けたが、テレポート技術を生かした産業が大量に生まれ巨大な需要が生まれたため、職を失ったものも多かったが簡単に新たな職を得られたのである。


技術を日本だけがいつまでも持っているのは政治的によくないと考えた日本政府はテレポート技術を世界に輸出し、サーバ建設のために多くの日本企業が世界にわたった。


少子高齢化や環境汚染,外国人移民問題様々な問題を抱え、失われた30年と言われもう先はないといわれた日本は活気にあふれ、日本国民充実した生活を行っていた。


そんな中事件が起きる。


「誠に申し訳ございませんでした」


スーツにネクタイを身に包んだ男らが謝罪の言葉を口にする。周りの記者らがパシャパシャと写真を撮る。カメラのフラッシュで男らは眩しそうにしていた。


「全国空間転移技術管理庁としては今事故の原因究明のために全力を尽くす所存です。そして被害者の方ご遺族の方本当に申し訳ございませんでした」


かなり深いお辞儀をする。


「反省はしてるのですか。責任問題は。テレポート庁の管理がずさんだったのでは」

記者による野次が会場に響き渡る。



その日夕方


「号外,号外だよ。テレポート庁第3管区のサーバーが突然ダウン。同時期に使用中だった100人以上が行方不明だってさ」


いつまでも明るくにぎやかで大勢が歩き回る某都市では号外を持ったおじさんが大きな声で宣伝しながら新聞を歩く人々に渡していく。


「100人以上が行方不明テレポート庁のサーバーダウン,管理のずさんさがあらわに」と見だしに書かれている。


謝罪会見にて大勢の人が同時にテレポートを使用したからではないかとテレポート庁は言ったが、本当は日本に敵対的な国によるサーバーハッキングではないかと噂されている。どちらにせよこの重大事件はこれからの日本の空間転移技術に関する産業に暗い影を落とすことが予想される。


今事件が起きてすぐ日本,各国はで全てのテレポートサーバーを停止した。


突然テレポートが使えなくなったことで流通網がストップし、多くの人,企業が大損害を受けた。それだけじゃなくテレポート技術に関する企業の株は大暴落するのであった。


この事件によって一時的とはいえ日本経済はひどく落ち込むこととなり、テレポート技術は依然価値のあるきわめて重要な技術であるが注意が必要だとされ、人類はテレポートを使わない社会へと戻ることとなった。




後日判明したことだが新学年で寝坊したり,宿題を間に合わせようとした数十万人の学生が授業が始まる直前に同時にテレポートしたためサーバダウンしたらしい。








 

短編投稿は2回目です


日本連邦共和国という小説連載してるので読んでもらえたらうれしいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いお話しですね~! テレポートがほんとに使えるようになったら色々と便利そうですがでも、なんだか使うのが怖そうですね~汗 素敵な作品をありがとうございました!
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