9/14
、9
「……あ、う、うーん、そ、そうなんだ。エビ……が、いえ、彼が、意味わからなくて……どうしたら、エビを食べなくなるかしら」
……よって、私の中の今の一番の問題、エビの共食い問題(幻覚)を解決しようと私は、千珠ちゃんについぽろっと口走ってしまった。……しまったと思った時には、真面目な千珠ちゃんは思案気で(私の深刻な様子から真剣に聞いてくれている)私に答えてくれた。
「……あ、恋人さんの偏食ですか……?確かに……一緒に住むって、そういった問題もおきますよね……。んー、……でも、よく解らないな……今日、柚木さんのお部屋に行ってもよいですか……?」
「えっ」
**
……そう、千珠ちゃんは良い子なのだが、……少々強引な所があった。……彼女は、本当に私の体調を心配していて……その原因と思われる(彼女がそう思っている)恋人に直接意見をしようと……私のワンルームに訪ねてくることになってしまった。