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86話・ロゼッタ、それいけお宝鑑定団!3

「ポーション類も結構あるな。これはハイポーションだろ。こっちは……エクストラポーションかよ!? 奮発してんなぁ」


「えーっとポーションにも種類があるの?」


「ん? ああ、お嬢はそのあたりも知らない感じか。冒険者になるなら結構重要なんだけどなぁ。まぁレベル400越えてるお嬢には必要無いかもしれんが」


 確かに、実質ダメージ自体今の所喰らってないからポーション無くてもいいかなぁって思うんだよ。

 でもほら、キーリの時みたいに必要になる時もあるからね、ポーションとハイポーションは分かるけど他にもあったのなら覚えておこう。


「そうだな。とりあえず覚えとけばいいのはポーション、ハイポーション、エクストラポーション。魔法回復にマナポーション、ハイマナポーション、エクストラマナポーション。両方を回復するペルタポーション、ハイペルタポーション、エリクサーだ」


 ペルタってなんだよぅ?

 とりあえず体力と魔力回復させるのはエリクサーとペルタだね、覚えたよ。


「ついでにポーション自体にも等級があってな。三等級が最下級、二等級、一等級と回復量が高くなる。ここにあるのは殆ど二等級ポーションだな。ギルドで売られてるのも二等級ポーションだから冒険者のドロップアイテムになるのかな?」


 まぁ、基本冒険者が買うのはそれだろうねー。


「こっちのは状態異常の回復薬だな。解毒薬、麻痺取薬、石化解除薬もあるのか。とはいえ使うなら、万能薬のほうが……これは……」


 おお、七色に輝く液体が神々しい瓶に入ってるんだよ。

 ところで、この世界ってガラスとかそれに似た瓶製品があるんだね。ガラス無双とかが出来ないんだよ。

 でも形状次第でラムネ作ったりは出来そう。

 飲み物のラムネはたまに無性に飲みたくなるんだよ。とくに夏とかね。


「なんです、それ?」


「アムリタ……」


 あむりた? とりあえずなんか凄いポーションなのは分かるけど……?


「エリクサーは体力と魔力を回復する。でもこいつは体力と魔力に加え、状態異常を回復出来るんだ。これ以上を求めるならアンブロシアくらいしかない。それぐらい強力な回復薬だ」


 うわぁ。なんでそんなモノがゴブリンの巣穴に?

 いや、誰かが持ってたんだろうけど。余程凄い冒険者が倒されたのか、あるいは病気の家族を助けるために必死に手に入れて来たモノなのか。

 とりあえず気軽に使えるものではないことは確かだし。手に入れることも難しいモノだということは分かった。


「売ったらどうなりそうです?」


「ああ、国が買える」


「よし、隠そう」


 そんな危険なモノ売ったりできないんだよ。

 アイテムボックスに入れてそのまま封印しちゃうんだよ。

 なんでそんなモノ持って来てゴブリンに倒されちゃったのどっかの誰かさんっ。


「しかし、変わったものが多いな。さすがは財宝か」


「ゴブリンにとっては使い道なさそうですものね。あ、これって魔石?」


「ふむ。大きさ的にはそこまで強力なものではないようだが、似たようなのがいくつかあるな。多分だが、魔物を狩ることもあったんだろう。その時に魔石を抜いたか、あるいは冒険者の持ち物だったか」


 冒険者の持ち物説が有力そうだ。


「お、見ろよ。こりゃ玩具の類だな」


「へー、この世界の玩具……うっ!? お、大人の玩具じゃない!?」


「は? いや、これは赤子用の奴だぞ? 魔力を通すとうぃんうぃんと動くんだ。これが歩きだした子供に大人気でな。触ろうとして必死になるのがなかなか可愛いぞ?」


「お嬢様も昔使っておりましたよ」


 嘘でしょ!?

 ぼそっと告げて来たセバスの言葉に蒼白になる。

 だって、だってその玩具どう見ても大人の……モザイク案件なんだよ、あんなものが子供の玩具とかこの世界は罪深すぎるんだよ。

 ここはもう商業行って正しい子供の玩具を普及させるしかないんだよ。

 早速明日はお金工面して商業ギルドに殴り込みを仕掛けるしかないよね? よね!


「んー、これはなんだ? よくわからんモノだな。呪われてるかもだから迂闊に触れるなよお嬢」


「呪われてるのその杖?」


「柄からしてドクロとか危険だろ。のろいのつえとかそんなんじゃねぇかな?」


 それはちょっと二の足踏むね。

 とりあえずアイテムボックスにしまっておいて、明日にでもギルドで聞いてみよっと。


「この槍も黒いな」


「黒い、ですね。デススピアー、効能は使用者の命を吸い取っていく。とか特性持ってそうです」


 これもギルド行き確定なんだよ。しまっちゃうんだよ。

 でも私はしまっちゃうおばさんじゃないんだよ。

 そんな都市伝説的危険人物じゃないんだよ? 大人しい悪役令嬢ですもの。


「ん? ああ、もうこんな時間か。仕訳は終わったが授業はできなかったな」


「こればっかりは仕方無いんだよ。でもありがとボーエン先生。御蔭でギルドに買い叩かれなくて済みそうなんだよ」


「そりゃよかったな。その内借りを返してくれや」


 えー。借りになっちゃうのこれ?

 あ、本人いたずらっぽい顔してる。

 これは冗談だな。きっと。 

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