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84話・ロゼッタ、それいけお宝鑑定団!1

「と、言う訳で、お宝鑑定団、なんだよ!」


「何が、と、言う訳だよ……」


 翌日の魔法の授業。やってきたボーエン先生に対して、開口一番告げてみると、なぜかおでこに手を当てて溜息を吐かれた。

 なんでそんな残念な子を見るような顔になるのかな? かな?


「で、昨日は何をやらかしたんだ? 急に親父さんから連絡が来て本日の授業は来なくていいとか連絡があったんだが?」


「えーっと、それは……言わなきゃだめ?」


「むしろ言え。どうせバレるんだから潔く吐け」


 なんて横暴な取り調べ!? カツ丼すら出さずに自白強要なんだよ!?


「もうちょっとなんかこう言いようがある気がする!」


「知るか。お嬢に対して言いようなんざ考えてたら気苦労で死んじまうわッ」


 なんでさ!?

 しかもセバス、なんで噛みしめるように頷いてるの!?

 キーリまで!? 味方が居ない!?


「はぁ、仕方ありませんわね。昨日授業をキャンセルしたのは冒険者のギルド長に呼ばれたからですわ」


「は? ギルド長? 平民だろあいつ? 普通呼びだすもんだろ。お嬢は貴族なんだし。侯爵令嬢がわざわざ呼びだされる必要ない存在だぞ? むしろお嬢が向かうと向こうが大慌てだろ?」


「土下座、されましたわ……」


「だろうな。打ち首か?」


「身分を隠したかったので自分から会いに向かったことにしていますわ」


「わざわざ呼び出されるまえに自分から訪ねるのかよ。まぁ、向こうとしてもそうしてくれると助かるだろうよ。で?」


「冒険者ランクが上がってSランクになりましたわ。昇級試験に3パーティーと対戦することになって勝ったら相手のランク全員Aだった、とか策略ですわよね!?」


「普通に勝ってる時点で適正だな。そもそもレベルも500近いだろ、A級冒険者の3パーティーとか雑魚じゃないか?」


「とにかく、その後依頼を頼まれてゴブリンの巣偵察に行ったのですわ」


 ここはさっさと話を進めて煙に巻くんだよ。


「おいおい、女性一人に行かせる依頼じゃねーだろ。しかも侯爵令嬢と知っててよく行かせたな」


「試験で闘ったAランクパーティー三チームも一緒でしたわ」


「過剰戦力じゃないか?」


「それがAランクパーティーなのにゴブリンアサシンに奇襲されて、逃げだすことになりまして」


「おいおい、ゴブリンアサシンなんて完全にゴブリンキングが存在する巣じゃねーか!? ってことはそろそろゴブリン掃討戦があるのか?」


「あー、いやー、そのー」


「……やらかしたな」


「ち、違うんだよ!? 私のせいじゃないんだよ。だってゴブリンさんたちが勝手に攻撃して来て反射されて死んでいくから悪いんだよ! なんかおっきなゴブリンも出て来たけど結局皆お亡くなりになったんだよ。だから私は何もしてないんだよ!!」


「良し分かった。お嬢が無自覚にやらかした訳だな。で、結果は?」


「ゴブリンの巣壊滅したからもう大丈夫。捕まってた人たちもギルドに連れて帰れたし、お宝も貰ったんだよ。皆に分けようと思ったけど全部押しつけられたんだよ。だから今朝、皆さんが飲んでた酒場に向かってお金だけ払っておいたんだよ。今日はその鑑定をボーエン先生にもお願いしようかなって思いました、まる」


「はい、よくできました。お嬢、さすがに想定外過ぎて俺には何も言えねぇよ。なんで偵察に向かって巣を潰すことになってんだよ? しかも、話から察するに、ゴブリンキングまで倒してるし。いや、でもSランク冒険者としてはそれぐらい当然なのか……?」


「え? キングなんていなかったんだよ?」


「知らずに倒してんだよ。なんか無駄に強いゴブリンいなかったか?」


「そう言えば無駄に耐えてた巨大ゴブリンが一匹いたような?」


 五回ほど攻撃したら反射で死んじゃったんだよ?


「まぁいい。それで、その財宝はどこだ?」


「今から出すんだよ?」


「ああ、成る程」


 何が成る程、なのかな?

 よーし、まずはゴブリン達の装備品から、なんだよ。

 ほいほいほい。

 アイテムボックスだから、無意識のうちに自分で仕訳しちゃってるんだよ。

 だから自分が認識して取り出そうとすれば、その名称の物がでてくるんだよ。ごっそりと。


 取り出した瞬間ぷわーんと臭いを醸し出す臭い腰布。

 うん、いらないモノまで取り出しちゃったんだよ。

 全部テーブルの上に置いちゃったからその場の皆に大ダメージなんだよ。

 うごぇっふっ!?


 ゴブリンの腰布はボーエン先生により焼却処理されることになりました、まる。

 ダメだ。外ならともかく室内で腰布取り出し禁止だよ!?

 鑑定どころじゃなかったよ。取り出した瞬間慰謝料請求ものの大ダメージだったよ。


「に、庭でやりましょう」


 ボーエン先生の提案により、強制的に場所移動させられる私であった。

 とりあえず風魔法で空気を入れ替えておくんだよ。

 臭い取らなきゃ。

 幸いなのはこの場に五人しかいなかったことか。

 って、五人? 私、ボーエン先生、セバス、キーリの四人じゃなくて? いや、物影に一人、ひくついてる人が居た。お父様の影だなあの人。

 うん、その、ごめんね?

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― 新着の感想 ―
[良い点] とっても面白い。主人公の反応とかが細かく書いてあって わかりやすい。 [気になる点] この話、最後の4人、キーリどこ行ったのか気になります。 [一言] これからも応援します! 面白いので途…
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