表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/1845

40話・ロゼッタ、魔法の勉強はじまりはじまり~、なんだよ

「と、いうわけでぇ……」

 

 ばばんっと私は掌をリオネッタに見せつけた。


「今日から魔法の授業開始ッ!!」


 そう、魔法の先生ボーエン先生のご登場である。

 気恥かしそうに頭を掻くボーエン先生。まいったね。と苦笑いだ。

 リオネッタがなぜか平謝りでボーエン先生にお嬢様がすいません。とか謝っている。

 おかしいな、私誰にも迷惑かけてない、というかボーエン先生紹介しただけなんだけど? おかしいな?


「えー、では本日は魔法の基礎から説明して行きましょうか」


 気を取り直して勉強開始、である。

 私の部屋にて、机をメイド達が持って来て、椅子に私が座る。

 白いテーブル……これって庭のティータイム用の机と椅子じゃない?


 まぁいいや。とりあえず話聞くだけでいいのかな。

 メモ用紙、筆記ようのインクと羽ペンはリオネッタが用意してくれたから、話を書き留めるくらいはできるらしい。

 教科書みたいなのはないのね。


「まずは簡単に。魔法とは思いの力だ。思いが強ければそれだけ威力は高くなる。代わりに必要になる魔力も上がるから自身の魔力以上の魔法は使えない。だから自分にとっての適切な魔力で扱える魔法を使うように心がけてほしい。あまり魔法を多用すると魔力欠乏が起こり最悪死に至る。だから自分の限界値はしっかりと把握しておき、魔力が底を尽きることのないようにしなければならない」


 まぁ、基本だよね。

 魔力の底上げはどうすればいいか、なんてのは良く分かっていないようだ。初級魔法の本に書いてあったよ? やるなっとも書いてあったけど。

 でもね、ボーエン先生。私、周囲から魔素吸収する魔法使えるから実質無限に魔力あるんだけど。

 体内魔力は体内循環させてるだけで最近は使ってないんだよねー。魔力少なくても問題ないもーん。あ、でもいつの間にか魔力結構上がってたんだよ。悪役令嬢だからかな? ラスボス感出しちゃうのかな?


「魔法には属性があります。基本は火、水、風、地。そして光、闇」


 実際には他にも雷属性とか毒属性とかめっちゃあったりするんだよ。

 創造で作っちゃえば無限大だよね?

 そう、例えば右手に炎、左手に水。合っ体っ! メ○ローア!! なんてのも想像できるなら作れちゃうんだよ。

 多分だけど沢山の人がこの呪文を唱えればファイアボールが打てる、とか認識して、ソレを自分も共通認識として持つことで魔法の使い方を学ぶのが普通の方法なのだろう。

 でも私の場合は想像で新しい魔法を作れる。これぞ創造なんだよ!

 

 それを行うためにも基本をしっかりと習わないといけない。

 基礎なくして応用は無理なのだ。

 否、応用自体は自己流でもやれなくはない。でも、失敗も自己責任だ。

 何をどこまでやっていいのか分からないということは、限界を越えて行ってしまうことでもある。

 そうなってからではやり直しが効かない。

 私がこの先生に求めているのは基礎中の基礎。


 何処までやらかしたらダメなのかを理解することである。

 なのでボーエン先生の言葉をしっかりとメモしていく。

 なぜかリオネッタも必死にメモってるけど、リオネッタも魔法使うの?


「魔法は魔力を消費することで具現することとなり、魔力が枯渇している状態だと魔法は発動しません。といっても、魔力枯渇状態だと気絶してしまうので魔法を使うこと自体できないのですが」


 これは自己体験済みだ。

 御蔭で魔力が一気に伸びているのだよ。

 寝る前は基本枯渇させてるからね。やりすぎ注意なんだよ。死ぬし?

 方法は魔力を掌に出して凝縮してしまう感じ? なんか石ができるんだよね。

 さすがにバレるといろいろ問題だろうから最初の石にさらに凝縮させて少しづつ大きくしてみてる。

 何が出来るか楽しみだ。今の所透明な石みたいな物体になってるんだよ。


「さて、ここまでで何か分からないことはありますか?」


「私は大丈夫ですわ」


「では魔術の使い方に移りましょう」


 魔術の使い方、とワクワクしていたのだが、やることは体内にある魔力を感じて掌に押し出す形で魔力を外に出すことから始めるようだ。

 うん、既にやっちゃったんだよ。

 むしろファイアーボール作りだしてゴブリンさん一体ぶっ倒しちゃってるよ。

 ごめんねゴブリンさん。なんか空から火の玉降って来て気付いたら死んでたんだろう。可哀想に。誰だ空に火の玉放った奴は! ゴブリンさんに謝れっ! ごめんネごめんネ~。


 魔力を体内循環とかしないの?

 うん。聞くのも怖いな。なんでそれを知っている。それは上級者テクだぞ!? みたいに言われないだろうか?

 怪しまれるとさすがにどうなるか分からないからなぁ、ヤリ過ぎないように気を付けないと。


「あの、身体に纏わり付かせたりは出来るのですか?」


 不意に質問をしたのは私、ではなくリオネッタだった。

 キョトンとした顔をするボーエン先生。

 次の瞬間苦笑しながら質問に答えた。


「確かに身体強化の補助魔法などはそのような感覚で出来ますが、かなり上級な魔法になりますから、知識として知っていてやってみたいというのは分かりますが、今は基本から学んで行きましょう」


「え? あ、そうじゃな……わかりました」


 求めていたことと違った事で戸惑うリオネッタ。しかしソレを告げても意味はないと思ったようで、素直に了承することにしたようだ。

 リオネッタ身体強化使いたいの? 私でよければ後で教えるよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ