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211話・ロゼッタ、班体制に移行するんだよ

いやー、投稿停止しててすいません。コロナ関連で家から閉め出されてて更新できませんでした。今日から再開です。

「ではではー、結果発表――――ぅっ」


 商店に戻ってきた私達は、放課後、ダイニングルームに皆を連れ込み結果発表を行う。

 ダイニングルームにはこの人数が食事を取れるように既に長テーブルをも一つ購入済みである。

 ダイニングルーム広めに取っといてよかった。

 一応三十人分の食事が出来るように設計しておいたのでまだ多少余裕が……ないな。ギリギリだわ。ちょっと狭くなってる気がする。


 休憩中などは班ごとに行わせるのでそこまで混み合うことも無いだろう。

 何らかの状況で全員を集めたりすると結構狭く感じるくらいかな。

 まぁ、いいや。今は問題ないし、これ以上人数増やす時に考えよう。


 あと、子供たちには一度戻って貰って荷物持って移動して貰わないとね。

 あっちは今まで通り、教育用施設にしよう。

 いろいろ整備しなきゃだね。


 次々に班を決めていく。

 基本は初期メンバーを班長にして2期生を4人ずつ付ける感じだ。

 2期生は20人いるから5班出来るね。


 レコール、パラセル、ララーレ、クライマル、クイッキルを班長にしておくか。

 レコールはリーダーだし、それなりにしっかり者たちを指導して次の指導者を育んで貰おう。

 パラセルは接客メイン。彼の丁寧な執事系接客はホストにしか見えないが、あの接客術は真似るべきだろう。


 接客に向いてそうなメンバーを選出。

 マリムも接客に加えておこう。

 頑張れマリム。


 ララーレは清掃メインだ。

 皆が働いてる間に館の掃除や食事作りをする、内から支える班である。

 ここにはルインクさんが付いてるし、チェルシーも付けておいてあげよう。

 あとは、スーテアもこっちの方が良さそうかな。


 クライマルの班は呼び込みなど外で働く班になる。

 もしかしたら軽いお使いとかも行く事になるかもだから信頼のおける子をメンバーに入れておく。いや、違うな。むしろ信頼を置けないメンバーをここに入れておこう。

 フラジャイルも一緒に外回りだ。


 クイッキルの班は魔物組だ。こちらは人前に出たくない人を中心にしようと思う。

 ペペリもあんまり人前に出るタイプじゃないからここだね。

 クラムサージュたちと物作りに力を入れて貰おうと思う。


 で、他の一期生は今まで通り、どの分野もできるようにローテーションと臨機応変に現場に入って貰おう。

 そのくらいは出来る実力になってる筈だしね。チェルシー以外。

 そんな事をつげていく。

 皆不満は無いようで、新しい職場と仲間達という感動で話に華が咲きだした。


「各班長は、月一で集まって会議してね。議題については報告会と人員移動。他は、まぁいろいろ? 月が変わった最初の日かその近くに時間作って報告会ができるようにしておいてね」


「会議?」


「今の所は一期生、レコールたちのことね。会議に付いてはまたその時に。面倒だけどやっぱり会議はしとかないといけないんだよ。はー、面倒。会議なんて無くなればいいのに」


「よ、良くわかんないけど、お嬢様があれほど嫌がってるのも珍しいね。面倒だけどやらないといけないモノみたいだ」


「ま、まぁ、俺らは今回関係ないみたいだし、レコール達だけってことだから、俺らは気にせず仕事してればいいみたいだな」


「最初の会議終わってからだと私達も関係あるかもだから後で会議出た感想聞かせてね?」


「お嬢、その会議ってなぁ、俺らも出んのか?」


「んー、大人組はどうしよっか? 別に最初だし出ても出なくてもいいんだけど、暇なら顔出すくらいでいいかなぁ? どうせここで会議するつもりだからルインクさんは話くらいは聞かざるを得ないと思うよ」


「あー、じゃあ厨房で食事作りながら参加しとくわ」


「会議かぁ、私は一度も出たことなかったけど、会社では良く重役さん集まってたよね、あれ数時間も何の話してんの?」


 クラムサージュも会議は知らないのか。私も一回出ただけだからうん、あんまし好きじゃないんだよ。でも、最初だし皆の報告をまとめる上でも会議は必要かなって思うので毎月簡単な報告会を開催するようにすることにした。


「んじゃ、各班はここに紙に書いて張り出しとくから、自分の班が分からなくなったら見に来てね。明日から班ごとに行動して貰うからねー。では一期生だけ残って解散」


 解散した面々はこれから部屋決めだ。メイドさん達に案内されて寮の方へと向う。

 空いてる部屋に割り振られるので好きな部屋を取ると良いんだよ。

 個別でもいいし、大部屋でもいい。ただし、男女は別にするんだよ。ここは男女平等にすると逆に何かしらトラブル発生する可能性が高いんだよ。これは差別じゃなく区別なんだよ?


 子供たちが出て行くのを見送って、残ったレコール君たちに視線を向ける。

 皆何の話だろう? と不思議そうな顔をしている。

 まぁ、次の会議に向けて資料作りのためのお話なんだよ?


「さて、第一回会議を来月に開こうと思うんだけど、その為に皆には班内の状況を報告してほしいんだよ。具体的に報告してほしい事は、班内の雰囲気、班員の向き不向き、班内で起きたトラブルと解決策、その他、私や他の皆に伝えておいた方がいいこと。はい、一応これ、メモ帳ね。必要な事があったら書き留めておいて」


 全員にメモ用の羊皮紙の束を持たせ、ペンも渡す。

 早速言われた事を書き始めるレコールとパラセル。それを見てそういうことか、と気付いた他の面々もメモを取り始める。

 あるいはレコール達にどう書くかを尋ねるクライマル。

 うん、これは皆で勝手にやってくれそうだからこれ以上何か言う必要はなさそうだね。

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― 新着の感想 ―
この出来事は頭が痛くなるほど辛い。会議の準備を考えるだけで、トラウマかPTSDのような気分になる。笑
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