表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1952/1986

後日談:マリアネージュ、何だこの国?

SIDE:マリアネージュ=レレア=ファーガレア


「なぁに、これぇ?」


 本日、私と従者のフォルテス、そして愛しい夫であるエレインの三人は、長い長い船旅を終えて、ようやくエグエールへと辿り着いた。

 波止場へと降り立った私たちを待っていたのは、予想外の港街。

 そしてその奥の離れた土地に存在を誇示しているエグエール王国城下町の姿だった。


「ふむ。ここでレッドたちと会うはずなのだが、レッドはどれだったか?」


 行き交う人々、そのほとんどがレッドかブルーのお面を付けていらっしゃる。

 あるいは魚人が闊歩してたり、人魚とおっさんのカップルがいちゃついていたりする。

 エグエールってこんな人外混合国家だっけ?

 というか、何かのお祭りでもやってんの?


「おや、エグエールは初めてかいファーガレアのお客さん?」


「ああ。少し尋ねたいのだが、アレはなんだ?」


 船乗りのオジサンが私たちに気付いて声をかけて来たので、エレインが思わず尋ねる。


「驚いたかね。ありゃエグエールの英雄、レッドとブルーだよ。この国の大商人が本人たちに許可を貰ってお面を作ったところ、ものすごい勢いで市民に広がってな。今じゃああやって頭にお面被って生活するのがトレンドって奴になっとる」


「ンな馬鹿な?」


「あー、こりゃレッドさんたち下手に出かけたら大盛況になりそうね」


「チッ、だから出迎えにいないのか。たわけどもめ」


「まぁいいじゃない。オジサン、チップ弾むから案内お願いしていい?」


「おお、こりゃまた別嬪さんじゃないか。若造も隅に置けんなぁ」


「ぬぅ……」


「もー、オジサンったら上手いんだから」


 会話を盛り上げつつエグエールについて聞いていく。

 なるほどねぇ、神話級戦争が終わったことでそれまで海底に避難していた人々が戻ってくる際、海洋魔王の眷属たちも一部外に出てきちゃったのね。

 で、意外とこっちでの生活も楽しいと分かって文化交流が始まった、と。


 魔王たちも結構な頻度で地上生活満喫してるんだってさ。

 エレイン魔王に会えるかもよ。


「ぬかせ。魔王なんぞがそうぽんぽんと出現してたま……そういえばウチの学園にも邪神や魔王が居たな。そうか、魔王や邪神はそこら中に存在している一般人と大差ない遭遇率なのか」


 エレイン落ち着け。

 なんかおかしな思考になってるわよ。


「どうじゃな? ためになったかの?」


「ああ。覗くべき店も教えてもらったし、随分と為になったぞ魔王」


「ほ? え、何で分かった!? 偽装完璧だったはず……」


 エレインマジで魔王だったんか、って顔してるし、多分適当に言ったな。

 エレインって頭いいように見えて実は結構適当に気分で告げてるのよね。んで、その言葉がドンピシャで合ってることが多くて、そういう時に動揺した顔を見せないようにしてさも自分知ってました。みたいな顔してるせいで物知りで頼りになる男、扱いされているのだ。


 ほんともう、見栄っ張りなんだから。

 まぁそこが可愛いんだけど。

 エレイン、最初は凄くとっつきにくいって思ったんだけど、長く付き合ってると、なんというか、すっごくわかりやすいんだよね。

 ああいま知ったかしてる。とかドヤ顔の下焦ってる。とか意外と必死に表情隠してたり動揺してたりするのだ。

 そういう時は手か足が震えてるからすぐわかる。内心不安なのに強がって自分全てわかってましたムーブしてるの可愛い。ほんともう、好きっ。


「ふん。貴様の態度を見ればすぐに分かるというものだ。だからといって何をするわけでもないがな。我々は旅行に来た一般客。お前は船乗りの一人だ。それ以上でもそれ以下でもない、違うか?」


「く、はは、面白い人間だなお前。レッドもブルーも特殊だが、お前やロゼッタ様のような変わった人間との出会いは本当に楽しい」


「なんだ、ロゼッタの知り合いだったか」


「ほ? ロゼッタ様を知っているのか?」


 あ、これ話長くなる奴だ。


「あー、エレイン、私ちょっとそこの露店見てるね」


「こちらから警護を出そう。そこのサハギンを連れていけ」


 なんか丸っこいフグみたいな生物に棒状の手足がついた生物が三叉の銛を持って付いて来た。

 動きがコミカルで可愛い。顔はちょっとキモい系だから総じてキモカワ系生物だ。

 フォルテスもいるし、私のレベル9999だから問題ないと思うけどなぁ。


「あ、レッドさんたちの女性陣」


 さすがに迎えは寄こして来たか。


「どんな把握の仕方よ、レッドたちが来れなさそうだったから迎えに来たわ。エレインさんは……?」


「もうしばらく話が続きそうだから露店見て回ろうと思って。一緒に見回りません?」


「いいのか? 食べ物奢らせるぞ?」


「ちょ!?」


「あー。いいのいいの。遠慮なく奢るわよ。私金は持ってる方だから」


 パワーレベリングの際にでたドロップを早めに売ってたおかげで大金持ちよ。

 エレイン共々一生旅行しても余りあるお金持ってるからどんどん使っていいわよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ