1103話、ロゼッタ、改善実施
「っと、言った感じかなぁ?」
全員の指摘が終った。
うんやっぱり私が何か言う必要もなく皆に指摘されてたな。
ただ、レジ位置にかんしては全く指摘なかったんだけど、いいのかな?
この世界だと無防備過ぎて危険だと思うんだけど?
今は店内を作り替えるために内装を皆で書き出している。
私はそれをキーリともども遠くから眺めるだけだ。
うーん。いろいろ口出ししたい気もするけど、人の仕事を取るのはダメだものね。
皆頑張れっ。
……
…………
………………
「こんな感じかな?」
「ええ、こんな感じでいいと思うわ」
「我としてはもう少しこう、なんかないかな?」
「お姉ちゃんは感覚でモノを言うから……」
「どう、アルマ?」
「ええ、大体このくらいの変更でいいと思う。ね、ロゼッタ?」
「では確認しましょう。うん、まぁ、良いんじゃないかな? 私としてはカウンターが入り口側から入れるのが気になるけど」
「アーハン? それのどこが悪いんだい? 変えろというなら別に構わないけど、理由があるなら知りたいね」
「いや、普通に変な奴来たら一番最初に犠牲になるでしょ、ここ空いてると」
「あ」
え、皆してそんな今気づいたみたいな……客集めることだけ考えてたな。従業員の安全も考えなきゃだめなんだよ?
「そうだった。安全性考えてなかったな。防犯も考えるとなるとこのままだと不味いぞ」
「あ、ど、どうしよう、盗まれ放題になっちゃう」
「って、フラナガン商店防犯設備なかったわよね?」
「パパンのお店には腕利きのボディ・ガードが……いるはずなんだけど、最近見てないな」
ああ、あの強面冒険者たちなら最初の給料貰った時点で遊んで暮らせんぜーって王都出てったわよ。多分別の物価が安い街で毎日楽しく暮らしてんじゃないかな?
一応影に調べさせたから確かだと思うんだよ?
「え? じゃあ主はん、フラナガン商店って今用心棒おらへんの!?」
「新しく雇ってなければ、たぶん?」
「パパン、たぶんそれ知らない……」
青い顔になったラコッティーノ君が慌ててパパンさんの店に駆け込んでいった。
さすがに防衛戦力がないままなのは不味いんだろう。
そもそも一週間くらいの警護で一生遊べる金を給料として出すことが間違いなんだよ。
ほとんどの冒険者は一週間ぼろ儲けできたらさっさと見限ってしまうだろう。
契約も一週間で終わらせるか違約金払ってさっさと逃げるはずだ。
最悪冒険者である必要性すらないとギルド会員を捨ててしまう奴もいるかもしれない。
うん、無防備な金持ちの道楽店か。襲ってくださいと言ってるようなもんだなぁ。
「となると、ここをこうして、これでどうだ?」
「そうね……いいんじゃない?」
「あ、それだったらこの辺りにバックヤードに行ける道を作るのはどうです?」
「あ、いいねそれ。えーっと、ここをこうして、ここまで繋げて。どうだ!」
当人であるラコッティーノ君放置して店の内装決まっていってるけどいいんだろうか?
可哀そうな気もするけど、良い店にするためだから問題ないよね?
ふむ。まぁその辺りが無難かな?
まぁせっかくだし、ラコッティーノ君が戻ってくる前にやっちゃうか、まずは今のボロ屋の真下に土台を作って、持ち上げながら床を撤去。
図面の通りの配置で内装を作りながら、商品入った陳列棚の配置も変更してっと。
商品の配置は後でいいから、とりあえずこんな感じで魔力路も走らせて点灯設備作って、魔石はめ込むのはカウンター裏でいいかな? いや、バックヤード内に作ってあげよう。機関室だね。それからラコッティーノ君専用部屋と応接間、従業員用のロッカールーム男女別とトイレも完備。……サービスだ。パニックルームも付けておこう。
トイレは職員用とお客さん用作ってっと。自動洗浄式でいいよね? 誰もいない時に丸洗いしてくれるタイプ。私考案式トイレである。ふふん。普通の洗浄トイレだとお手入れ大変だよなーっと思って魔法使えばできなくない? っと魔石に魔力流すだけでトイレの室内丸ごと洗浄してくれるシステムを作ったのである。
内部に人がいると発動しないようにしてあるので巻き込まれることは無い。しかも洗浄時間もほとんどないという便利システム。これがきっとトイレの最高峰だと自負しております。えっへん。
よしっと最後に外装を作りながら今ある家を解体というかミクロ分子まで分解々々。
うん? どうしたの皆? そんなあんぐりした顔で店見上げて?
ちゃんと図面通りに出来たでしょ?
最後に塗装を行ってっと。看板どうしよう? ラコッティーノ君が戻ってきてから店の名前は決めてもらおうか。彼の店だし。
「はい、お店完成。商品の陳列はそのままだから皆で変えようか? うん? どったの?」
「私たち、今何を見せられたんだろう?」
シクエス様がなぜか自分の頬をつねっていた。痛いでしょうに、何してんの?




