というわけでデート!
無くても楽しめるはずですが、先に『幼馴染みたちと僕の妹が三角関係にあるとかないとか。~まぁ、僕には彼女いるし、関係ない……はず~』の方をお読みいただくと経緯が分かりやすいかと思います。
というわけで、デートの日である。
何がというわけでなの? という方は、先に同シリーズの『幼馴染みたちと僕の妹が三角関係にあるとかないとか。~まぁ、僕には彼女いるし、関係ない……はず~』を、第十五部分目まで読んでいただくといいかもしれない。
繰り返すようだが、デートの日である。
当然だが、フタバも幼馴染み二人も、チヒロもいない。
コハルと僕との、二人きりだ。
時間通りに集合場所についた僕は、ちょうど同時についたらしいコハルを見つけた。
「おはよう、コハル」
僕はそう言って右手を上げつつコハルに話しかける。
「おはよう、カズヤ君」
それに気づいたコハルも、そっと右手を上げつつ、挨拶を返してくる。
「お待たせ」
「ううん、今来たとこ。──って、見えてたでしょ? 私が出てくるの」
「まあね。いや、このやり取りはお約束かなって」
「あはは。でも、わかるかも」
「よし、それじゃ行こうか」
出発!
「昨日は楽しかったね」
「まあ、ハプニングがあったりもしたけどね。でも、全部含めて楽しかったな」
「ああ、フタバちゃんが迷子になったりね」
「後は、集合時間に間に合わないやつが多いとかね」
「私たちだけだったもんね」
「そうそう。結構驚いたな、あれは」
「でもやっぱり、一番私が驚いたのは、カズヤ君の方向音痴かな~」
「上下移動しなければ大丈夫なんだけどな……」
「へぇ、上下が苦手なんだ?」
「そうそう。上下に移動すると、方向の感覚がリセットされちゃってさ……」
「あはは。まあ、今日は私が一緒だから大丈夫だけどね~」
「よろしく」
「ふふ、カズヤ君に頼られるのって嬉しいかも」
「結構頼ってるつもりだけどなぁ」
「ふふ~。じゃあ、知らないうちに私は役に立ってる感じかな? それならそれで嬉しいな」
「よし、着いたね」
「今日は映画館のある方、だから……」
「あっちだね。行こ」
「ん、りょ~かい」
というわけで、昨日も来たアエタの、昨日は踏み入れなかった方向へ、足を進めた。
「よし、チケット購入完了!」
「ありがと。千円だっけ?」
学割は偉大だ。
通常千五百円のところを、千円で見させてくれる。
「あ、そうだったね。忘れるところだった。はい、それじゃあ、チケット」
チケットの予約をコハルに任せていたので、お代を渡し、チケットと交換する。
「始まるまでまだ少しあるな」
「ポップコーンとか、買う?」
「飲み物だけでいいかな。あ、映画中に行きたくなってもあれだし、ちょっとトイレいってくるよ」
「私もそうしとこうかな」
トイレの外で、持ってきた小説を開いていると、コハルがトイレから出てきた。
「お待たせしちゃったかな?」
「いや全然。じゃ、飲み物買って、入ろう」
「はーい」
上映まで多少時間はあるが、することもない。
混む前に、さっさと入ってしまうのが吉だろう。
場内に足を踏み入れると、上映前とはいえ、すでに数人の人がいた。
さすがに恋愛映画だけあって、どの組も恋人同士のようだ。
「カップルばっかりだね~」
コハルが言う。
「だね。まあ、ここにおっさんがいても場違い間半端ないだろうしね……」
「確かにそうかも」
「まあ、とりあえず席につこう。後ろの真ん中だったよね?」
「そうそう。いい席でしょ」
「そうだね。ありがとう」
「ふふ~」
席についてしばらく待つと、映画が始まった。
「はわわ……」
隣の席では、コハルが顔を赤くしながら、スクリーンを見ている。
そのスクリーンでは、なかなかに熱いラブシーンが繰り広げられていた。
正直、僕はそこまで熱々なのは好きじゃない。
甘々なやつの方がどちらかと言えば好きだ。
とはいえ、嫌いって訳でもない。
ストーリーを単純に楽しんでいこう。
「よかったね~」
「うん。終盤にかけての展開はかなりのものだった」
「ね~。それじゃあ、ご飯だね。フードコートに行く?」
「や、せっかくだし、一階のレストラン街を活用しよう」
「りょーかい。じゃあ行こう!」
ということで、番外編的な(?)デート回でした。
幼馴染みたちと以下略がこれを挟む暇なく進んでしまったので、こちらの方に掲載することになりました。
そして、シリーズ累計で、PV数が20000を越えていました! 読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
感想の制限を解除してありますので、未ログインの方でも感想書いていただけます。
よろしければ、感想の方をいただけると、作者が喜びます。




