テストのこと完全に忘れてた!
「さて、来週はテストだからな~。勉強はちゃんと進んでるな? 提出物のある教科はしっかりやっておくように」
ん? 今、担任なんつった?
終礼の最後。
担任はそんなことを口走った。
え、ちょっと待った。
来週からテスト? 今日が五月十五日の水曜日だから、今日入れて後四日しかないんですが? まあ、日曜日は休みだから正確には五日あるが
いや確かに、変な感じはしていた。
部活が休みになっていたり、カズキたちが遊びに来たりしなくなっていたりと、確かにいろいろ日常的にあったことが無くなったりはしていた。来週提出の課題がいくつか出ていたような気もする。そうか、テストだとわかれば辻褄が合う。
いや、わかった後となっては、なぜわからなかったのかを疑問に思うくらいだ。
まずい、これはまずいぞ……。中学の時は一応学年で五位くらいには入っていた。
そして、ここは僕のレベルよりは少し低めだ。
なにしろ、家から一番近いという理由で選んだ学校だからな。
そして、アカリとカズキと同じところに行くというのもあるにはあるが、あいつらは実は少し背伸びをしている。
ので、今回あいつらに負けるわけにはいかないし、なんなら一位を取らなければアウトまである。
しかし、一位というのは難しいかもしれない。
残り五日だ。とりあえず提出物をやったら、それでほとんど終わってしまうではないか。
使えても一日か二日だ。
仕方ない。ここは一夜漬け作戦に全力で臨もう。
となれば、テスト前日まで、遅くまで起きることはできない。
テスト最終日までは徹夜だ。
まあいけないこともないだろう。
最悪、解き終えたらテスト中に寝ればいい。
というわけで、今日からは提出物の処理だ。
できるようなら金曜日までに終わらせてしまいたい。授業中に内職すれば難しくないと思う。見つかったら怒られるけれど。
とにかく、今日は帰ったらすぐに机に向かわなければ。一秒も無駄にすることはできない。
というわけで、終礼が終了し、帰りの挨拶をすると、この後に何か予定が入っていたりはしないことわ確かめつつ、急いで家に向かった。
早くしなければ、手遅れになる。
が、家に帰りつく直前に気づいた。
気づけて良かった。
家に帰るのは効率が悪いかもしれない。
なにしろ、妹がいる。
ということは、勉強に集中できない可能性がある。というか十中八九集中できない。
よかった。家に帰りついてからでは手遅れになっていただろう。
多少の時間のロスにはなってしまうが、学校の図書館を使うのがいい。
僕は帰りが遅くなる旨の連絡を入れると、急ぎ僕は来た道を引き返し、学校の図書館へ向かった。
かなり詰みに近いですよね……。




