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そのまま一日はすぎて行く。

 戻ってきた彼女の顔に、もう涙はなかった。

 やっぱり、傷つけてしまったのだろうか。

 きっとそうにちがいない。

 なにしろ、唐突にクラスで唯一の会話できるくらいの仲のやつから拒絶されたのだ。

 なにも感じない方がどうかしてる。

 僕でもきっと動揺するだろう。

 なにか言葉をかけた方がいいか。

「あ、あの、さ」

「? な、なに?」

 何を言おうかと、少し悩んでいると、唐突に扉が開いた。

「おはよう! って、まだ来てないか」

 後ろの扉だ。

「あ、いや、何でもない。そうだ。あいつに話しかけてみなよ」

 入ってきた彼女が、僕らに気づいたかはわからないが、声をかければ、ある程度会話できるはずだ。

 僕は席を立った。

 邪魔になるだろうから、図書館にでも行っておこう。

 

 さて、一冊読み終え、僕は図書館を出た。

 そういえば時間は大丈夫かと腕時計に目をやる。

 あと五分で朝礼開始だ。

 少し急ぎ足で、教室へ向かった。


 戻ってみると、春山は自身の席に座って本を読んでいた。

 話せたか聞こうとも思ったが、すぐに先生が入ってきて、朝礼が始まってしまった。


 その後、休み時間の度に彼女は席をたっていたので、大丈夫だろうと思い、僕は辞書を読みふけった。

【泣かせる】のとなりに、【仲違い】があって、近くには【仲間】もあった。

【中弛み】か。中学では二年生で中弛みするから気を引き締めろとか言われていた記憶があるな。そういえば、素朴な疑問ではあるが、中高一貫校では、どう扱われるのだろう? 中三から高一にかけてだろうか。気になるな。まあ、聞く相手もいないし、きっと生涯知ることはないのだろう。

 結局、午前中は春山と話す機会はなかったので、僕はずっと一人でいた。

 昼食も、一人で行くことになるだろうと思いつつ、四限目を過ごした。

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