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罪と犯人、時々…実験!?  作者: 川崎 天
プロローグ
1/4

目を覆いたくなるプロローグ

 その日、彼はとても機嫌がよかった。明日は2月14日、そうバレンタインデー。バレンタインと言えばチョコである。好きな子がチョコをくれると言うのだ。17歳。心も体もまだまだ発達の余地がある年頃の男の子である。好きな子からチョコが貰えることは心身共に良くも悪くも影響─この場合は良い影響─がある。


「ただいまー」


 機嫌が良いまま帰る。


「おかえりなさい。何か良いことでもあったの?」


 親というのはやはり子供をよく見ているものなんだな、と彼は思う。彼は出来るだけ感情を出さないようにしたつもりだった。

 最も、そう思っているのは彼だけであって、周りの人たちは彼に良いことがあったのだと、見てすぐに分かった。


「べつにー。なんでもないよー」

「その割には嬉しそうだけど、まあいいわ。どうせバレンタイン関係だろうから」

「よく分かったね。母さんって超能力者だったっけ?」

「違うわよ。そんなことばっかり言ってないで、さっさと手洗って勉強してきなさい」

「はーい」


 そんな、他愛もない軽口を言っておやつを食べながら勉強をする。こんな日常がいつまでも続くと彼は思っていた。


─その夜、氷刃圭は死んだ。

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