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0話〜こんなの俺が知ってる異世界じゃない
どうみたって若返った身体、見慣れない景色を受け入れるのに時間がかからなかったのは、自分の人生において何度かその手の物を読み、ゲームをしてきたからだろうか。
何をすればいいのか分からないのに何となく分かると言う不思議な感覚に陥っていた。とりあえず自分が置かれている立場や居場所を把握する為に歩きだしていた。
ここまでに見た所分かる事はここが何処か大きな街の広場だと言うこと、それとここが自分が生活していた日本、否地球では無いと言うこと……。
「そこの旦那!見た事無い格好からして観光客かい?良かったらこのネルム街一の果物と名高いガブリ買ってかないかい?」