王国にて、死神となる
昨日は用事があってあまり出せませんでした。
ゴメンナサイ
エイジは正直とてつもなく嫌だった。
今までめんどくさいことは、できる限り避けてきた。
しかし、この国の王のご意向となれば誰も逆らえない。それは、エイジも同じことだった。
「あれもこれも全てあの女神のせいだな」
不機嫌そうにつぶやくエイジは今、訓練中だ。
ちなみにエイジの戦い方は操影術を基本とした戦い方になるため、他の団員達とは別の場所で一人でやっていた。
「あー・・・あきた!」
そういって寝転がる
「あ」
寝転がるとそこには、女の騎士がいた。
第一王国騎士団・副団長 フィリアス・マーレ 俺を引きずった女だ。
やばい、エイジは、心の中でそうつぶやいていた。
「なにが、やばいのです・・・団・長・さん」
おっと、心の声が漏れていた。
こいつにだけはサボっている所を見つかりたくは無かった。
フィリアスは、鬼フィリアスという名で第五王国騎士団まで噂があるヤバイやつなのだ。
ついでだ、説明しておこう。
王国騎士団は第一から第五まであり、第一は王族の守護、第二は王城の警備、第三は国の警備、第四は外で門番なりしている、そして、第五は、あちこちの村で警備をしているといった感じだ。
そんなことより、どうやってこの状況を切り抜けよう・・・そうだ!
「い、いやー今日もお綺麗ですね」
「ありがとうございます、最後の言葉はそれでいいですか?」
ボカァン!!
最近はこの音がよく王城に響く。
そのたび、団長が壁からはえているという不可思議な事件が多発している。
そんなエイジだが意外と団員達から好かれている。
最初は得たいの知れないものがいきなり団長になったものだからみんな困惑して疑うような目を向けてきたりもした、中にはこの黒髪と黒い瞳を見て死神だと噂する奴もいたが今ではそれがエイジの愛称になっていた、つまり今は
「死神団長!今日もぼろぼろっすね!」
死神団長とよばれている
「だから、そのよび方やめろって言ってるだろ!団長命令だ!」
いつもと同じやり取り、こんなバカみたいなやり取りをいつも団員達とやっていた。
団員達というのは、第一騎士団である。
そもそも第一騎士団はとても数が少なく、12人しかいない。
その中で女はフィリアスだけだ。
それ以外は男、つまり、死神団長のやり取りは朝10人とやらなければならないわけだ。
しかし、今日はさらにめんどくさい事になった、それは・・・
「団長、私と模擬戦をしてください」
oh、ナンテコッタ・・
こうしてエイジはさらにめんどくさい事に巻き込まれていくのだ。
なんちゃって・・・