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K高校の怪談  作者: 大林秋斗
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三の怪 プール

実際の事故を取り入れて書いています。(言葉のみで軽い表現ではあるのですが)

人によっては気分を害すると思いますので、ご注意願います。

学校のプールの成り立ち。

広く水泳授業が行われるようになったのも、修学旅行生が巻き込まれた船の沈没事故がきっかけだそうだ。

海難事故で犠牲になった生徒たちを教訓とし、それまであまり馴染みのなかった水泳を、積極的に取り入れることになったそうだ。



成り立ちは置いておいて、プール、水泳は身近な存在だ。

幼児の習い事でも、ピアノ教室、体操教室、水泳教室、英会話教室は人気がある。





K高校のプールは体育館の上部、二階屋上にあった。

体育館を校舎がコの字に囲っていた。

校舎は四階建てで、二階以上の廊下の窓から、プールの様子が窺えた。


だが実際、授業中に廊下に出るなんてことはなかったので、プール授業の様子を見るなんてことはなかったが。

(休み時間に、水着に着替えてプールサイドに出てきた生徒を見るのがせいぜい)


小中学校の授業の成果か、泳げない生徒はあまりいなかった。

(2-3人ほど、25メートル泳げない者がいたが、それでも10メートルは泳いでいたように思う)


わたしも泳げる方であった。

クロール、背泳、平泳ぎ。

泳ぐのは気持ちよかった。


その当時は、プールにみじんも恐怖は感じていなかったが。




「足をひっぱられるんだね」


「そう、プールで1人泳いでいると、自分以外誰もいないはずなのに、底へと静められそうになるって。

昔プールで溺れた人が、仲間を呼んでいるといううわさ」



K高校でプールで言われている話は他校でもあるような、変わり映えしない話であった。

けれど、わたしは見過ごしてはならないものを感じる。


まずプールに1人で泳ぐ状況。


実際問題としてありえない、タブーである。

たとえ高校生であったとしても。


プールは学校でも命に係わる事故につながりやすい際たる場所だ。

実際、先生や他の生徒たちが泳いでいる時でさえも、事故は発生している。


それを、1人きりで泳ぐなどありえない危険行為だ。

学校がこんな行為を許しているのか?


また、誰かが足をひっぱる現象。



排水口に重大な問題があるのでは?

(蓋がずれているとか、はずれかかっているとか)


毎年プール開きのたびに、点検されているだろうが、案外適正な点検が行われていないことも?




排水口がらみの事故も重大である。

F市の痛ましい事故を筆頭に、重大事故につながらないまでも数例、未だにあげられている。



先のトイレの話といい、学校側に見過ごせない問題が発生している可能性が。



「おとうさん?」


「ちょっと学校に電話を入れてみる」


「今の時間に? もう先生たち、とっくに帰ってるよ」


「それでも、誰か残ってるかもしれないじゃないか」


わたしはいてもたってもいられない心境だった。

紫雲丸事故 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E9%9B%B2%E4%B8%B8%E4%BA%8B%E6%95%85


プールの吸水口(排水口)に関する安全対策について http://pool.her.jp/hou-kyusui.html


ふじみ野市立大井プール https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%98%E3%81%BF%E9%87%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E4%BA%95%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB


プール 排水口のキーワードは「検索してはいけない言葉」として危険です。

排水口のゴミがとんでもない画像にヒットしてしまうので閲覧注意です。

(むしろ覚悟の無い方はしないでください。わたしは怖くて(気持ち悪くて)じっくりと見れませんでした)

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