11、ボス連戦
一万超えちゃったあああぁぁぁ
はい、現在地は東部湿原でございます。なんの捻りもない名前ですね。ここはAGIが潰されるみたいなんですけど、せっかく水があるフィールドなので、水圧縮の氷と熱を奪われた氷を試してみようと思いまして。凍らせれば沼だろうがなんだろうが関係ありませんし。
地面に手をつき、イメージをする。まずは水銀魔法の応用ですよ。弱い圧力にすればいいだけです。一帯の泥濘の上に圧力をかける。湿地の泥濘に含まれる水分を、逃げ場のない圧力で強引に整列させる。分子の運動を封じ込め、物理的に動けなくすることで固体化させるイメージ。
【ハイデンシティアイス】
私の足元から扇状に、濁った泥水が白銀の硬質な道へと変わっていきます。
〈周囲の魔物が〈凍結・高圧力〉状態になりました〉
ピーン
《【氷魔法】を獲得しました!Level 1》
《【水魔法】のLevelが上がりました! 1→3》
《【圧力】のLevelが上がりました! 1→2》
《【魔力操作】のLevelが上がりました!10→11》
【特殊条件達成】
おめでとうございます!あなただけの魔法を開発することに成功しました!
あなたの魔法に名前をつけてください!
【 】
オリジナル魔法【ハイデンシティアイス】を【 】に登録しますか?
ーはい・いいえー
またですか、じゃあ【白銀魔法】で。登録もします。氷魔法獲得しちゃいましたけど、熱を奪われた氷も試してみないと。
《オリジナル魔法名【白銀魔法】が登録されました》
《【氷魔法】が【白銀魔法】に統合されます》
次は熱を奪われた氷。空気中のミネラルを、氷核とする。魔力から熱エネルギーを強引に引き剥がす。そうだな…イメージは某雪の女王みたいに。エントロピーを排する。
【モラナグレイシャー】
〈周囲の魔物が〈超低温・細胞崩壊〉状態になりました〉
ピーン
《【氷魔法】がLevel 2に上昇しました》
《【演算力】が上昇しました! 28→30》
【特殊条件達成】
オリジナル魔法【モラナグレイシャー】を【白銀魔法】に登録しますか?
ーはい・いいえー
《アビス・ヴォイドの属性干渉により、派生【凍滅魔法】が解放されました!SKP20》
もちろん『はい』で。あ、ヴォイド様からの干渉ですか。エントロピーという言葉を使ったからなんでしょうかね?あーでも熱の消滅と考えれば?うん、まあ
一旦、取らないでおきましょう。
おや、あそこで氷像になっているのは……ワニ、ですかね?あ、崩れた。
ピーン
マッドガーター 12体を撃破しました! デッドフロッグ 16体を撃破しました!
経験値 1400 を獲得しました。
ドロップ品:マッドガーターの鰐皮×10、凍りついた肉×5、マッドガーターの爪×9、デッドフロッグの骨×12、デッドフロッグの舌×8、デッドフロッグの毒袋×6
デッドフロッグなんてものも居たんですか。
おや、奥の方で、自分の縄張りをカチコチに凍らされて激怒している大きな影が見えます。
霧が立ち込める湿原の奥から、氷を砕く鈍い音と共に現れたのは、全身を毒の鎧と氷の礫で覆った巨大な多頭蛇。頭が三つ……いや、五つありますか。
《フィールドボス:ヴェナムハイドラに遭遇しました》
ヘラクレス…には四つ足りませんね。ヘラクレスは再生しないように焼いていましたが、私はまとめて落としましょう。せっかく属性付与ができるようになったんですから。
「【魔法糸】――属性付与:火、結晶、振動」
名付けて、高周波熱振動カッターといったところでしょうか。何もさせずに殺る。糸に力を込めた瞬間ーー
『ギシャァァァァッ!!』
ヴェナムハイドラが、同時に猛毒の息を吐き出しました。ですが、あいにく私には届きません。
「はい、さようなら」
ドォォォォン! と、巨大な五つの頭部が氷の地面に転がりました。再生するかな?
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバンの街、東部湿原フィールドボス『ヴェナムハイドラ』を初討伐及びソロ初討伐しました。以降は弱体化したヴェナムヒュドラが出現します。
しませんでした。あっけないですねぇ。弱体化してヒュドラになりましたけど、ハイドラよりヒュドラの方が強そうな気がします。
ピーン
ヴェナムハイドラを撃破しました!
経験値 3200 を獲得しました。
ヴェナムハイドラがハイドラの猛毒牙×5、五頭蛇の魔鱗×12、ハイドラの心臓×1をドロップしました。
《Level UP!》
おめでとうございます!
種族Levelが上昇しました! Level28
MジョブのLevelが 1 上昇しました! 5ステータスポイントと10スキルポイントを獲得しました!
次のLevel UPまで残り 2190 経験値。
22→23
《【火魔法】のLevelが上がりました!1→2》
《【結晶魔法】のLevelが上がりました!1→2》
《【振動魔法】のLevelが上がりました!1→2》
《【魔法糸】のLevelが上がりました!5→6》
《【演算力】が上昇しました!30→32》
さて、ハイドラも片付きましたし、次はエリアボスですね。霧の向こう、湿原の中央にぽっかりと空いた巨大な底なし沼。そこがエリアボスの住処のようです。入りましょう。
〈エリア・フロッグパレスに侵入します〉
「カエルの宮殿、ですか。また随分と可愛らしい名前をつけましたね」
沼の底へ足を踏み入れると、そこには気泡が弾ける不気味な音が響く巨大なドーム状の空間が広がっていました。天井からは毒を含んだ粘液が滴り、中央の玉座らしき泥の塊の上には、王冠を模したような角を持つ、不自然なほど肥大化した金色のカエルが鎮座しています。
「……成金趣味なカエルですね。」
【クイーン・オブ・パラサイトフロッグ】
HP:4500/4500
クイーン…?なんでキングじゃないんでしょう…クイーンしかできないこと…産卵とか?まだ動けませんしもしかして…!やっぱり。うっわぁキッショ…
クイーンの腹部が不自然に波打ったかと思うと、その腹の中から、おぞましい数の極小のカエルが溢れ出しました。それらは一斉に跳ね、私の体に群がってきます。
「……生理的に受け付けません。一瞬で終わらせます」
泥の中にいたってことは、多分日本系のカエルと同じで寒さに強いと思われます。だから焼き尽くす。広がれ
【プロミネンスウェーブ】
シュゥゥゥッ! とおぞましい蒸気音。
クイーンの背中から溢れ出した無数の子ガエルたちは、私に触れる前に空中でポップコーンのように弾け、蒸発しました。本体もまた、金色の体色がみるみるうちに茹で上がった海老のように赤く変色していきます。
焼き加減はウェルダン?いえ、炭になるまでお付き合いください。
『ギャゴオオォ!!!』
「――はい、お粗末様でした」
断末魔の叫びも虚しく、金色の巨体は内側から噴き出した魔力の熱波に耐えきれず、自重で崩壊するように炭化していきました。毒の粘液が蒸発し、ドーム内に立ち込めていた異臭が熱で焼き払われていく。
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバンの街、東部湿原エリアボス『クイーン・オブ・パラサイトフロッグ』を初討伐及びソロ初討伐しました。以降は弱体化したキング・オブ・パラサイトフロッグが出現します。
キング、産卵をしなくなるんでしょうか。その代わりに配下がいっぱいいそうですね。あの産卵シーンを見なくていいのなら、確かに弱体化かも。
ピーン
クイーン・オブ・パラサイトフロッグを撃破しました!
経験値 5000 を獲得しました。
クイーンが 黄金蛙の角冠×1、パラサイトエッグ×30、毒液溜まりの魔石×1をドロップしました。
《称号【東部湿原の覇者】を獲得しました》
《【火魔法】のLevelが上がりました!2→3》
《【魔力操作】のLevelが上がりました!11→12》
《【演算力】が上昇しました!32→34》
[初討伐及びソロ初討伐報酬が配られます。]
《初討伐報酬:称号【捕食者の天敵】を獲得しました》
《ソロ初討伐報酬:【王冠の耳飾り】を獲得しました!》
《Level UP!》
おめでとうございます!
種族Levelが上昇しました! Level30
MジョブのLevelが 1 上昇しました! 5ステータスポイントと10スキルポイントを獲得しました!
次のLevel UPまで残り 3190 経験値。
23→24
よし、あとは南と西ですね。西は鉱山、南は街道。鉱山はわかるけど、街道って何がいるんでしょう?南は一番難易度が低いらしいですし。街道というか周辺の草原にいるらしいですが。あ、どのエリアにも共通してスライムとホーンラビットはいるみたいです。
そのまま南へと向かいます。
南は「クバン街道」と呼ばれている場所で、初心者プレイヤーが一番多く集まるエリアです。確かに、湿原のドロドロや森林の不気味さに比べれば、のどかな風景が広がっていますね。あちこちで初心者プレイヤーたちの賑やかな声が聞こえてきます。
「よし、あそこのウサギ行くぞ!」「回復頼む!」
微笑ましいですね。私にもこんな時期があったような、なかったような?
「さて、南のボスは……おや、あ〜あなるほど。うさぎですか。じゃあエリアはスライムかな」
〈フィールドボス:キラーラビットに遭遇しました〉
キラーラビット。名前からして、某英国コメディ映画の首撥ねウサギを彷彿とさせますね。真っ白でふわふわしてて、一見可愛らしいですが……あぁ、口元から血が滴ってますね。前歯がナイフみたいに鋭い。これは確かに首を狩りに来るタイプです。
ふむ、2000HPですか。一、もしくは二撃で倒せないかな。
「【武具装填:ゲイルファング】『ペネトレイト』【投擲】」
放たれた槍は、風魔法の牙を纏い、まさに獲物の喉元を食い破る狼の如き軌道で空を裂きました。
『ギュィィィィッ!』
キラーラビットが驚異的な跳躍で避けようとしましたが、無駄です。
「【投擲・追尾】」
空中で不自然に軌道を変えた槍が、逃げようとしたウサギの眉間を正確に貫きました。そのまま背後の大岩まで縫い付け、一撃。ピクピクと耳を震わせた後、白い毛並みが光の粒子へと変わります。
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバンの街、クバン街道フィールドボス『キラーラビット』を初討伐及びソロ初討伐しました。以降は弱体化したブラッティラビットが出現します。
ピーン
キラーラビットを撃破しました!
経験値 1800 を獲得しました。
キラーラビットが殺人兎の鋭歯×2、純白の最上級毛皮×1、キラーラビットの魔石×1をドロップしました。
《【投擲】のLevelが上がりました!1→3》
《【風魔法】のLevelが上がりました!3→4》
《【武具装填】のLevelが上がりました!1→2》
《【魔導槍術】のLevelが上がりました!1→2》
[初討伐及びソロ初討伐報酬が配られます。]
《初討伐報酬:称号【キラーキラー】を獲得しました》
《ソロ初討伐報酬:【ラビットフット・アンクレット】を獲得しました!》
キラーキラーって。語呂がいいですね。あ、でも効果が凶悪。今まで倒した人間の数×2ダメ。PVPイベントとかだと猛威を振るいそうです。ラビットフット・アンクレット、これAGI10%UP、跳躍力上昇ですって、つけましょつけましょ。
さて、なんかそこにある池。ボスエリアでしょうね。だって周りに不自然なストーンヘンジ立ってますし。
〈エリア・スライムプールに侵入します〉
…?何も出てこない…うわっ!池からスライムが100匹くらいが飛び出してきました。それらが集まって、大きく、大きくなっていきます。でかいスライムになると下の池に落下し始め、やっばい!スライム達がいた池とか強酸のプールですよ、そんなの浴びるとか無理無理。
【タンタルガード】
あっぶない。超ギリギリでした。タンタル、覚えていて良かった。
目の前には、池から吸い上げた全水分を肉体とし、巨大な半透明の不定形がのたうち回っています。強酸弾を打ってきてますが、タンタルには効いてないようです。
【キング・オブ・アシッドスライム】
HP:3500/3500
これは理科の話。酸はアルカリで中和できる……ということで、理科の実験の時間ですよ。強酸性の君には、強アルカリ性のプレゼントをあげましょう。
中和反応。大量の熱と水が発生するはずですが、この際そんなの知ったことではありません。
アルカリ性物質の代表格といえば水酸化ナトリウム、あるいは生石灰。イメージするのは魔力を変質させた「高濃度水酸化物イオン溶液」の生成。それを上からぶっかける。
「――実験、開始」
【アルカリ・ディザスター】
ドバァッ! と、空中に生成された乳白色の液体が、キング・オブ・アシッドスライムの巨体に降り注ぎました。その瞬間、凄まじいシュワーッという音と共に、視界を覆い尽くすほどの大量の白煙が発生します。
『グ、ガァァ……ッ!?』
どんどん小さくなっていきますよ。にしてもあっつい。中和熱がやばいです。あ、核が露呈してますね。回収回収〜。
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバン街道エリアボス『キング・オブ・アシッドスライム』を初討伐及びソロ初討伐しました。以降は弱体化したビッグ・アシッドスライムが出現します。
ピーン
キング・オブ・アシッドスライムを撃破しました!
経験値 3800 を獲得しました。
キング・オブ・アシッドスライムが キング・オブ・アシッドスライムの核×1、高純度酸液×15、スライムの王冠×1をドロップしました。
《Level UP!》
おめでとうございます!
種族Levelが上昇しました! Level32
MジョブのLevelが 1 上昇しました! 5ステータスポイントと10スキルポイントを獲得しました!
次のLevel UPまで残り 4590 経験値。
25→26
《称号【クバン街道の覇者】を獲得しました》
《【結晶魔法】のLevelが上がりました!2→3》
《【水魔法】のLevelが上がりました!1→3》
《【魔力操作】のLevelが上がりました!12→14》
《【演算力】が上昇しました!34→36》
《特定の行動により、派生魔法【化学魔法】が解放されました!》
[初討伐及びソロ初討伐報酬が配られます。]
《初討伐報酬:称号【スライムスレイヤー】を獲得しました》
《ソロ初討伐報酬:【耐酸の指輪】を獲得しました!》
さて、残るはクバン鉱山。鉱山といえば岩と金属。……新しいパーツになりそうな希少金属、あるといいなぁ。
はい、例の如く魔物を轢き殺しながら到着しました〜。えー麓の森には猪が、鉱山内にはゴーレムがいるみたいです。鉱山の入り口にゴーレム出没注意って書いてありました。
てことは、フィールドボスが猪で、エリアボスがゴーレムですかね。
ん?なんか聞こえます。金属が激突する音と、野太い怒鳴り声?
「……ん〜?この声、聞き覚えがあるような…」
音のする方に行ってみると、坑道の入り口付近、土煙の中で一人の男が巨大な盾を構え、突進してくる巨大な何かを必死に食い止めていました。
「……っらぁ! 止まれって、このクソ猪が!」
重厚な鎧を纏った大男が、大盾を地面に突き立てて踏ん張っています。その目の前には、全身が鋼鉄のような毛並みで覆われ、岩をも砕く巨大な牙を持つ、まさに「走る装甲車」といった風貌の猪。
《フィールドボス:アイアン・タスク・ボアに遭遇しました》
「多分!そろそろコスモが来んだろぉぉぉ!おわぁっ!それまで耐える!!!」
「ーー助けは必要ですか?」
私の声に、盾の影で今にも潰されそうになっていた大男が、弾かれたように顔を上げました。
「コスモ!! しゃぁ!勝った!当たり前だ!加勢してくれ!」
確かランスさんでしたか。前も盾職だった気がします。必死な形相で叫ぶランスさん。来るかもわからないのに、しっかりボスのヘイトを稼いで待機しているあたり、ハイエナ根性というか、私に対する妙な信頼を感じますね。
「分前は?9:1でもいいですよ?」
「あぁ!?8:2だ!2割は削った!」
「いいでしょう【タングステンウォール】はい、休憩してていいですよ」
ランスさんが少し気を抜くと、突進してきたアイアン・タスク・ボアが、私が生成したタングステンの壁に激突しました。
「うわっ!…壊れない…?」
「ランスさん、鑑定とか使えます?」
「 鑑定Lv.5だ! ……って、はぁ!? 『タングステン』!?クソ硬い金属じゃないか!」
ランスさんが目を剥いて叫んでいます。金属の中でも屈指の硬度と耐熱性を誇る重金属の壁です。猪の突進ごときで揺らぐはずがありません。私は壁に飛び乗り、脳震盪を起こしている猪を見下ろします。
「さて、タングステンの密度は金とほぼ同じ重さです。そんな重い物が、もし急に降ってきたらどうなると思いますか?」
「……え、待て、コスモ。まさか」
「【圧力】、最大。潰れてください。――『ヘビー・プレス』」
巨大な金属塊を、物理法則に従ってアイアン・タスク・ボアの真上へと生成・投下。自重と圧力魔法による強制加速が加わった数トンの質量が、鋼鉄の猪を文字通り「プレス機」のように地面に埋め込みました。
『ギ、……ッ!?』
断末魔すら上げられず、ボアの頑強な骨格がひしゃげる嫌な音が響きます。
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
ランスさん他一名が チャンネル4 クバン鉱山フィールドボス『アイアン・タスク・ボア』を初討伐しました。
ピーン
アイアン・タスク・ボアを撃破しました!
経験値 3200(貢献度により分配)を獲得しました。
アイアン・タスク・ボアが 鋼鉄の牙×2、硬化皮×4、ボアの魔石×1をドロップしました。
《【圧力】のLevelが上がりました!2→4》
《【結晶魔法】のLevelが上がりました!3→4》
《【空間把握】のLevelが上がりました!1→2》
[初討伐報酬が配られます。]
《初討伐報酬:称号【装甲貫き】を獲得しました》
「おや、ランスさんと一緒に倒したせいで、ソロになりませんでした…報酬欲しいので、もっかい倒してきます」
まだソロ初討伐されていないので、弱体化してないんですよね。
「あ、ちょ、待てコスモ! 報酬のために再戦って……アイツ一応フィールドボスだぞ!? リポップまで時間が——」
《面白そうだから復活させてあげるよーー》
《エーテル・パルスの干渉により、アイアン・タスク・ボアが復活しました》
「…は?ってやベェ!」
「ランスさん、手出し無用ですよ?」
「初めてですけどやってみましょう【簡易工房】展開、【魔刻印:貫通強化】 閉鎖」
「【武具装填:プロミネンスウェーブ】『ペネトレイト』【投擲】」
熱波を纏った槍が、ランスさんの呆然とした顔の横を通り抜け、復活したばかりのアイアン・タスク・ボアの眉間へと吸い込まれました。
『グガァッ!?』
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバン鉱山フィールドボス『アイアン・タスク・ボア』をソロ初討伐しました。以降は弱体化したスチールボアが出現します。
「はい、終わりです。」
「マジかよ…」
ピーン
アイアン・タスク・ボアを撃破しました!
経験値 4000 を獲得しました。
アイアン・タスク・ボアが 鋼鉄の牙×2、硬化皮×3、鉄猪の魔石×1をドロップしました。
《Level UP!》
おめでとうございます!
種族Levelが上昇しました! Level34
MジョブのLevelが 1 上昇しました! 5ステータスポイントと10スキルポイントを獲得しました!
次のLevel UPまで残り 6390 経験値。
26→27
《【魔刻印】のLevelが上がりました!1→3》
《【簡易工房】のLevelが上がりました!1→2》
《【武具装填】のLevelが上がりました!2→3》
《【魔導槍術】のLevelが上がりました!2→3》
《【投擲】のLevelが上がりました!1→2》
[ソロ初討伐報酬が配られます。]
《ソロ初討伐報酬:【鉄猪の剛力グローブ】を獲得しました!》
「じゃ、私はエリアボス討伐に行きますね。さようなら」
クバン鉱山の最深部、ひんやりとした空気が肌を刺します。ランスさんを置いてきちゃいましたが、まあ彼は丈夫そうですし大丈夫でしょう。さっきから何体かのゴーレムと戦ってるんですが、意外と早くて、坑道だから魔法は使えないし、意外と大変なんですよねぇ。
ようやく主役のお出ましですか。坑道の突き当たり、岩盤が不自然に磨かれ、結晶が突き出た巨大な空洞に辿り着きました。
〈エリア・クリスタルラボに侵入します。〉
研究所ですか。名前からして、ただのゴーレムがのっそり動いているような場所ではなさそうですね。空間の中心に巨大なゴーレムが鎮座しています。周りの結晶から光が溢れて、ゴーレムの額にemethと刻まれました。
「『emeth』……真理、ですか。ユダヤ伝承をなぞるなら、その最初の文字を消せば『meth』に変わるはずですが……」
私が呟くと同時に、結晶の洞窟全体が共鳴を始めました。
中央に座していた巨大な岩石のゴーレムが、結晶の魔力を吸い上げ、その岩肌をダイヤモンドへと変質させながら立ち上がります。
【ダイヤモンド・ゴーレム・アルファ】
HP:?000/?000
HPが?になってますね。これは本核的に刻印を消さないといけないんでしょう。どうやって消しましょうか。あれ、光の刻印ですけど、光を当てたら消えないんでしょうか?ピカっとね。……消えない…
でしたら、音でしょうね。固有周波数というやつです。
おっと、ゴーレムが動き出しました。あの図体のくせして早いんですよ。
ゴーレムが拳を振り上げ、床に叩きつける。跳躍して回避します。ドゴンッと床が抉れました。でも、ここからなら狙える。指向性音響魔法ーー
【バーストハウリング】
ガリガリと音をたて、eが削れていきます。
〈ゴーレムの稼働言語が『emeth』から『meth』へ書き換えられました〉
〈ダイヤモンド・ゴーレム・アルファが〈自己崩壊〉状態に移行します〉
『……ガ、ギギ、ギ……ッ!?』
額の刻印から「e」の文字が書き換えられた瞬間、ダイヤモンド・ゴーレム・アルファの全身を巡っていた輝かしい魔力のラインが、ドス黒い亀裂へと変貌しました。
ユダヤ伝承のゴーレムは「emeth」の文字で動き、「e」を消して「meth」にすることで土に還る。ダイヤモンドの体が、内側からの魔力暴走に耐えきれず、パキパキと音を立てて砕け散っていきます。
ーーーーワールドアナウンス!ーーーー
匿名希望さんが チャンネル4 クバン鉱山エリアボス『ダイヤモンド・ゴーレム・アルファ』を初討伐及びソロ初討伐しました。以降は弱体化したダイヤモンド・ゴーレムが出現しました。
「はい、お疲れ様でした。やはりゲームにおいて、伝承は知っていれば最大の武器になりますね」
ピーン
ダイヤモンド・ゴーレム・アルファを撃破しました!
経験値 7500 を獲得しました。
ゴーレムが 金剛石の欠片×20、金剛石の魔核×1、宝石×26をドロップしました。
《Level UP!》
おめでとうございます!
種族Levelが上昇しました! Level38
MジョブのLevelが 1 上昇しました! 5ステータスポイントと10スキルポイントを獲得しました!
次のLevel UPまで残り 8890 経験値。
27→28
《称号【クバン鉱山の覇者】を獲得しました》
《【北部森林の覇者】【東部湿原の覇者】【クバン街道の覇者】【クバン鉱山の覇者】が統合され【クバン周辺の征服者】を獲得しました。》
《【音魔法】のLevelが上がりました!1→4》
《【空間把握】のLevelが上がりました!2→4》
《【魔力操作】のLevelが上がりました!14→16》
《【演算力】が上昇しました!36→40》
[初討伐及びソロ初討伐報酬が配られます。]
《初討伐報酬:称号【ゴーレムクラッシャー】を獲得しました》
《ソロ初討伐報酬:【叡智のモノクル】を獲得しました!》
カエルは蓮コラみたいな感じです。本当にキショいです。




