表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

配信者ヒロイン

「あ~~あ~どう?みんな聞こえてる」


ヒロインがスマホを構えて話し始めた


「聞こえない?ちょっと待って」


画面を覗き込み、何かを操作している


「あ~あ~聞こえる?あぁ良かった」


「皆さんこんにちは、配信系ヒロインのシイハンでーす、今日はヒロイン相談に来ています,相談の様子を生配信でお送りしようと思います、じゃあ早速行ってみよう」


「すみません他のお客様に迷惑になるので配信はお断りしていまして」


秀がスマホに向かって注意をした


コメ欄


え〜残念楽しみにしてたのに


は?何こいつちょっとくらい良くね?


いやふつうに考えて常識ないのはどっちだよ


シイハンちゃんこっち見て


常識人ぶってる偽善者乙便所掃除でもしてろ


このひとかっこよくね?


目玉付いてるの?この顔のどこが良いんだよただのおっさんでしょ、年収700万くらいしかなさそう


いや十分高いだろ、遠回しに褒めてるだろ


俺は年収1000万だよ〜


働いたことないババアが年収語るなよ


夢を見ないからいつまでも底辺のままなんでしょ


宝くじ買ってこれは夢を買ってるんだよとか言ってそう


夢を見る前に現実を見ようねおばあちゃん


そんなんだからモテないんでしょ?


こういうのって事前に許可取らないの?


これ300X年に見てる人いる?


↑それおもろないねん二度というなや!!


300X年なのは評価できるだろ


だからうしろのせいで相殺されてんねん


なにマジになってんだよ


女の子映してくれ〜〜〜


脳が下半身のおっさんおるwww




配信は終了しました


「と、こんなふうにわたしのコメ欄の治安が悪いんですよ」


「つまり俺のことをおっさんに呼ばわりしたやつを開示請求すれば良いんだな」


「先輩落ち着いてください」


「俺はいつでも冷静だ、つまりコメ欄の治安を良くすればいいんだろ」


「そんなこと私でもわかりますよ」


結衣は、秀の言葉を遮るように自信満々に言った


「あっすみません違います」


シイハンは二人の意見に反対した


「「ちがうの!?」」


その言葉に結衣と秀は同時に反応した


「初見さんが馴染みづらいのはどうにかしたいと思って」


「そうは言っても配信に詳しくないからな」


秀は、困ったように腕を組んだ


「昔似たような相談に来た人とかいないんですか?」


「いないな今回が初めてだ、そもそも配信活動をするヒロインは割と最近出始めたからな」


「じゃあどうすればいいんですか?」


「普通にコメントを報告すればいいんじゃないか?」


秀は、至極真っ当なアドバイスをした


「それじゃあコメントが減るじゃない」


シイハンは、不満げに反論する


「そのせいでファンが減るなら元も子もないだろ」


「でもわたしはコメント読むの好きだし」


「そりゃあコメント来たら嬉しいだろうけど、あんなのぶっちゃけ読む価値ないだろ」


秀は、率直な感想を述べる


「だって私よりも下の存在を見ると安心するんだもん」


「あ~~うん、それは確かに」


秀はシイハンの本音に思わず同意してしまった


「でしょ」


それを聞いた結衣が発言をする


「よくわかりませんが初見さんにも同じ感覚を味わってもらえば良いんじゃないですか」


「それだ!じゃあ後はわたしの問題だから戻るね助かったよ」


「あれ?私なにかやっちゃいました?」


結衣は、自分の発言がシイハンの閃きに繋がったことに困惑している


「この話が良いと思った方はチャンネル登録と高評価、よろしくお願いします」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ