D、カウントダウン無視
「さて、そろそろ出発しましょうかね〜」
あの、タイヤ破裂させといて何でそんな
呑気なんでしょうか?
「大丈夫です! 私に任せてください!」
いや、絶対大丈夫じゃない。
どう考えても。
「きゃはは! はよ行こー!」
あれ?Cまだいたの?
「あはっ! それ酷くない?! あはは!」
セリフ数少なすぎて存在感ゼロだったから…
あと、毎回「!」つけるのやめないか?
「OK! じゃ、つけないよ!きゃはっ!」
早速できてねぇ!!!!
つか、セリフ3文字目て。早すぎる。
「もう行くってー」
あ、Bさんきゅ。
ん?今なんて……?
「もう出発らしいよー」
Dか。
あのさ、
ナチュラルに心読まないでください。
本当心臓に悪いから。
「ねぇ、これ極めたらテレパシーとかできるんじゃ……?」
何に使おうとしてんだ。怪しすぎるだろ。
あとDは心読めても俺は読めないからな?
「あ、そっかー。
能力ない人はできないのかぁ(笑」
くそ、殴りてぇ!
「聞こえてまっせー」
本当、白々しいくらいに笑顔だな……
「も、も、も、も、も、も、も、」
どうした、団子!!
ついにバグった?
「もういいですか?」
も が多い!
ていうか待たせてすんません。
「ほんとだよー!!きゃはっ!」
おい、C。
原因の半分ぐらいはお前のせいだぞ?
「あ、じゃあ準備できたらこのボタン押してくださいね。
自動で私の自転車につながって、異世界に送ることができるので。」
そう言って渡されたのは……。
"火災報知器のボタン”
だった。
な、なんか押しづらいです。
フォルム的に。
非常時にしか押しちゃいけない感じ……。
「じゃあ、押すよー」
ちょ、待って待って。
Bせめてカウントダウンしよ?
「わかったー」
よかったー。Bがまともで。
「それじゃ押すね。
3、2」
ピンポーン
Dぃぃぃぃぃぃぃ!
何でカウントダウンの途中で押すんだよ!!
と悲鳴をあげながら俺は意識を失った。