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Cの危険
「ぶんぶーん」
※突然ですが俺たちは異世界転移のため待機しております。
「準備できました」
はやっ
そんな早く終わるもんなの?
動揺しすぎてキャラが変わってしまった……
「さぁ、いこー!!」
Dはちょっとはしゃぎすぎだって。Cの立ち位置なくなるよ。
「それを狙ってるんだけど、ふふふ」
確信犯か。
余計タチがわるいわ!
ていうか、当たり前のように心読んでくるの未だに慣れないよ。
「あのー。もう行きませんか?」
さっきまであなたを待っていたのですが。
「さて、行きましょうか!」
ザ・ポジティブ!
人の気持ちへのスルースキルまで獲得していたのか。
そして、団子さんが何かを取り出す。
ゴソゴソ…………………………
自転車?
そう、団子さんが取り出したのは自転車だった。
唖然とする俺たちを、眩しい程の太陽が照りつけていた。