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び、ビビりじゃないもんっ
唐突だが俺は今、冷や汗が止まらない。
理由は間違いなく、目の前にいるこの人のせいだろう。
いきなり壁から出てきたのだ。驚かないというのは無理だと思う。
…………………。
お、俺は決してビビりなんかじゃないからな!
「ビビりだろ。」
「!?」
びっくりしたぁ
あーー。
Dは心読める感じ?
いるよね、たまに。
そーゆー人。
うん。
それでいいや、もう。
て、いうかあの…頭に…
「団子、刺さってますよ。」
「あ、これ生えてるんですよ。」
!? え? 元々ってこと?
「恥ずかしいねー。A。せっかく心配したのに勘違いで。」
やめて、言わないで。
「ん? どしたの?」
Bがアイコンタクトしていた、俺たちに気付く。
「Bさ、何かキャラ薄いね。」
Dが辛辣……
「え?!何なに!?きゃはっ!」
C、ちょっともう黙っとれ。
「あ、あの……」
こうして俺たちは突然の客人を放置して、
騒ぎまくっていた次第です。