6-6 この「勇者」、俺YOEEEEEEくせに煩すぎる
ブックマーク数50到達しました!
拙作及び駄作者を応援して下さりありがとうございます(^^)
ブックマーク50到達記念閑話を近日公開したいと思います
今後とも宜しくお願い致します(^_^)/
「結婚しよう」
「……何を言っておる……? 」
俺は、流れでいけるかと思い、少女に結婚を申し込んだが、少女はただただ困惑しているようだった。
まぁ、冷静に考えればそりゃそうだ。
俺は4人の可愛すぎる嫁がいるせいで自分の本質を忘れていた。
俺は「でぶ」である。
「でぶ」にいきなり結婚を申し込まれる等悪夢でしかない。
通常の流れであれば、泣いて叫ばれ、警察のお世話になるところであったのだ。
そしてなにより、後ろから4名の人物より、「あ~……このハンバーグみてーな奴死なね~かな……」という目を向けられていた。
しかし! 俺はそれくらいじゃ止まらねーぜ!!
「おいおいおい!!! これどーなってんだよ!!! 」
その時、下から不快な荒声が聞こえてきた。
「おいおいおいおい!!! さっきの雷はなんなんだよー!!! 」
あー……あの屑か……殺し損ねたか……。
今最高の和服鬼っ娘を口説いてんだから黙っとけよ……。
「おいおいおいおいおいおい!!!!!!!」
うるせー、死ねよ
「黙」
スキル「黙」は5分間対象の声が周囲に聞こえなくなるスキルだ。
これであの不快な声が聞こえなくなる。
「お嬢さん……少々お待ちを……」
俺は「飛行」でセリザワの元まで行き、もう一発「雷鳴」を打ち込んだ。
そして、「収納」から軍手と縄を取り出し、軍手をはめた後、セリザワを縛った。
そして力士で身体能力を強化し、軍手をはめているとはいえ、セリザワの様な汚物をあまり触りたくはないので、服の襟を持って岩山まで戻った。
「お嬢さん……俺達は門にいた赤鬼さんと青鬼さんに頼まれて、争いを止めに来た者です……。既にこの通り犯人を捕縛して、洗脳スキルも解いておきました。この汚物をどこに運べば良いのかご存知でしょうか? 」
ここはこの少女に恩を売っておくとしよう……。
「そうか……お主達があの争いを止めてくれたのか……そうか……」
鬼のお嬢さんはそう繰り返すと、これまで真顔だったのが、笑顔を見せてくれた。
「助かったのじゃ……感謝するぞ! (ニコッ☆)」
……激可愛えぇ……。
これがいわゆるニコポってやつか……。
真顔でも可愛かったのに不意に笑顔を見せられるとたまんねぇな……。
「姫様~! 」
そうこうしていると、遠くから執事服の様なものを着た初老の男性が走ってきている。
「姫様! 勝手に出歩かれては……この者達は……」
初老の男性は腰の短剣を抜き、こちらに構えた。
「じぃ……この人達は争いを止めてくれたの」
「離せ! 離せ!! 離せ~!!! 」
「黙」
汚物にかけていた「黙」が解けてしまったので再度かけ直した。
「この汚物が子供達を『隷属』というスキルで操っていたようです……そのスキルは俺が解除できるスキルを持っているのでご心配なく……」
俺は初老の男性に事情を説明した。
「……嘘はついていませんね……」
初老の男性は右手にはめているブレスレットを見てからそう呟いた。嘘発見器的なアイテムなのだろうか?
「えぇ……私は キミト=イガラシ と申します」
すると、何故か凄く驚いた顔をした初老の男性は服が汚れるのも気にせず、その場に土下座した。
「大変助かりました……誠にかたじけない……感謝のしようもございません……」
「どうかお気になさらないで下さい……俺達も偶然こちらに来ただけですので……」
ここは、この初老の男性にも出来るだけ恩を売っておこう。
すると、初老の男性は鬼少女に何かを耳打ちし出した。
すると、鬼少女も少し驚いた様な顔をした。
「じぃ……この方々に屋敷へ来て貰おう……」
「お~! それは素晴らしいことです! 」
鬼っ娘……姫と呼ばれていたしとりあえず心の中では「鬼姫」と呼んでおこう……。
「鬼姫」と初老の男性の話だと、お家に招待して頂けるらしい……。
「だから! ほどけって言ってんだろ!!! 」
「黙、猛毒」
俺は再度「黙」をかけて黙らせた後、何となくイラッとしたので「猛毒」もかけておいた。
汚物がぐったりとしている。
よだれ垂れてるわ……汚ったねぇ……。
「では……この者は私が運びましょう……」
初老の男性は凄く触りたくなさそうに服の端を摘まんでいた。
「あっ……これ良かったら使ってください」
俺は新品の軍手を渡した。流石にこれを素手で触るのは嫌だわな……。
「ありがたいです! 正直触りたくなかったので!! 」
本音が出たな。
「優しい男なのだな……」
「鬼姫」がボソッと呟いているのが聞こえた。
「鬼姫」の好感度が2 上がった感じがした。
「それでは、参りましょう」
汚物を持っている初老の男性が先頭を歩き、俺達はついて行った。
すると、「鬼姫」が俺の左腕の裾を掴んで来た。
俺が何かと思って「鬼姫」を見ると、こちらを向いてまたニコっとした笑顔を見せてくれた。
俺は「鬼姫」が可愛すぎてこの時自分の背後で武器を構えている嫁4名の存在に気がついていなかった。
ーーーーーーー
「屋敷というか……」
俺の前には2-2で燃やしたことでお馴染みの高い塔に匹敵するくらい高い日本風の城があった。
「鬼姫」は俺達の前に回り込みまた笑顔に変わった。
真顔と笑顔の高低差が激しすぎて耳キーンなりそうだったが、ぶっちゃけるとどっちも可愛いという結論にしかならなかった。
「歓迎するぞ! 王国を救いし英雄の方々!! 」
「鬼姫」様には正体がばれていたようだった。
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