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4-6 壊れてしまった「女騎士」

ブックマーク一気に増えてて嬉しいです(^-^)

これからもお読み頂けると幸いです。

土日は多めに投稿していきます!


ーーー女騎士視点ーーー


私、エメルディ=アスディオンは、人生初となる空の旅を楽しむこと等出来ず、借家へと戻ってきた。しかし、そこには2人の姿はなかった。


呆然としていると、借家の外から鈍い音が聞こえてきた。


急いで外に出ると、金髪猫耳少女と茶髪猫耳少女が立ち尽くしていた。


そして、2人の足元が血の海に変わっていた。


そこには、リクとマドリッドの血塗れの死体が転がっていたのである。


……。


…………。


………………嘘よね? 嘘だよね?


またイタズラ? リクもマドリッドもマブールも……関係ない人達まで巻き込んじゃって…………。


……。


…………。


………………マサカ オマエラガ コロシタノカ…………。


サンニン ノ カタキ イカシテ オカナイ


コロス ツブス ホロボス メッス アッス ホフル


ウチクビ ヤツザキ ヒアブリ ミズゼメ ザンシュ


ゼンイン コロス


コンナ セカイ モウ イラナイ モノ


ミンナ ミンナ サヨウナラ




アスディオン リュウ ケンギ シュウエン ノ マイ


アラタメ


ラブ アンド デストロイ……。




ーーーでぶ視点ーーー


俺達は、「女騎士」に案内され、彼女の仲間が倒れているという借家までやってきた。


俺はシャルとシアンを待つために家の外に残り、マイは「女騎士」についていった。


すると、背後から2人分の気配があった。


シャルとシアンが来たのだと信じてい疑わなかった俺は、完全に油断していた。


俺がゆっくりと2人の方に振り返ると、今まさに俺を殴ろうとロッドを振りかぶっている女性と、その後ろから弓を放とうとしている女性の姿があった。


完全に気を抜いていた俺は、スキルを使う余裕もなく、目を瞑ってしまった。


やべぇ……やっちまった……。


……。


…………。


………………ん? 痛くない??


目を開けると、女性2人は倒れており、俺の前には血の海と返り血を浴びているシャロとシアンの姿があった。


2人は俺の方を振り返ると、ニカっと笑った。


なんて頼りになる仲間達なのだろうか。


そしてなんて役に立たない「でぶ」なのだろうか。


「美少女」と「猫耳」メイドに守られる「でぶ」なんか生きてる価値はないのではないか?


俺が2人の頭を撫でようと手を伸ばすと、借家から「女騎士」が出てきた。


こちらの様子を見て呆然としているようだが、どうしたのだろうか?


この女性達に見覚えがあるのだろうか?


すると、「女騎士」が発する気が明らかに変わった。


例えるならばそれは『闇』だった。


漆黒に染まった『闇』がそこにはあった。




「ラブ アンド デストロイ」


「女騎士」が呟くと、女騎士が持っていた大剣が無数に散らばり、宙に浮いていた。


「ワ ガ アイ ヲ シレ」


大剣は真っ直ぐと俺達を狙ってきた。


直感的にあれを食らうのはヤバいと感じた。


「ワ ガ ケンギ ニ トキメキ」


「身代わり」


俺に迷いはなかった。


「ユメ ニ トキメケ アス ニモ トキメケ」


「美少女」と「猫耳」メイドを守って死ねるなんて、「でぶ」としては本望な死に様ではないだろうか?


俺は死んだらどうなるのだろうか?


「でぶ」神様はまた蘇生してくれるのだろうか?


他の世界にとばされるのだろうか?


それとも、もう愛想を尽かされるのだろうか?


サヨナラだ……マイ。シャル。シアン。


こんな「でぶ」に出会ってくれてありがとう。


こんな「てぶ」と一緒にいれてくれありがとう。


こんな「でぶ」を愛してくれてありがとう。


シャルとシアンは俺の前で体を大にして俺を守ろうとしてくれていた。


しかし、スキル「身代わり」は2人の受けたダメージも俺に与える。


念のためマイにも効果があるようにしておいたため、間違いなく俺以外に攻撃が通ることはないだろう。


(ラブ&デストロイの効力を忘れている方は3-10を読み返しておこう! )


無数の刃は俺とシャロとシアンに刺さった。


しかし、勿論2人にはダメージはなく、全て俺に刺さったかたちとなった。


すると、刃物が刺さったことによる痛みは殆んどなかった。


しかし、体が徐々に熱くなってきた。


全身に魔力が込み上げてくるようだ。


しかし、熱は徐々に痛みへと変わり、やがて俺の体は、急激な魔力接種に耐えられず…………




見事に爆散した。






ーーーーー


「あ~『でぶ』よ、死んでしまうとは情けない……」


「久しぶりだな、『でぶ』神様……」


戻ってきたよ……この汚部屋……。


「今回の件の報酬の前払いじゃ……『でぶ』よ、次は死なぬ様に気を付けるのだぞ」


すると、俺の体は光に包まれた。


「『でぶ』神様! 」


「でぶ」神様はただただ仁王立ちしている。


「『でぶ』神様! 俺はずっとあんたに礼が言いたかったんだ! 俺をあの世界に送ってくれて、スキルと加護を授けてくれて……ありがとうございました! 」


俺は頭を下げて叫んだ。


「……良いんじゃよ……我には成し得なかったモテモテハーレムの夢……そなたに託したぞ……」


「でぶ」神様は俺と本当の意味で同類だったのだろう。


無念を残したまま神様になってしまったのだろう。


俺に出来る『でぶ』神様への恩返しは、一体なんなのだろうか?


「『でぶ』神様! 俺は……俺は!! 」


「また会おう……君人よ……」


「でぶ」神様……初めて名前で呼んでくれましたね……。


途端に俺の体は汚部屋から消え、あの世界へと転送された。


そして、俺は再びこの世界へやってきた。


ここはどこだろう? やたらと広い部屋だが、王座の様なものがある。


「えっ!? 貴方どこから出てきたの?? 」


王座に座っていた女が話しかけてきた。




その女は、絶世の美女だった。


うちの娘達に匹敵する……いや、もしかしたら凌駕しているかもしれない美女。


「アイハラ様……」


背後から男性の声が聞こえ、俺は振り返った。


「マブール! 」


そこには、数日前に義兄弟の契りを交わした友が立っていた。


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