4-2 太らせた「女神」からのご連絡
説明回のためヒロインの登場が少ない話が続きますがご了承ください。
閑話を挟むことでヒロインを出していきたいと思います(^ー^)
ーーー風の勇者視点ーーー
ワイは風の「勇者」 ノリオ=シロサワ や!
2つ名は「変態仮面」か「下着泥棒」って呼ばれとるで!
仮面を被ったことはないし、下着を盗んだこともねぇんだけどな! 不思議やな!!
まぁ、一回、落ちてた女性用の下着を拾って、ついなんとなくそれを被ってギルドに行ったのが全ての始まりやな!
今回は、王国周辺にアンデッドが出るから確認してくるようにとの依頼を受けて、王国まで来た訳だが……とくに異常はないな~。
普段通りそれなりに活気はあるし、さっさと仕事終わらせて、一杯やったら娼婦のとこ行くかな~!
ここで、ワイのパーティのイカれたメンバーを紹介するで!
「勇者」ノリオ=シロサワ
「斥候」ヒロキ=ホンマ
「盗賊」タロベイ=イカリ
「遊び人」 レイ=イイジマ
やで。
どうや! バランス糞悪いやろ!!
とりあえず、街周辺のパトロールに行くで~。
あ~……これはやばいわ~……。
なんで夜でもないのに突然アンデッドこんな湧くねん……。
風の「勇者」+3名…………討ち死に。
ーーー死霊の勇者視点ーーー
私、ミッツ=ジーノは、先代の「魔王」殿を討とうと約3年前に「魔王」の居城へ侵入した。
しかし、そこで相対したアイハラ様に心酔し、今に至っている。
私は「死霊」を操るネクロマンサーであると同時に、研究者でもある。
現在行っている研究は、「勇者」の死体を操り、殺しても殺してもその場で復活する「勇者」ゾンビを作り上げることである。
それを完璧にしたら……ご褒美にアイハラ様が定期的に踏んでくれるらしい……。
出来れば頭の裏辺りを踏んで頂きたい……。
そして、今日もサンプルとなる「勇者」の死体が運ばれてきた。
風の「勇者」ノリオ=シロサワ ですか……。
こんなゴミ「勇者」でも実験台くらいには使えますし……むしろ、普通に生きていても大して役に立たないのですから、私の実験に協力出来ることを喜んで頂きたい。
「ほぅ……これは……」
切り刻んでも、燃やしても、心臓を潰してもまた起き上がってきます……。
どうやら、第1段階、完成したようですね。
あ~、これでアイハラ様からご褒美が頂ける日も近い……。
……想像しただけで甘美です……。
ーーーでぶ視点ーーー
俺達は、甘味にも飽きたので、他の島へ行こうと思っていた。
候補としては、一攫千金を狙う猛者達が集まる「ゴールドラッシュマウンテン」のある金華島か小さな4つの街がそれぞれ異なる麺料理で街起こしをしているという四島である。
「魔王」城のある閻核諸島、連日どこかで戦争が起こっている修羅の国、獣人の国なので行ってはみたいが、シャルの事情を考慮したら避けるべきWest Front island の3島には、あまり近づきたくない。
その他、閻核諸島へ向かう途上には鬼ヶ島もあるらしいが、近づかぬが吉だろう。
バブルロード島、甘味多島と行ったことだし、後は金華島と四島へ行って、その4つから拠点を選ぶとしよう。
そんな事を考えていると、頭に直接語りかけて来るような声が聞こえてきた。
[イガラシさん、イガラシさん! 聞こえますか?]
「ん? なんだ? 」
マイ達は何が起きてるのかわからないらしい。
「イガラシさん! テレパシーで連絡してるので、心の中で話してください」
……。
[これで良いのか?]
[そうです! 流石はイガラシさんです!! ]
[まず、お前は誰だ? ]
[私は貴方に助けられた泉の「女神」です! ]
………………おまえかぁ!!!
[てめぇ、よく連絡して来れたよな~!! ]
[あの時のことは謝ります……でも、このままだと世界の危機なのです……。どうか話だけでも聞いては頂けませんか? ]
[お前みたいなエセ「女神」に世界が危機に扮しているかなんかわかる訳ねぇだろ! テキトーなこと言って太らせた仕返しでも企んでんのか? ]
[いえ……滅相もございません……。貴方のお力を重々承知しているからこそ、お頼み申し上げているのです……私の上司も、是非に貴方様に協力を仰ぐようにと申していまして……]
[あっ? 上司だ? 誰だそいつ? ]
女神の社会にも役職や上下関係があるんだな。
[あの……「でぶ」神様というんですけど……]
…………(1-2 ヘェードバック)。
あいつか~!
[気が変わった……話だけは聞いてやる]
あの「でぶ」な神様のお陰で良い思いをしている。
多少の協力ならしてやろう。
[ありがとうございます! 依頼の内容は、王国を乗っ取った魔王軍幹部の討伐です!!]
……少しどころじゃなかった~……。
まぁ、王国には、大変興味深い、とあるお店があるという。
報酬もどばっと出してくれるそうだし……。
いっちょやったりますか!
ーーー愛の勇者視点ーーー
私、マブール=タクウィンは、仲間達と共に王国へやってきた。
何でも、多くの「勇者」に対して依頼した現地調査において、全てのパーティが全滅しているらしい。
らしいと言うのも、誰も帰って来ないので、生きてるとも死んでるとも言えないのである。
ここまで長旅だったことだし、まずは行きつけの店に行くとしようか……。
「でぶ」と愛の「勇者」のエンカウントまで…………あと数日に迫っていた。
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