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閑話3 「美少女」の葛藤

ポイント評価、ブックマークありがとうございます(^_^)/

とても励みになります(^ー^)


ーーー美少女視点ーーー


私、シャルロッテ=ライクルーは、夜に1人で宿を抜け出して、1人で海沿いの砂浜に来ていた。


最近、悩んでいることがあり、モヤモヤが晴れず寝られなかったためだ。


しかし、誰にも相談することが出来なかった。


それもそのはず……私の悩みは




「もっと! キミトさんに可愛がられたい~!!」


つい叫んでしまった。


顔が熱い……。


うぅ……。


だって……最近私影が薄い気がするんだもん……。


マイちゃんみたいに巨乳じゃないし……。


シアンみたいにずっと「猫耳」や尻尾があるわけじゃないし……。


それに、2人とも家事全般出来るのに私は殆んど何も出来ないし……。


私も胸が大きければ、もっと夜も一緒にいれるのだろうか?


私も常に「獣人化」出来れば、もっと頭を撫でてもらえるだろうか?


私も料理が出来たら、もっと褒めてもらえるだろうか?


私も……私も、もっと……構ってもらいたい……。




そんな私を空が嘲笑うかの様に、天気は急な豪雨となった。


私は、少しでも早く宿に戻るために「獣人化」のスキルを使った。


しかし、多少距離があったため、宿に戻る頃にはずぶ濡れだった。


私は宿に戻ると、速やかに着替えようと服を脱いだ。


下着まで全てびちょびちょだったので、全部脱いで全部着替える羽目になってしまった。


すると、私の視界には、とある全体が黒く、白くて可愛いフリフリが付いている服が映った。


シアンが着ているメイド服である。


シアンは、キミトさんと出会ってから、戦闘中や旅の道中でさえ必ずメイド服を着ている。


以前、メイド服を洗濯していたので何を着るのかな? と思っていたら、全く同じメイド服を着ていた。


本人曰く、予備も含めて5着あり、その他の服は全て置いてきたそうである。


私のチューブトップにショートパンツというスタイルも可愛いと思うのだけど、やっぱり男の人はメイド服が好きなのかな?


それにしたって、キミトさんは、最近シアンに贔屓している様に感じる。


気持ちは凄くわかる。


シアンはとても良い子だし、凄く可愛い。


常に笑顔で明るいし、メイド服、獣人、口調、呼び方……自らのポジションを上手く作り上げている。


それに引き換え私は、このままではシアンの下位互換として完全に忘れられる。


こうなったら……もうこれしかない。


私は、プライドをかなぐり捨て、全裸の上からシアンのメイド服を着た。


そのまま、「獣人化」を解かず、キミトさんのベッドに向かった。


そして、私はキミトさんの腕と胸の間に侵入し、勝手に腕を枕にして寝た。


もう、空が少し明るくなってきているので、2時間くらいしか寝れなさそうだった。


「おやすみにゃ~、キミトしゃん……。」


「獣人化」すると、シアンの様な口調になってしまうのは直らないようだ……。






ーーーでぶ視点ーーー


俺は、朝起きると腕の中に感触と重みを感じた。


寝てる間に誰かが入ってきたのだろう。


布の感触はシアンがいつも着ているメイド服と同じだったので、シアンだと思いぎゅっと抱き締めた。


すると


「んっ……」


と可愛い声が漏れてきた。


柔らかくて気持ちいい……ずっとこうしていたい……。


……ん? あれ? 声がシアンっぽくなかったぞ。


俺は抱き寄せていた人物に視線を移した。


そこには、金髪の「美少女」がいた。


シャルは身を起こすと、まだ眠いのか目を擦りながら挨拶してきた。


「あっ……キミトしゃん……じゃなくて、ご主人しゃま……おはよう……にゃ……」


……。


…………ふぉふぉふぉふぉーーーーん!!!!!


金髪・蒼眼・猫耳……のメイドさん!!!


そしてとびきりの「美少女」にして、元お嬢様。


三拍子どころか何拍子そろってんねんという状況だった。


俺は、朝から何だが辛抱堪らず、シャルを抱き寄せた。


シャルはやはりまだ眠いらしく、俺の胸に顔を埋めて、そのまま眠ってしまった。


あ~、可愛いが過ぎまする~。


俺は、悶々とした気持ちを血の涙を流す勢いで無理矢理抑え、シャルを抱き寄せて頬とオデコにキスをして、そのまま再び眠りにつくのだった。




……いやっ! 寝れねーよ!!!


最近慣れてはきてるけど! こんな理想的な娘を抱き締めたまま二度寝出来るほど「でぶ」こと私神経ず太くね~よ!!


は~……とりあえず起こさないように気をつけて、シャルの髪と「猫耳」でも可愛がっておくか……。






ーーー美少女視点ーーー


う~ん……久しぶりによく寝れた~……


私が目を覚ましたのは、大体昼頃だった。


「は~……ダメだ……可愛すぎる……」


キミトさんの声が聞こえたが、少し気になったのでそのまま寝たふりをしていることにした。


「は~……金髪に猫耳……それにこのあどけない寝顔……可愛すぎるよ~……」


えっ!? 私のこと、ちゃんと見ててくれてるんだ!


「シャル……好きだよ……ずっと一緒にいてね」


はふっ! ……これはヤバい……。心臓がもたない……。


私は、寝たふりをやめて、キミトさんの唇に吸い付いた。


そして、驚いて固まっているキミトさんの顔や指先、流れで胸の先等も舐めあげた。


「キミトしゃん……ペロペロ」


キミトさんは、顔を真っ赤にして、両手で顔を隠していた。


「キミトさん……ずっと一緒だにゃ! 」




この後、調子にのって舐め続けていたら、捕まって無理矢理押し倒されてしまったけど、それはそれで良い思い出になりました……。






ーーー天使視点ーーー


「ふふっ……上手くいって良かったですね! 」


「にゃ! マイちゃんの言う通りにして良かったにゃ! 」


私達は、君人様からシャルさんの話を聞いて、用事を済ませてくると部屋を出ました。


最近、シャルさんも寝不足のようだったので、悩みが解消されたのなら良かったと思います。


シャルさん……今日は君人様を貸してあげますよ……。


でも、明日からはまたライバルですからね……。


「それじゃ、私達はエクレアでも食べにいきますか! 」


「マイちゃんはエクレア程々にしてにゃ……」


こうして、私達はカフェをはしごしてから宿に戻りました。

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