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2-5 「天使」様は告らせたい


俺達は高級レストランと高級宿を堪能し、また次の街へ向かうことにした。


その前に、マイが買い物をしたいと言うので市場に寄ってみた。


マイは、市場も初めてだったらしく、大層はしゃいでいた。


俺の左腕に両腕を絡め、ピタッとくっついている。


……正直、大きな膨らみの感触が常に伝わってくるので、ムラムラしてしょうがない。


昨日も散々しておいてと思われるだろうが、こっちとら人生=童貞だったのだ。


無尽蔵と言える精力を持て余していたわけである。


最初に薬等の必需品を購入してから服屋へ向かった。


俺は最初から着ていたジャージしか持っておらず、毎晩洗っては乾かしていたため、そろそろ服が欲しかった。


俺の服は動きやすければ良いので、簡単に上下3着セットの安いやつを購入した。


さて……お待ちかねの「天使」のターンである。


いつまでも神官服を着ているととにかく目立つ。


それに、マイを教会のものだと主張されているようで何か引っ掛かる。


マイは俺のものだ。


俺は服屋の店員にチップを握らせてコーディネートを頼んだ。


店員は見るからにやる気を漲らせ、奥へ消えていき、服を数セット持ってきた。


1着目

清楚な白いワンピース

胸元には青いリボン

そして麦わら帽子


…………素晴らしい!


非常に最高だと思います!!


高原のお嬢様とも言えるし、向日葵畑とかにいても映えそうである。




2着目

さっきとは一転、黒をベースのヒラヒラした服

スカートにはフリフリとしたレースが沢山ついている

ゴシックロリータ系ファッションである。


…………あり!!


凄く妹にしたい。


勿論、着る前から似合うとは思っていたが、何より、白い「天使」を黒く染め上げる背徳感がやばい。


「お……お兄ちゃん……」


「ぐはぁ! 」


マイが何で知っているのかはしらないが空気を読んだらしく、破壊力核ミサイル級の台詞を言い出した。


俺は心臓に大ダメージをおった。




3着目

今までの2着とは一線を引いた、胸元が大きく開いた紫のドレス。

そして何か香水でもつけたのか、甘ったるい匂いが鼻腔をくすぐり、悶々とした気持ちになってきた。




俺は店員に多めに金を渡すと、今まで試着した服含め、店員が選んだ服を全て買い取り、元々着ていた神官服と共に袋詰めさせた。


マイがその行動を小首を傾げて見ている。それだけで充分可愛い。


俺は服を「収納」すると、慣れないドレスに戸惑っているマイをお姫様抱っこして持ち上げた。


軽い。林檎3個分くらいしかないのではないだろうか?


「き……君人様……? どうなさったのですか? 」

マイがいつも通り顔を真っ赤にしながら、慌てて尋ねてきた……が俺は無言で歩きだした。


「ありがとうございました!!! 」

店員も随分と売れて上機嫌のようだ。


俺はマイをお姫様抱っこしたまま路地に入り、昨晩泊まったホテルの近くにあった休憩宿に入った。


受付に多めに袖の下を握らせ

「1番清潔感のある部屋」

を頼むと、黙って鍵を渡してくれた。


俺は早足で部屋に向かい、マイをベッドにおろした。


俺は、マイを寝かせて、まずはキスをしようとしたが、マイは手をバッテンにして拒んだ。


「あの! ……するのは、良いんだけど……」


俺は、マイが何か大事なことを伝えたいのかと思い、次の言葉を待った。


「するのは良いけど……する前に、ちゃんと耳元で『好き』って言って、ほしい……な」


……ふぁけふぁけふぁけーーーーん!!!!


なんという圧倒的な攻撃力だろうか。


うちの「天使」様は相変わらず可愛すぎる。


実は出会ってまだ3日目だが、どんどん好きになっていく。


俺は、彼女の要望に答えるべく、マイをもう一度寝かせると、その上から、床ドンの様な形で迫り、焦るマイの右耳に顔を近づけた。


「好きだよ」


「ツッッッッッッッッ!!!!!!!!」


「好きだよ、好き、大好き。3日前マイに出会わなければ、俺はもう野垂れ死んでいたかもしれない……。ぱっちりした瞳も、小さな唇も、照れるとすぐ真っ赤になっちゃう頬も……みんなみんな好きだよ」


まさか、本気で言われると思っていなかったのか、マイは顔を今日一の真っ赤に染めると、口をパクパクしている。言葉が出ないとはこのことだろうか?


「そういうところも可愛いな……。俺はマイに出会うために一回死んだんだよ……。もし、何かがあって向こうの世界に戻ったとしても、もう一回死んででも、もう一度マイの元に戻ってくるよ」


そう伝えると、マイの瞳から大粒の涙が出てきたので、俺は親指で涙を拭うと、水筒から水をコップに移してマイに渡した。


マイはコップを受けとると、コクコクと飲み出した。


今の出来事で余程喉が渇いたらしく、すぐに飲みほした。


「もう一杯、貰っても良いですか? 」


俺は一度コップを受け取り、再度水を入れた。


俺は、水をコップに移す際、少し水を溢してしまったので、「収納」のスキルを使い、タオルを取り出そうとしていた。


すると、不意に両頬を持たれたのでマイの方を向くと、いきなり口づけし、含んでいた水を口移しで飲ませてきた。


そんな訳ない筈なのだが、砂糖水の様に甘い味がした。


「喉の渇きも治まったし……しよ! 」


この後、時間いっぱいまでハッスルした。

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