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閑話1 屑「勇者」 タイキ=シオハタ の末路


ーーー炎の勇者視点ーーー


俺様は炎の「勇者」タイキ=シオハタだ!


日本では塩幡泰希と名乗っていたのだが、ある日痴情の縺れで大学の同級生に包丁で刺されて、この世界に転生してきた。


ちなみに一人称については、対外的には行儀よく僕と言っているが、実際偉いのでここでは俺様と名乗っておく。


そっからは正にずっと俺様のターンだった。


贅沢三昧の暮らし、旨い飯や酒も豪華な衣服や装飾品も思うがままだった。


そして何より、毎日取っ替え引っ替え女を抱ける。


殆んどの奴は玉の輿を狙ってヤル気満々か、上からの命令で諦めているのか無抵抗だった。


稀に嫌がる女もいたが、力ずくで屈服させた。


何人か、俺よりも強い女騎士もいたが、家族を人質にとって抵抗を許さずねっとりじっくりと調教したあと、ゴブリンの集落に捨ててきてやった。


その時の女騎士の悔しそうな顔……思い出しただけでムラムラしてくるぜ……。


後は、武道家としても有名でありながら、モンスターテイマーとしても才能を発揮しているとかいう女の母親が病気で大金が必要だと言うので、全裸で街へ赴き、浮浪者50人を誘惑して口淫したら治療費を全額くれてやると伝えたら、血涙を流しながらやりやがった時は爆笑だった。その後母親を人質にとり四肢の関節を外した後、母親を殺してからそいつを犯してやった。


その後そいつは壊れちまって家から出てこないらしいが、知ったことではない。


後は家まで押し掛けて、親父の前で嫁と娘を犯してやった時の親子三人の絶望の表情はまた格別だった。


翌日、3人の遺体が発見されたらしいが、それが?


そんな俺が次に目を付けた女


マイリル=エルドライド


「解析鑑定」のスキルによると、「天使」の通称を持つ女である。


確かに大変美しい女である。正に子供から大人になってゆくその寸前といった、愛らしさに加えて、存在を主張する上半身の膨らみにより扇情さも醸し出しつつある。


マイリルを差し出すように義父である教会の神父長に伝えたが、あのガリ野郎、拒否してきやがった。


最初はぶち殺してやろうかと思っていたが、流石に国教を仕切っている人間を殺すわけにもいかず、国王に相談したところ、金で買ってくれたらしい。


結局金が欲しかっただけか……。


更に国王に詳細を尋ねたところ、どうやら、俺が飽きた又は壊した女をまわすことで手をうったらしい。


確かに、俺に献上されて来るのは王国きっての美女または美少女ばかりだ。


それにしても、女で娘を売るとは……。


屑過ぎて仲良くなれそうな男だ!





ーーーーーーー


……。


…………。


………………。


はっ! ここは何処だ!?


俺が目を覚ますと、巨大なキャンプファイヤーの中心にある巨大な十字架に全裸で張り付けにされていた。


そして、その周囲には大体20匹くらいのオーク、30匹くらいのゴブリンが囲んでいた。


本来、全くの別種族であるオークとゴブリンが共存しているこの空間には違和感しかない。


その統率がとれた動きに違和感しかない。


オークとゴブリンの軍勢約50匹を同時にここまで纏めるのは余程の化け物がいるのか……。


そもそも、何故俺様がこんな場所にいるのか?


確かオークと人間のハーフみたいな男が突然空から降ってきて下敷きにされたんだよな?


んで、「解析鑑定」つかっても「でぶ」としか表示されないので仕方がなく「でぶ」と呼んだらキレられたんだよな……。


まぁ、名前がわかっても「でぶ」と呼んだだろうが。


そんなことを回想していると、突然50匹の軍勢が膝まづき、頭を垂れた。


「ふふっ、お似合いの姿ね、最低の『勇者』様」


どこかで聞いたことがある女の声だった。


女はローブを頭から被っており、顔は見えなかった。後ろにはもう一人いるが、こいつもローブを被っているため男なのか女なのかはわからない。


「貴様ら! 僕が炎の『勇者』だと知っていてやっているな!! 貴様なんぞ死刑にしてやる!!! 」


「黙りなさい! 」


後ろにいる奴が初めて声をだした。どうやら女の様だ。


そして二人がローブを脱ぐと、記憶にある女共だった。


前にいるのは、武道家であり、モンスターテイマーとしても名高い女。名前は忘れた。目の前で母親を殺してから犯してやったことしか覚えてねぇ。


後ろにいるのは、犯してからゴブリンの集落に捨てた女騎士か。塵共が逆らいやがって……。


「早くこれをほどき解放しろ! 殺すぞ!! 」


「はぁ? 雑魚っぱち『勇者』様に負けるほど私も彼女も弱くないわよ? 」


「誰だかわからないけど、偽物の『勇者』を倒してくれた本物の『勇者』様に感謝したいわ……」


「あんた、パンツ一枚で倒れてたの知ってる? あたしたちがあんたを殺しに来てなかったら魔物の餌になってたんだから感謝してほしいくらいだわ」


「まぁ、魔物の餌になってた方が万倍マシだったと思うけどね」


「あっ!? 何をする気だ!? 」


「当然、ゴブリンの雄にはあんたの穴という穴にぶっといのを突っ込んでもらって、あんたの粗末なもんはオークの雌達に遊んでもらうに決まってんじゃん! 」


「ほら! 諦めて力抜かないと痛いよ! 」


「辞めろ! 金なら幾らでも国王が払う!! 俺がお前らを犯したことも親を殺したことも謝る! いっそ殺してくれて良いから!!! それは辞め! 辞め!! 辞めろ~!!!!! ぐふぉふぁ!!!」






ーーーーーーー


肉欲の宴(笑)は3日3晩休むことなく(「勇者」以外は宴会しつつ休んでいた)繰り広げられた。


「もう……許して……。」


「あ~、じゃ!最後にこれを開けてみて!」


「そしたら解放して上げるよ! 」


武道家の女が宝箱の様な物を渡してきたので、俺様は受け取り開いた。


「ぐぉー!! 」


ダンジョンに生息し、宝箱のふりをして油断した冒険者を食い殺す強モンスター 人食いBOX だった。


人食いBOXは、正体を表すと真っ直ぐと俺の下半身に飛び付いてきて、その鋭利な歯で俺様のマグナムを食いちぎりやがった……。


そして俺様はその痛みで絶命した。






余談だが、炎の「勇者」があっさり死んだことにより我らが「でぶ」が本当の炎の「勇者」と呼ばれることになるのは、まだ先の話である。

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