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行進(4)
課題ヤバいので一旦これでしばらく休みます
秀樹は高揚していた。
自分の部屋の中で彼は、目を閉じながら何度も自分を満たしたあの運動を追体験していた。
---僕はあの時間、あの瞬間、あの行動によって、初めて「自分は生きている」と実感した。あれはただの微々たる感情の変化でしかないが、僕にはそれで十分すぎる。
彼は、追体験する度に、着実に快感の泥沼へとハマって行った。
彼は家族には運動に参加した事を言わなかった。自分を蔑むようなやつらとはあまり関わりたくなかったからだ。しかし、結局見抜かれかけることになった。
それは家族と晩飯を取っている時だった。
「お前、その痣はなんだ?」
秀樹は無視した。
「まさかお前、他の誰かと喧嘩したんじゃないだろうな?お前が喧嘩するとこっちに風評被害が出るんだよ、絶対すんじゃねぇぞ。」
予想どうり、自分の心配などは何もしてくれなかった。少しばかり期待していた自分が馬鹿みたいだった。
秀樹は部屋に戻り、そして今日持っていった医療品で痣を対応し、そしてあいつらを見返してやると心に誓いながら眠りについた。
#クズ親