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行進
ゲームの有料オンラインプレイのやつが喉から手が出るほど欲しい今日この頃です。
朝早く、博文は秀樹の家の前で突っ立っていた。
秀樹は、夏らしい軽装と、旅行にでも行くかのような大きい鞄を携えて出てきた。
「お待たせ、行こう」
「お前、そんなでかいの持って何すんだよ、一揆でも起こすつもりか?」
博文は冗談交じりで聞いた。
「危ないものは1つも入ってない。そんな事するくらいなら、合法的に政権を樹立してやるよ。」
秀樹は嘘をついた。鞄の中には大量の医療具と、護身用のためにもってきたカッターが入っていた。
2人はデモの集合場所に着き、辺りを見回した。何もないように見えたその瞬間、1人の男の拡声器による突然の呼び掛けとともに、まるで獲物を見つけた肉食動物の集団のように、周りのありとあらゆる人々が群れ始めた。
一揆を起こすの下りはムッソリーニとヒトラーを対比させたやつです。