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日(2)
字数が少し少ないですが、許してください。
あと、サブタイトルは基本的に日替わりです(物語内で)
その日の夜、秀樹は莫大な不安に苛まれていた。
確かに自分は刺激が欲しい、つまらない日常を変えたい。ただ単にそれだけが目的で本能的に参加すると決めたのだ。しかし、あるトラウマから、それを求めるあまりに自分の身を危険に晒すのだけは避けたかった。もちろん、政治的な運動に参加するとなるとそのようなリスクがある事は否めない。しかも、自分が参加するデモはこれまでに無いほど大規模なものになる予定だとあの紙には書かれていた。
「どうしようか…」
結局、心の中の葛藤と後悔を振り払い、逃げるようにして眠るのだった。
意外と秀樹君ビビりですよね。
自分の身の心配しか基本的にしませんが。
あとどうでもいいんですけど、コロナ患者とナチス・ドイツのユダヤ人って、なにか通ずるものを感じますよね。