日
今現在の人々への風刺として書くつもりです。尚、小説初心者なので、暖かい目で見ていただけると幸いです。
「はぁ…」
蝉の声が鳴り響く道中で、秀樹は大きなため息をついた。彼は同じ様な日々の毎日にうんざりし、刺激を求める日々を送っていた。しかし、どんなに大きな事象にも興味が湧かなかった。自分と親しんでいる人物が事故に巻き込まれたとしても、満足するような反応が出来ずにいた。如何せん、学校内や家庭内からはその性格が不気味に思われ、また蔑まれられていた。だが彼にはそんな事どうでも良かった。この帰り道の中でも、なにか自分を満たしてくれるような、そんな出来事が起きる事を期待していた。しかし、どんなに期待してもそんな事が簡単に起きる事もなく、視界の中に、期待を破り捨てるように自分の家の輪郭が入って来るのが日常だった。そして今日もまた、そのような毎日に組み込まれていくのだろうと考えていた。
そんな中、自分を呼ぶ声が聞こえ、期待を伴って後ろを振り向いた。
「秀樹!」
声の主は小さい頃から親交の深い博文だった。
「お前、確かこういうの好きだったよな? 一緒に参加しないか?」
そう言って渡された1枚の紙に書かれていたのは、左翼団体によるデモの宣伝だった。
秀樹は、この機会をくれた日にとても感謝した。
左翼団体を偏見で書くことになりかねないと思うんですけど、内部を1度も見た事が無いので許してください。
あと、結末は胸糞で終わらせると思います。