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奈々未との再会2~橘 敬太~

一度会っただけの相手を覚えていないなんて当たり前かもしれない。

でも少し胸が痛んだ、

ああ、奈々未ちゃんは俺のことまったく覚えてないんだなって。



―奈々未ちゃんが部屋に行ってから暫く南川とリビングで話をしていたが、再会した彼女、奈々未ちゃんのことで頭がいっぱいだった。


やっぱり、俺は奈々未ちゃんのことが好きだ。


暫くして、奈々未ちゃんがリビングに入ってきた。

ごはんの支度をするらしい。

しっかりしている姿にきゅんとした。


奈々未ちゃんの手料理かぁ…食べてみたい。

心の中で思ったはずなのに口に出ていた。

奈々未ちゃんは困った様子で断ろうとしたが、母さんがいないと言ったら、作ってくれるって。


本当に優しい。


奈々未ちゃんのハンバーグはとてもおいしかった。

ハンバーグなんて久しぶりだ。

母さんが作ってくれていた味を思い出す。


やっぱり奈々未ちゃんのことが好き、そう実感した。



「先輩があの時の迷子の人だったんですね…。」


迷子の人に道案内をしたことは覚えているが、先輩だったなんて知らなかった。もちろん3年も前から想ってもらえていたなんて気づきもしなかった。

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