小鳥殺しの朝のこと
雪が降る 三月弥生の朝のこと
雪が降る 白い世界にまた戻る
音なく しんと降り続いた雪
ひよどり 飛んでた 前の日を
ぴぴぴと 鳴いてた 前の日を
雪みて それを思い出す
彼らは どこで 過ごしてる
彼らは どこで 潜んでる
彼らは 凍えて ないだろか
寒い さむいと ふくふくと
羽毛を立たせて いるのだろう
どこで どうやり 過ごしている
ひよどり 小鳥 春告げる
唄を歌いし 春の恋
早春の 前の日の
青い空にて
夢紡ぐ
雪が降る 三月弥生の朝のこと
雪が降る 白い世界にまた戻る
音なく しんと降り続く
百花に先立ち 梅の花
薫りを辺りに ふあと広げた
早春の 前の日の
綺羅なお日様光さす
青いふぐりの花開く
地面に張り付き
花開く
北風吹き荒れ 夕の頃
空は ゴロゴロ音たてる
吹き荒れる風
窓を カタカタ鳴してた
舞い戻りし 冬将軍
地上を ましろに染めていく
花凍りし 雪の朝
吐く息吐息 ミルク色
再び全てが眠る 雪の原
どこまでも 白い 雪の原
小鳥の声は 聞こえない
唄は何処に 行ったのか
花は 開いたまま 凍りつく
雪が降る 三月弥生の朝のこと
雪が降る 白い世界にまた戻る
音なく しんと降り続いた雪
ひよどり 飛んでた 前の日を
ぴぴぴと 鳴いてた 前の日を
雪みて それを思い出す
小鳥殺しの 朝のこと
梅の花 凍りつく
三月弥生の 朝の事
白い冷たい 花弁舞う
三月弥生の朝の時