魔王は遠くを見つめる
今日も適当に起き、ふらふらといつもの定位置に腰をかける。起きて身支度終えてから5分で職場に到着、いい職場だが魔王の部屋まで入って5分ってどうなんだろう? まぁ、部屋にいないで門にいるんだから魔王城到着したら魔王が待ってましたってどうなの? 後ろの魔王城を眺めながらその雄大さににやける。細かいことはどうでもいいや、これで私もまさに一国一城の主になったんだ。気合いいれないと!!
お城建てるときに使ったブロックを積んで、正拳突きでだるま落とししてみた。
大きめの岩を持ってスクワットしてみた。ちょっと軽いな・・・
なんかお城の中から笑い声が聞こえたような気がした。
日が暮れてきた、夕焼けが綺麗だ、さみしさと涼しさが同時に来る。今日は帰ろう・・・
部屋に到着して、置いてある果実をかじり、着替えてベッドに入る。今日誰の顔も見てないな。
次の日も、また次の日も何事もなく部屋に戻った。戻る途中、食堂の方から笑い声が聞こえた。なんかさみしい、平和なのかな? いいことなんだよな?
次の日、寝ていたクロウを縄で縛って、門の前に座らせた。
「なぁ、クロウ、他の魔族がこなくなったんだが?」
「ラッセルちゃん、ボッコボコにしたからね。簡単に来れないでしょ?」
「なぁ、クロウ、あいつらはどこから来てたんだろう?」
「ここ以外にもダンジョンがあって、そこにも魔族が、魔王みたいなのがいるみたいだね。」
「なぁ、クロウ、この世界ってどうなってるんだろうな?」
「東には森が広がってる場所があって、大きいダンジョンがあるらしいね。西には砂漠、北は氷に覆われてるし、南には海って大きい水たまりがあるらしいよ?」
「クロウも見たことないんだよな?」
「見たことはないよ。ラッセルちゃん暇なんでしょ? ともかく縄ほどいてくんない?」
「そうか・・・」
「ねぇ、ラッセルちゃん!! ラッセルちゃんってば!!」
私は、遠くを見つめて物思いにふける。世界を見たい!!
「ラッセルちゃん外してよ―――!!」
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