魔王のお料理教室 後編
「あんじー、大丈夫ですか? いきなり倒れて、ずっと外にいたから熱中症ですか? お水飲みました?」
「うん・・・ 大丈夫・・・ 大丈夫だよ」
「心配しましたよ・・・ 気をつけてくださいね」
「・・・・・・うん・・・」
それでは、シガニーさんこのお肉を包丁で切ってください。
分厚いですね・・・ まぁ、いいでしょう・・・ これに塩をふって味をつけます。
そのポケットの中から出したビンはなんですか? ここにある食材、調味料だけでやってください。
これをかけるとおいしくなるはずなんですけど、だめですか?
だめです!!
お肉を網にのせて、火を起こして焼きます。
そして焼き色をみながら・・・ はい完成です。
男性が大好きな焼き肉です!!
それだけですか?
はい、これだけです。
それならば習わなくても・・・
シガニーさんは勘違いされてるのです、これをいい感じに焼き上げる微妙な加減をあなたにはマスターして頂きたいのです。
もし、最高の状態で男性に出したら、その男性はシガニーさんのことしか見れなくなるのは間違いなしですよ!!
そうなのですか? 魔王様!! 私やってみます。
シガニーさんには、シガニーさんだから出せるスペシャル料理をやってほしいと思います!!
魔王様、それは一体?
シガニーさんは魔女、魔力とは想い!! 魔法とは心を放つこと!! 火を起こさず火炎系の魔法を使って焼いて頂きます!! 心を乗せて作った料理はきっと、あなたの想いを成就させるでしょう!!
魔王様・・・ 私なんかのために・・・ わかりました、ではやってみます!!
「炎よ、我が想いを乗せて熱く燃え上がれ!!」
網に乗った肉の下から、火炎の柱が空高く燃え上がった。
これがシガニーの想いの強さ・・・
そして、網の上にある肉だった物の燃えかす・・・ これがクロウの来たるべき姿か・・・
クロウごめんな・・・ 俺には無理かもしれん・・・
「どうですか? 魔王様」
目をキラキラさせながらこちらを向くシガニー。
「あ・・・ うん・・・ いいんじゃない? 火力調整だけしてようか・・・」
その後、魔王は何度も何度も狩りにいかされ、森の獣がいなくなるかと心配された。
シガニーの練習は三日三晩続くのであった・・・
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