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魔王のお料理教室 前編

 シガニーさんの為の料理教室

 魔王、あんじー、シガニーの三人は魔王城の前にいた。


 それでは、ただいまよりクロウさんが・・・ 男性が喜ぶ料理を作りたいと思います。

 準備はよろしいですかシガニーさん?

 はい!! 魔王様!!

 まずはこちらに用意しました獣の肉10キロを使って行きたいと思います。

 女性と違い男性は凝った料理よりあっさりとした料理を好む傾向があります!! これについては魔王軍男性魔族達に聞いてみたで実証されています。(注:嘘です!!)

 凝った料理をすると愛が重たい、私、料理出来るんですアピールしてるのかなって思われがちです。これについては魔王軍イケメン魔族100人に聞いてみました!! (注:魔王様は友人クロウのために嘘をついております)

 なるほど・・・(メモメモ)

 ではシガニーさん、ここにある食材のみを使って料理を作って頂きたいと思います。

 魔王様、ここにある食材だけでは少しさみしいのではないのでしょうか? 私、たまたま大蛇のエキスを持ってまし・・・

 だめです・・・ ここにある食材だけでお願いします。

 では、サソリの唐揚げを付け合わせに・・・

 だめです!! それはまた後日に、いまはここにある食材だけ見てあげてください!!

 そうですか・・・ 残念ですがわかりました・・・ 私、頑張ります!!


 まずは見本を見せます。

 お肉を食べやすいサイズに切り分けます、手刀でサクッと切ってもいいのですが、シガニーさんでしたらカマイタチ等を使って切るのもいいかと思われます。その時周りを破壊しないようにするのがミソです。

 魔力がない場合は仕方ないので包丁などを使う方法もあります。

 はい!!

 では!! ズパァッ!! お肉が手頃なサイズに切られていく。

 シガニーさんやってみてください。

 はい、魔王様!!

 

「風よ!! 切り裂け!!」


 幾重にも放たれた風刃は目の前にあるお肉を切り刻み、乗せてあった台すらボロボロに切り裂いた・・・


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


 シガニーさん・・・ ダメダメです・・・ 次は包丁でやってみましょうか?

 はい・・・

 新しいお肉を獲ってきますのでお待ちください・・・


 1時間後


 戻ってきた魔王が見たのは倒れて白目を向いたあんじーを助けようとするシガニーの姿だった。


「おい、どうした? あんじーしっかりしろ!! なにがあったシガニー?」

「魔王様が戻られるまで時間があったので練習をしてたんです。あんじーに味見を・・・」

「まずい、これはやばい!!」


 あんじーを抱き上げ水場へ走る。


「ダスティ!! ダスティ!! いるか?」

「魔王様がお呼びならどこでも参上いたします!!」


 人魚のダスティはザバンと水から飛び上がりポーズを決める。


「すまん、おまえの血を分けてくれ、緊急事態だ!!」

「ちみっこに飲ませるのですか? 暇があると池に雷の魔法落とすのやめるように言ってくれますか魔王様?」

「そんなことしてたのか? わかった、言っておくから・・・」


 ダスティは指先を軽く切り、あんじーの口元に一滴の血を垂らした。

 ごくり・・・


「ぷはぁ、ここどこ?」

「あんじー大丈夫か? 痛いとこないか?」

「大丈夫、まーお、あれはやばいよ・・・ サソリの唐揚げのくせに中がドロっとして、大蛇のエキスのソースをかけたことによりサクサク感は失われて・・・ 大蛇のエキスってあれ何? 毒じゃないの?」

「なんでそんなもの食べたんだ!?」

「お世話になってるから断り切れなかったの・・・」

「お世話になってるからって・・・」

「ちみっこ、我にお礼はないのかな?」


 ニヤニヤしながら言うダスティ。

 訳がわからずラッセルの顔を見るあんじー。


「なんで?」

「あんじーの緊急事態だったから、ダスティの血を・・・」

「あたし飲んだの?」


 ニャリ!!


「・・・・・・ありがと・・・ ございます」

「感謝しろちみっこ、心優しいダスティ様に感謝しろ、ふはははは」


 特大の雷が池に落ちた・・・ 

 ラッセルにしがみつくあんじー。


「まーお!! あたし悔しい!!」


 少し涙目のあんじーの頭を撫でる。


「あー ・・・ ダスティ、ありがとな・・・ 助かったよ。」


 黒焦げになったダスティにお礼を言い、その場を後にした・・・

 クロウの危機はまだ去っていない、戦いは続くのだった・・・

 



読んで頂いてありがとうございます^^

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