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―――そうか、遅かったか―――


 なんとかなったよ。


―――うちの子がどうしてもと言うので来てみたのだが―――


 チビが・・・ ありがとな 竜王さん


―――なにも出来なかったがな―――


 ありがたいよ、竜王さん、飯でも食ってけよ。


 おーいクロウ、宴会しようぜ~♪


 魔王城の前でたき火をおこし、次々と飲み物が運ばれてくる。

 ここぞとばかりにオークの料理長が腕を振るう。

 食料が・・・ 食料が・・・ と参謀殿が青い顔をしてるが、今日は仕方ないと本人も言ってた。


 ガチャガチャと音を立てアーマーゴーストが魔王に近寄る。


「お――― おまえ大丈夫だったのか?」

「いや~ すごい一撃でした、魔力飛ばされて成仏しちゃうかと思いましたよ。鎧凹んぢゃいましたよ~」


 広場に新しく掘った穴に水が張ってあり、そこから人魚が顔を出していた。

 今回の功労者は間違いなく彼だった。


「ダスティだったな、今回は本当に助かった。ありがとう・・・」

「あ~、我が魔王様、もったいないお言葉、魔王様の為でしたらこの身など今宵にでも捧げる所存でございます!!」


 相変わらずに気持ち悪い、なんでここまで懐かれたのか・・・


「私は、あなた様の血肉になりとうございます!! さぁ、どうぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」


 チビの火炎攻撃をくらいながらのたうち回る人魚。


「このちびっこ共!! 何をする!!」


 少女と子竜はすかさず逃げ出す、ついでに俺も逃げ出した。


 食事が運ばれ、飲み物が運ばれ、みんなの笑い声が溢れる。


「どっこいしょ!!」


 端っこにいた竜王の隣に座り、焼いた肉を渡す。


―――よい国だな―――


 そうかい?


―――あぁ、楽しそうだ―――


 あぁ、楽しいよ。


魔王はみんなを見渡す。


 竜王さん・・・ 俺の家族だ。


―――うちの家族も面白いぞ、遊びにこい―――


 そうか、そう言って竜王の方へ向けにかっと笑う。


 みんなには言うなよ、竜王さん


―――言わぬよ―――


「まおうさ~ま~、まおうさ~ま~ 一緒に飲みましょうよ~」


 遠くから魔王を呼ぶ声が聞こえる。


 竜王さん、あっち行って飲もうぜ。


 宴は夜遅くまで続いた。


 


読んで頂いてありがとうございます^^

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